病気は漢方で防ぐ! 漢方の効果で免疫力をアップさせよう!


健康何だか体がだるい、すぐに風邪を引く……そんな虚弱体質でお悩みの方、少なくないようです。虚弱体質を改善するには『免疫』という言葉がキーワードとなります。そして、免疫には『漢方』が密接にかかわってくるのです。

そこで、今回は免疫と漢方にまつわる情報をご紹介します。ぜひ、最後までお付き合いくださいね。

目次

  1. 病気になりにくい体にするには漢方が効果的!
  2. 免疫力を高める漢方薬
  3. 漢方にも副作用はある

1.病気になりにくい体にするには漢方が効果的!

年齢を重ねるごとに増していく病気への不安。どうすれば、病気になりにくい体になるのでしょうか?

1-1.免疫力を高める

1番大切なことは『免疫力』を高めることです。

免疫とは、外からやってきた細菌やウィルスなどの抗原に対抗する仕組み。そして、その仕組みを持った細胞を『免疫細胞』と呼びます。

免疫細胞は体の中で抗原たちと戦い、体を守ってくれるものです。ですから、免疫力を上げるにはこの免疫細胞を活性化、および安定化させることが大切となります。

そして、その活性化や安定化を助けてくれるのが『漢方』。漢方は予防医学において最も古い歴史を持っており、一説には『3300年以上』ともいわれています。つまり、病気を予防するために免疫力を上げるということに関しては膨大な経験があるということ。その証明に、漢方には『未病』という言葉があります。

1-2.未病とは?

未病とは、その字のとおり、未(いま)だ病気ではない状態……つまり、『病気になる1歩手間の状態』のことです。病院で検査をしても異常はないが、『なんとなくだるい』『いつも眠い』といった状態のことを主に指します。

西洋医学は発症した病気に対する対症療法であるのに対し、漢方医学は『未病=病気の元』と考え、未病の段階での対処を考える医学です。

1-3.主な免疫細胞

では、免疫力を高めてくれる免疫細胞にはどのようなものがあるのでしょうか。免疫細胞は、主に6つが挙げられます

  • 抗原提示細胞……敵を捕食。敵の情報をヘルパーT細胞に伝える。
  • ヘルパーT細胞……抗原提示細胞からの情報を元に各細胞に攻撃命令を出す。
  • 白血球……ヘルパーT細胞の指令を受け、細菌や異物を攻撃する。
  • B細胞……ヘルパーT細胞の指令を受け、抗体で病原菌を攻撃する。
  • 細胞障害性T細胞……ヘルパーT細胞の指令を受けて、がん化した細胞を破壊する。
  • ナチュラルキラー細胞……ヘルパーT細胞の指示を必要とせず、自律的に攻撃行動をとる細胞。独自にがん細胞を見つけ、攻撃する。

2.免疫力を高める漢方薬

免疫力を上げてくれる漢方薬にはどのようなものがあるのでしょうか?

2-1.桂枝(けいし)

桂枝という言葉に見覚えのある方も多いでしょう。そう、桂枝(けいし)とはシナモンのことです。

桂枝(けいし)の働きは、毛細血管を拡張して血行を改善すること。血行が改善することで、体のすみずみにまで酸素や栄養、熱が全身に行き渡ります。体温の上昇は、免疫の活発化を促すとともに、免疫能力が安定することにもつながるでしょう。

2-2.枸杞子(くこし)

枸杞子(くこし)は視力回復に効果が期待できる漢方です。枸杞子(くこし)古来より滋養強壮と長寿の効果があるとされ、薬膳料理の代表的な食材としてよく用いられています。

実際にはどのような効果があるのでしょうか? 枸杞子(くこし)は『テストステロンの増加』『白血球の活性化』を起こすことが科学的な調査により分かっています。テストステロンとは男性ホルモンの一種であるため滋養強壮。白血球は皆さんご存じのとおり、細菌やウィルスに対抗する免疫細胞です。当然、免疫力が上がるでしょう。

2-3.葛根(かっこん)

葛根(かっこん)は主に風邪に効くといわれていますが、最近は食物アレルギーの治療薬としても注目を集めています。葛根(かっこん)の成分がアレルギー状態(免疫の興奮状態)を軽減・抑制することで、アレルギーを抑えることができるのです。また、免疫系の負担を軽減することで免疫の働きを正常化させます。

2-4.菊花(きっか)

菊花(きっか)は独特な香りを持っており、その香りが体をリラックスさせる効果があります。リラックスした状態になると、副交感神経が優位になり、がん破壊細胞をはじめとした免疫細胞が活性化するでしょう。

2-5.柴胡(さいこ)

柴胡(さいこ)は炎症鎮静作用を持った漢方で、免疫系統の高進状態を鎮め、正常化させてくれます。

2-6.大棗(たいそう)

大棗というのは、ナツメの漢方名です。大棗は細胞の新陳代謝を活性化する働きを持っています。また、血液の産生を助け、貧血を予防するでしょう。貧血状態は免疫能力が低くなるので、免疫能力の低下にブレーキをかけてくれる漢方です。

2-7.余甘子(よかんし)

余甘子(よかんし)はポリフェノールが豊富な漢方で、その含有量はなんと『ブルーベリーの約20倍』『赤ワインの約30倍』というすさまじい量です。

ポリフェノールは活性酸素から体を守ります。活性酸素は、細胞や遺伝子を傷つけることで老化の促進やがんの発生原因となるものです。そして、細胞や遺伝子を傷つける作用は免疫システムに負担をかけます。ですから、余甘子(よかんし)をとることで、活性酸素を防ぎ、免疫を最適な状態をたもてるでしょう。

2-8.鹿角霊芝(ろっかくれいし)

鹿角霊芝(ろっかくれいし)は免疫細胞を刺激し、より強力な状態に活性化させる働きを持つ漢方薬です。がんを壊死(えし)させる因子である『TNF-a(腫瘍壊死因子)』の生産を促進させる効果があることから、がんに対する効果が注目されています。

2-9.山査子(さんざし)

山査子(さんざし)には主に血行改善作用、老化防止効果があります。

2-10.はと麦

お茶などでもおなじみのはと麦。実はこれも漢方の一種なのです。

免疫システムの亢進状態(アレルギー反応)を鎮めることで免疫力をアップさせる効果があります。また、肌にもよいとされ、『ヨクイニン』という名称で化粧品にも用いられているようです。

3.漢方にも副作用はある

「漢方は自然由来のものなので安全であり、副作用がない」……そんな風に思っている方、意外と多いようです。しかしながら、自然由来のソバやスギなどにアレルギーが発生するように、場合によっては漢方にも副作用が発生します。

とはいえ、西洋薬に比べれば副作用が弱く、少ないのも事実です。『証(しょう)』に合う薬を飲めば基本的には副作用は起きません。ですから、必ず『証(しょう)』に合った薬を飲むようにしましょう。

3-1.『証(しょう)』とは?

漢方の診断においては、『証(しょう)』と呼ばれる体質の目安があります。『証(しょう)』には以下のような種類がありますので、これを機に自分の体質と比べてみてみましょう。

  • 実証(じっしょう)……筋肉質または固太り・声が大きい・肌につやがある・食欲あり・胃が丈夫。
  • 虚証(きょしょう)……やせ型・声が小さい・肌が渇いている・食欲がない・胃が弱い。
  • 熱証(ねっしょう)……汗をかきやすい・顔が赤い・体が火照りやすい・口が渇く・体臭が強い。
  • 寒証(かんしょう)……手足の冷え・顔色が悪い・寝冷えする・頻尿である。
  • 陽証(ようしょう)……顔が赤い・体が火照る。
  • 陰証(いんしょう)……顔面が青白い・冷え症。
  • 表証(ひょうしょう)……体の表面に不調を感じる。
  • 裏証(りしょう)……体の深部に不調を感じる。

まとめ

いかがでしたか?

今回は免疫と漢方にまつわる情報をご紹介しました。

  1. 病気になりにくい体にするには漢方が効果的!
  2. 免疫力を高める漢方薬
  3. 漢方にも副作用はある

以上のポイントを押さえて、自分の体調・体質に合った漢方を服用することが大切です。しかし、素人が自分で判断するのは難しいもの。まずはお近くの漢方薬局などに相談してみてはいかがでしょうか?