漢方の種類はどのくらいあるの? 正しく漢方薬を利用するための基礎知識


体質を根本的に改善できると注目されている「漢方」。
医療施設でも病気の治療として漢方をオススメしているところが増えています。
複数の生薬を組み合わせることで完成する漢方はさまざまな種類があり、選び方がポイントです。
しかし、自分の目的に合った漢方を選ばなければ効果が現れません。
漢方の利用を考えている人は漢方の種類や効能、選び方について把握してください。

目次

  1. 漢方薬の種類について
  2. 漢方薬の効能について
  3. 漢方薬の選び方
  4. まとめ

1.漢方薬の種類について

漢方薬の種類は非常に数が多く、生薬の組み合わせによっては何十万通りになると言われています。
そのため、ハッキリとこのくらいの数と断言はできませんが、種類を把握しておけば自分の症状に合った漢方薬が選べるでしょう。

1-1.漢方薬とは

そもそも漢方薬とはどのようなものなのでしょうか。
何となく知っているだけで詳しく知らない人が多いと思います。
漢方薬は古来中国から伝えられてきた中国医学のひとつです。
西洋医学とは大きく異なり、人間の体そのものに備わっている自然治癒力を向上させ調子を整えることを目的にしています。
漢方薬は何種類かの生薬を組み合わせて作りますが、生薬は天然の素材でできているので安心して飲めると好評です。
一般的な薬物は副作用の心配があるので飲まない人も多いでしょう。
しかし、漢方薬はアレルギーを持っている人でも気軽に服用できるのです。生薬で有名なのはセンブリやドクダミ、ゲンノショウコが挙げられるでしょう。
生薬の組み合わせによって効果・効能が変わるので注意してくださいね。

1-2.上薬・中薬・下薬の3分類

中国の本草書である「神農本草経」では漢方薬を「上薬」「中薬」「下薬」の3つに分けていました。
書物によると「上薬」はおよそ120種類があり、効果・効能は比較的弱いです。効果・効能は弱いですがその分副作用はないと言われています。
「中薬」は120種類で大量に服用すれば副作用が出るでしょう。そのため、少量ずつ服用することが大切なのです。飲み方しだいでは副作用が出ることもあるので注意しなければなりませんね。
そして「下薬」は125種類、3つの中でも比較的作用が強いとみなされています。摂取量や摂取期間に気をつけなければ副作用が出るので扱い方が大切です。
また、使われる生薬にも「君」「臣」「佐・使」の3種類に分けられ、それぞれ効果や特徴が異なります。

1-3.さまざまな種類がある“剤型”

漢方薬にはさまざまな錠型があります。
主に挙げられるのは「湯(とう)」「散(さん)」「丸(がん)」「エキス」の4種類です。
「湯」は生薬を煎じて飲む液体タイプの漢方薬のことを指します。
「散」は生薬を粉末状にした漢方薬のことです。
「丸」は生薬を散剤にして蜂蜜等で固めたもので、体の中でゆっくりと吸収され作用が長続きします。
「エキス」は「湯」がレギュラーコーヒーとするとインスタントコーヒーのようなもので、煎じる手間がかからず持ち運びにも便利です。
このように、自分が飲み続けやすい剤型を選ぶことができるでしょう。
漢方薬を毎日飲み続けるためにもぜひ知っておいてくださいね。

2.漢方薬の効能について

2-1.さまざまな病気に効く漢方薬

これから漢方薬を試そうと思っている人は効能について気になっているでしょう。
先ほども説明したとおり、漢方薬は組み合わせる生薬の種類や配合量によって効果・効能が異なります。そのため、さまざまな病気に効果的だと言われているのです。
たとえば、冷え性や頭痛、血行障害、不妊、便秘、生理痛、肥満などが主に挙げられるでしょう。漢方は体質を改善する目的で作られているので痩せやすい体質に改善すれば、ダイエット効果も期待できます。
また、最近では中高年者の悩みである「更年期障害」にも効果があると分かりました。
更年期障害からくる体の不調が治る漢方薬をぜひ試してみてはいかがでしょうか。

2-2.精神的な部分にも効果的

ストレス社会と言われている今の世の中、過剰なストレスからうつ病になる人が増えてきました。
うつ病は自律神経の乱れで発生するので自律神経を正常にしなければなりません。
自分でストレスを解消できるなら良いですが、毎日仕事や家事で忙しく過ごしているとなかなかそんな余裕もないでしょう。
そこで、効果的なのが「漢方薬」です。
漢方薬は精神的な部分にも効果があると言われています。
漢方の考え方によると、不安定な精神状態は「気」の乱れが発端です。そのため、「気」を整えることを第一に考慮しています。
たとえば、気が不足しているなら補充し、気の流れを促す、静める、代謝を促すなどさまざまな効能が漢方薬で得られるのです。
自律神経の乱れで起こる症状によってどれが最も適切なのか考えなければなりません。

3.漢方薬の選び方

3-1.自分の症状・体質・目的に合うかどうか

漢方薬にはさまざまな種類があります。そのため、どれを選べば良いのか悩む人も多いです。悩んだ際、自分にはどのような「症状」が起きているのか、どのような「効果・効能」を求めているのか考えてください。
生薬の配合によって効果・効能が異なるので自分の症状・目的をしっかり考えなければなりません。
もうひとつ大切なのが「体質」です。
漢方薬は人によって合う合わないがあります。自分の体質に合った漢方薬でないと効果が現れません。
毎日漢方薬を飲み続けているけれど一向に効果が出ない場合はあなたの体質に合っていない可能性があります。
漢方薬の効果・効能は選び方が最も大切なポイントなのです。

3-2.漢方薬局に相談する

ある程度漢方に詳しい人なら自分に合った漢方薬を選べますが、一般人はどれが合っているのか分かりません。
では、どうすればぴったりな漢方薬が見つかるのでしょうか。
最も良い方法は「漢方薬局に相談すること」です。
漢方薬局で働いている人に自分の症状や体質・目的を伝えてください。漢方に詳しい人があなたに合った漢方薬を選んでくれるでしょう。
できるだけ普通の薬局ではなく専門の漢方薬局に相談してくださいね。
なぜなら、専門の漢方薬局で働いている人の方が漢方について詳しいからです。
自分に合った漢方薬を選んでくれるだけではなく、正しい飲み方やアドバイスももらえるので相談してみてはいかがでしょうか。
自分で選ぶより、漢方に詳しい人に選んでもらった方が安心しますよね。

4.まとめ

漢方の種類や効果・効能、選び方について説明しましたがいかがでしたでしょうか。
漢方にはさまざまな種類があり、種類によって効果が異なると分かりました。
漢方で病気や症状を改善したい場合、きちんと自分に合った漢方を選ぶことが大切です。

  • 漢方は伝統中国医学のひとつ
  • 複数の生薬を組み合わせることでできる
  • 上薬、中薬、下薬の3種類
  • 4種類の剤型がある
  • 更年期障害に効果的
  • 自律神経を安定させる
  • 自分の症状、体質、目的に合ったものを選ぶ
  • 漢方薬局に相談する

以上のポイントを踏まえ、自分に合った漢方薬を飲んでください。
どれを選んだら良いのか分からない場合は詳しい人がいる漢方薬局に相談すると良いでしょう。
自分に合った漢方薬を飲まなければ効果が現れないので選び方が大切なポイントです。
適当に選ばずに、自分の症状や体質を確認しつつ目的に合った漢方薬を選びましょう。