異常に汗をかく「多汗症」は漢方で治せるの? 症状や原因・効果的な漢方


普通の人よりも汗の量が異常に多い“多汗症”。
日常生活に支障をきたすほどの汗が出てきてしまいます。
多汗症をなんとかしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
多汗症を改善するためにも、汗の役割や多汗症の症状・原因を把握しなければなりません。
体質の改善を目的とした「漢方」の効果についても説明します。
漢方薬で多汗症を治せるか知りたい人は、ぜひチェックしてくださいね。

  1. 多汗症の症状
  2. 多汗症の原因
  3. 多汗症に効果的な漢方薬
  4. 漢方薬を購入する方法
  5. まとめ

1.多汗症の症状

多汗症を治すには、多汗症について詳しく知ることが大切です。
いったいどのような症状が現れるのでしょうか。
汗の役割について説明しながら、多汗症の症状・特徴について説明します。

1-1.汗の役割とは?

なぜ人は汗をかくのか、理由を知っている人は少ないのではないでしょうか。
知っているようで知らない汗の役割について説明します。
汗の役割は、体の中にある熱を放出させ、クールダウンするためです。
運動をした後や暑い日差しに当たると、体の中に熱が発生します。
体は、発生した熱をなんとか外に放出しようと、汗をかくのです。つまり、熱から体を守るための役割を持っています。
体よりも、脳のクールダウンをしたいので、汗をかくという信号が脳から出てくるでしょう。
また、一般的な汗は「エクリン腺」と呼ばれている汗腺から出ています。
ニオイはしませんが、悪い汗の場合は、皮脂や細菌が汗に混ざり、嫌なニオイが発生するのです。

1-2.普通の人よりも汗の量が異常

多汗症は、普通の人がかく汗の量よりも異常な量の汗をかきます。
つい、混同してしまいがちですが、「汗かき」と「多汗症」はまったく違うものです。
汗かきは、体温調節をするためにたくさんの汗をかき、普通の人よりもエクリン腺が発達しています。
しかし、多汗症は、体温調節ができていない状態なのです。体温調節をする必要がないときにも、汗をかいてしまう病気と言えるでしょう。
どの程度汗をかけば多汗症になるのか、見極めることが非常に難しい特徴を持っています。
多汗症を見ることができる部位・症状はバラバラなので、素人では判断できません。
多汗症の疑いがある人は、専門の医師に相談した方が良いでしょう。

1-3.「全身性多汗症」と「局所性多汗症」

多汗症を大まかにわけると、「全身性多汗症」と「局所性多汗症」の2種類になります。
全身性多汗症は、全身に汗をかく症状ですが、局所性多汗症は、特定の部分だけ汗をかく症状です。
どちらかというと、局所性多汗症の方が多いでしょう。
局所性多汗症も、部位によって症状が異なります。
主な局所性多汗症は、顔面多汗症・頭部多汗症・足蹠(そくせき)多汗症・腋窩(えきかた)多汗症・手掌(しゅしょう)多汗症など、顔・頭・足・脇・手とそれぞれ名前や症状が異なるでしょう。
また、手と足はつながっていると言われているため、両方同時に多汗症になる可能性が高いです。「手掌足蹠多汗症」と呼ばれています。
自分の場合、どの部分に汗が出るのか、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

2.多汗症の原因

2-1.ストレス・自律神経の乱れ

局所性多汗症の主な原因になっているのが、精神的ストレスと自律神経の乱れです。
過剰なストレスを受ければ受けるほど、多汗症を引き起こす可能性が高いので注意しなければなりません。
ストレスを感じると、同時に、自律神経も乱れてしまします。
自律神経は、リラックス効果がある「副交感神経」と、緊張状態になる「交感神経」のバランスで成り立っているのです。
しかし、自律神経が乱れると、交感神経の働きが活性化し、常に体と心が緊張状態になります。これでは、多汗症がますます悪化するでしょう。
現代は、ストレス社会とも言われているので、ストレスを溜め込まないように気をつけることが大切です。

2-2.全身性多汗症の原因はさまざま

全身性多汗症の原因は、さまざまです。
主な原因は、次のとおりになっています。

  • 更年期障害
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 結核
  • 婦人病
  • 急性リマウチなど

以上のような原因が考えられます。
40代~50代に起きる「更年期障害」は感情コントロールができず、イライラ・不安感・倦怠感のような精神的症状から、体のだるさなど身体的症状もあるのです。
更年期障害が発汗の異常を起こす要因になっているので注意してください。
また、ホルモンバランスの乱れも要注意です。
女性は、生理周期があるのでホルモンバランスが乱れやすいでしょう。
日常生活や食生活が乱れている人は、ホルモンバランスの乱れがあるので気をつけてください。
結核や急性リマウチといった疾患も、全身性多汗症の原因になっています。
疾患を持っている人は、関係している可能性もあるでしょう。

3.多汗症に効果的な漢方薬

3-1.多汗症に効く漢方薬は?

体質の改善を目的としている漢方薬は、多汗症に効果的なものもあります。
原因によって漢方薬が異なるので、ぜひチェックしてくださいね。
原因別に、効果的な漢方薬をいくつか挙げてみました。

  • 精神的ストレス・・・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)・柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
  • ホルモンバランス・・・加味逍遥散(かみしょうようさん)・女神散(にょしんさん)
  • 食生活の乱れ・・・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)・茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)

ほかにも、多汗症治療に使われている漢方薬があります。
有名な漢方薬は、黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)や防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)が挙がるでしょう。
実際に、利用した人の話によると、飲み続けるたびに効果を実感している人が多いですね。
自分の症状や原因・体質に合った漢方薬を選んでください。

3-2.より効果を引き出すためのポイント

漢方薬で多汗症を治す場合は、日常生活や食生活にも目を向けることが大切です。
漢方薬は、体質改善を目的に作っています。
即効性はありませんが、毎日飲み続けることで次第に効果が現れるのです。
より効果を高めるためには、基本的な生活を規則正しく過ごさなければなりません。
漢方薬を毎日飲み続けても、夜更かし・昼夜逆転生活、カップラーメンやコンビニ弁当ばかりの食事をしていると、体質もスムーズに改善できないでしょう。多汗症も治らないはずです。
基本的なことができてからこそ、漢方の力も最大限発揮できます。
このことを忘れないでくださいね。

4.漢方薬を購入する方法

漢方薬ができる場所というと、多くの人はドラッグストアを思い浮かべるでしょう。確かに、ドラッグストアでも漢方薬は購入できます。しかし、すでに調合済みのものしか購入することができず、人によっては効果が実感できないこともあります。

本当に自分に合った漢方薬を処方してもらうためには、漢方薬局を利用しましょう。漢方薬局は、漢方薬を専門に調剤・販売する薬局になります。薬剤師に改善したい症状や体質を説明して薬を処方してもらうことにより、自分の症状に合った漢方薬が購入可能です。

医心堂薬局では店頭でのご相談のほか、電話やメールでの相談も受け付けています。自宅近くに漢方薬局がないという人も、ぜひ利用してみてください。症状や治したい体質から最適な漢方薬をおすすめできます。

医心堂薬局無料相談
http://www.ishindo.net/無料相談のお申し込み.html

5.まとめ

汗の役割や多汗症の症状・原因・効果的な漢方薬について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
漢方で多汗症を改善する前に、多汗症について詳しく知ることが大切です。
また、漢方薬は、自分の体質・原因・症状に合ったものでなければ、効果は生まれません。
そのため、漢方に詳しい人がいる漢方薬局か、漢方を推奨している皮膚科に相談してください。自分に合った漢方薬を紹介してもらいましょう。

  • 体の中にある熱を放出する役割
  • 普通の人よりも汗の量が異常
  • 全身性多汗症と局所性多汗症
  • ストレスや自律神経の乱れ
  • 更年期障害や疾患、ホルモンバランスの乱れ
  • 多汗症に効く漢方は原因によって異なる
  • 規則正しい生活を送る
  • 栄養バランスが整った食事を心がける

以上は、必ず抑えておきたいポイントです。
規則正しい生活を送りつつ、ストレスと上手に向き合いながら漢方を飲み続けてください。
そうすれば、自然と多汗症が改善できるでしょう。