つらい蕁麻疹(じんましん)にお悩みの方におすすめの漢方薬とは?


蕁麻疹(じんましん)がなかなか治らずに悩んでいるという方は、漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。抗アレルギー剤を何年も飲んでいても一向によくならない、あるいは原因不明の慢性蕁麻疹の対処法がわからない方には漢方薬が有効なケースもあります。

  1. 蕁麻疹と漢方薬
  2. 蕁麻疹の原因
  3. 蕁麻疹の症状と種類
  4. 蕁麻疹に効果的とされる漢方薬
  5. 漢方薬を購入するには?
  6. まとめ

1.蕁麻疹と漢方薬

1-1.現代医学における蕁麻疹の症状

現代医学で蕁麻疹と診断されるのは、かゆみをともなう赤い発疹(ほっしん)が突如としてあらわれ、数時間で消える症状があるとき。この症状は、皮膚の血管が拡張して血液中の成分がにじみでている状態です。かゆみだけでなく、局所に熱を帯びることや頭痛、声がれ、不快感などをともなうこともあります。

1-2.漢方薬とは

伝統中国医学のひとつである漢方医学にもとづいている漢方薬は、さまざまな生薬(しょうやく)を組み合わすことにより誕生しました。一般的な薬と違って、漢方薬は天然の成分からできています。ですから、体にやさしく、副作用の心配もあまりありません。そして、人間が本来持っている自然治癒力を高めて病気を改善するというのが漢方の基本的な考え方です。

1-3.蕁麻疹に漢方薬は効果的?

漢方薬は、体全体の調子を整えておだやかに症状を改善する働きがあります。蕁麻疹を改善するためには、くずれた体の調子を整える必要があると考えられているのです。漢方薬を利用して、体の内側から少しずつ治していくのが効果的でしょう。

2.蕁麻疹の原因

2-1.皮膚の防御能力が落ちている

皮膚には体温を調節したり、病因となるものの侵入を防いだりする働きがあるのです。中医学では、このような皮膚の機能のことを「営衛(えいえ)の気」と呼んでいます。陰と陽の関係にある「衛気」と「営気」というのがあり、このふたつが調和していることで皮膚は正常な状態に保たれているというのが中医学の考えです。ですから、なんらかの原因により「衛気」と「営気」の調和がくずれると、邪気が侵入しやすくなります。それだけでなく、邪気を追い払う力も失われてしまうのです。

2-2.急性蕁麻疹の多くは「風」が原因

中医学でいう「風邪」とは、突然あらわれてすぐに消える急性蕁麻疹のような症状を引き起こす原因のこと。風邪には主に2種類あり、肉眼では見えないような大気中の物質や体温の急激な変化によるものを「外風」と呼んでいます。また、体内の変化によって血液や体液の成分バランスがくずれて慢性の脱水状態になって風が生まれるのが「内風」です。この内風により体の筋や筋膜にひきつけなどが起こり、血液の循環が乱されて病気の症状が出ると考えられています。

2-3.慢性蕁麻疹にはさまざまな要因が絡み合っている

慢性の脱水状態で生まれる風にも2種類あるのです。血液成分の異常によるものが「血虚生風(けつきょせいふう)」で、体液成分の異常によるものを「陰虚燥風(いんきょそうふう)」といいます。このふたつの風が原因で、皮膚の血液の循環が乱されて蕁麻疹が起こるというわけです。
また、食習慣や飲酒により消化器に負担がかかると、消化しきれないものが余分な水分としてたまってしまいます。この状態が、「湿」です。この「湿」は次第に熱を生じて「湿熱」という邪気になります。すると、「湿熱生風(しつねつせいふう)」というメカニズムによって胃の炎症や血行の異常が起こり、蕁麻疹につながるのです。

3.蕁麻疹の症状と種類

3-1.蕁麻疹の症状

蕁麻疹の特徴とされる症状は、肌にあらわれる赤いふくらみやミミズバレのようなものといえるでしょう。最初はほんの少ししかなかったものが徐々に増えていき、広い範囲にいろいろな大きさのブツブツが出てきます。人によって程度はさまざまです。強いかゆみをともなう人もいれば、熱をともなう人やチクチクとした痛みを感じる人もいます。
一般的には発症しても数時間で治まるでしょう。しかし、治まったと思ってもまた発症する、もしくは体全体に広がることもあるので注意が必要です。症状がひどくなりそうと感じたら、早めに病院に行きましょう。

3-2.蕁麻疹の主な種類

蕁麻疹にも、いろいろな種類があります。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

アレルギー性蕁麻疹

体内に特定の物質が入り込むことで蕁麻疹が起こります。たとえば、食事や薬、花粉、ハウスダスト、ペットの毛が主な原因です。蜂(はち)やムカデに刺されて起こることもあります。

温熱蕁麻疹と寒冷蕁麻疹

温かい刺激を受けて体の特定部位の温度が上昇したときに発症するのが温熱蕁麻疹です。たとえば、こたつやストーブ、お風呂などの利用時によく見ることができます。
反対に、体の特定部位の温度が下がったときに発症するのが寒冷蕁麻疹です。寒冷蕁麻疹の場合には、冷房や扇風機、冷たい外気に触れたときに出やすいでしょう。

機械性蕁麻疹

腕時計やベルト、下着のゴムなどをはじめとした機械的な外部刺激が原因の蕁麻疹です。皮膚呼吸を妨げられるような締め付けにより生じます。

心因性蕁麻疹

ストレスやヒステリー、自律神経失調症といった精神的な問題が原因であらわれる蕁麻疹です。心因性の場合、改善には時間を要するケースが多いでしょう。

3-3.蕁麻疹の種類はほかにもたくさんある

ここではすべてを紹介しきれませんが、細かく分類すれば蕁麻疹は数十種類以上あるといわれています。病気に関係するものや紫外線が原因のもののほか、薬の刺激によって発症するものなどたくさんの種類があるのです。

4.蕁麻疹に効果的とされる漢方薬

それでは、蕁麻疹に有効とされている漢方薬をご紹介しましょう。

4-1.葛根湯(かっこんとう)

初期の蕁麻疹には、葛根湯がおすすめです。赤い腫(は)れと強いかゆみがあり、体全体が熱っぽく寒気もあるときには葛根湯を飲むとよいでしょう。ただし、寒冷蕁麻疹には効果がありません。

4-2.茵陳蒿湯(いんちんこうとう)

もともと便秘気味で、蕁麻疹ができると食欲が低下したり不眠になったりする人には、茵陳蒿湯をおすすめします。肝臓が弱めの人にもよいでしょう。

4-3.十味敗どく湯(じゅうみはいどくとう)

初期から中期の蕁麻疹によく使われます。急性、慢性のどちらにも効果的です。ただし、冷え性の人の慢性蕁麻疹には効果が期待できません。特におすすめなのは、かゆみがあって化膿(かのう)している発疹があるときです。

4-4.八味地黄丸(はちみじおうがん)

高齢者によく発症する乾燥性の蕁麻疹に有効とされています。乾燥性の蕁麻疹特有の、のどの渇きや夜間の頻尿も改善されるはずです。

5.漢方薬を購入するには?

漢方薬を購入できる場所は、ドラッグストアと漢方薬局です。ドラッグストアで漢方薬を購入したことがあるという人もいると思います。ドラッグストアで販売されている漢方薬はすでに調合済みで、万人に効果が出やすいものです。その反面、人によっては効果が出にくいこともあるでしょう。

一方漢方薬局では薬剤師に自分の症状や治したい体質を相談することで、自分に合った漢方薬を処方してもらうことができます。ですから、「ドラッグストアの漢方薬局では効果がなかった」という人は、漢方薬局を利用しましょう。現在は、初めての人でも利用しやすいように相談窓口を設けているところも増えてきました。

医心堂薬局では、店頭でのご相談のほか、遠方の人でも利用しやすいよう電話やメールでの相談を承っています。症状や治したい体質から最適な漢方薬をおすすめできるでしょう。

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6.まとめ

いかがでしたか? 蕁麻疹におすすめできる代表的な漢方薬をもう一度まとめておきます。

  • 葛根湯……赤い腫(は)れと強いかゆみがあり、体全体が熱っぽく寒気もあるとき。初期の蕁麻疹に効果的
  • 茵陳蒿湯……便秘気味で、蕁麻疹ができると食欲が低下したり不眠になったりする人に
  • 十味敗どく湯……初期から中期の蕁麻疹に使われる。かゆみがあって化膿している発疹におすすめ
  • 八味地黄丸……乾燥性の蕁麻疹に有効

症状や体質によって効果的な生薬のブレンドが異なるので、自分にあった漢方薬を見つけるには専門家に相談するとよいでしょう。