皮膚炎や湿疹に漢方治療は効果があるの? その理由とは?


現代医学の発展により、今までは不治の病とされてきた病気がたくさん治るようになりました。
しかし、いまだに完治まで時間がかかったり完全に治らなかったりする病気も多いです。
皮膚炎や湿疹もそのひとつ。
しかも、小さい子どもの患者も多いです。
そこで、今回は湿疹や皮膚炎に効く漢方についてご紹介します。
つらい慢性の皮膚疾患に悩まされている方の中には、漢方の方が効果のある人もいるかもしれません。
慢性の皮膚疾患に悩んでいる方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. 皮膚疾患の種類とは?
  2. 皮膚疾患に漢方が使われるのはなぜ?
  3. 漢方薬で湿疹や皮膚炎を治療したい場合はどうしたらいいの?
  4. おわりに

1.皮膚疾患の種類とは?

まず始めに、皮膚疾患の代表的なものをご紹介します。
一度や二度は経験したことのある疾患も多いのではないでしょうか?

1-1.湿疹

赤く細かいぶつぶつができたり、水疱(すいほう)ができたりする湿疹は皮膚疾患の中で最もポピュラーなものです。
あせもなども湿疹の一種でしょう。
しかし、すぐに治るものもあればかゆみや痛みを伴って完治まで長くかかるものもあります。

1-2.じんましん

食品や日光、薬品などが原因で起こるみみずばれのような皮膚のただれです。
短期間で治まることも多いですが、激しいかゆみや痛みを伴うことも多いでしょう。
また、「寒冷じんましん」のように、急激な気温の変化で起こる場合もあります。

1-3.皮膚痛痒症(ひふつうようしょう)

乾燥や肌のトラブルによって激しいかゆみが起こる疾患です。
肌が乾燥しやすい冬に、この症状で悩まされる人も多いでしょう。
また、内臓の病気で皮膚にかゆみが出る場合もあるのです。

1-4.ニキビ

毛穴に皮脂がつまって起こる炎症です。
「青春のシンボル」という別名もありますが、成人しても何らかの原因で皮膚のバランスが崩れると、ニキビができます。
また、ほほやおでこにできやすいですが、背中や胸にもニキビはできるのです。

1-4.シミ・いぼ

老化現象のひとつでもある、色素沈着の症状です。
しかし、ホルモンのバランスが崩れたり、妊娠などでもシミができたりすることはあります。
いぼは細菌感染によるものが多いですが、高齢者にいぼが発生する場合は老化現象のひとつとしてあつかわれるのです。
放っておいても問題がないものから、手術で取り除くものまでいろいろな種類があります。

1-5.水虫

中年男性の病気というイメージが強いですが、幅広い年代が感染する病気です。
皮膚にカビの一種である、白癬菌(はくせんきん)等が感染して起きます。
足の指に感染すると思われていますが、手の指などにも感染するのです。
また、家族に水虫患者がいる方は皮膚に直接つける道具を共有すると、感染することも多いでしょう。

1-6.アトピー性皮膚炎

赤ちゃんから子どもに発症することが多い、原因不明の皮膚炎です。
原因が分からないので対症療法しかなく、独自の食事制限などを行っている患者も少なくないでしょう。
また、「アトピー商法」といわれる、効果の怪しい健康食品や水、サプリメントなどを売りつけられてしまう人も少なくありません。

2.皮膚疾患に漢方が使われるのはなぜ?

西洋医学では、体をいくつもの部品に分けてパーツごとに分析し、治療します。
ですから、いろいろな科に分かれているのです。
しかし、皮膚炎や湿疹は原因が皮膚だけでなく、内臓や食習慣にある場合も少なくありません。
たとえば、アレルギー疾患の代表である花粉症は、皮膚に湿疹ができる場合もあります。
また、糖尿病や腎臓疾患でも、皮膚があれる場合があるのです。
つまり、内臓疾患の症状が皮膚に現れることもあります。
また、アトピー性皮膚炎は、いまだに原因が分かっていないのです。
ですが、体質を改善すれば症状がやわらぐケースもあり、多くの患者が皮膚を鍛えたり食事制限を行ったりしています。
一方、東洋医学は体全体を診て、疾患の治療法を決めるのです。
東洋医学では、体のバランスが崩れたので、症状が現れて病気になると考えられています。
ですから、体のバランスを整えてあげれば、体調が回復すると考えているのですね。
皮膚疾患では、この考え方の方が症状の改善につながることが多いといわれています。
ですから、皮膚のかゆみを抑えたり赤みを取ったりするだけでなく、一緒に内臓の不調を治したり体質を変えたりする効果のある漢方が効く可能性が高いのです。
もちろん、西洋医学でも内臓疾患が原因で、皮膚に症状が出ているとはっきりと分かった場合は、治療法があります。
しかし、季節の変わり目やストレスがたまったりしたときなどに症状が出る慢性の疾患の場合は、漢方が効果を発揮することも多いのです。

3.漢方薬で湿疹や皮膚炎を治療したい場合はどうしたらいいの?

では、皮膚疾患を漢方で治療したい場合はどうしたらよいのでしょうか?
この項では、その方法の一例をご紹介します。

3-1.かかりつけ医に相談してみる

慢性の皮膚疾患でお悩みの方は、かかりつけ医がいることが多いでしょう。
そこで、漢方薬による治療を試してみたいと相談してみてください。
今は、治療に漢方を取り入れている皮膚科医も大勢いますから、遠慮することはありません。
皮膚科によっては、漢方薬を処方してくれることもあります。
また、漢方医のいる皮膚科を紹介してくれるところもあるでしょう。

3-2.漢方薬と通常の薬の併用も可能

漢方薬は、生薬といって自然の草木を利用したものを使います。
ですから、副作用が病院で処方される薬より少ないです。
ただし、その分効き目も穏やかで効果が出てくるまで時間がかかります。
ですから、かゆみや痛みが強い場合は病院の薬と漢方薬を併用してみましょう。
病院の薬で症状を抑えつつ漢方薬で体質を改善していけば、症状も治まってくる可能性があります。
ただし、漢方薬も副作用がゼロというわけではありません。
ですから、漢方を処方してくれる薬剤師に病院で処方された薬の種類も告げて、漢方薬を調合してもらいましょう。

3-3.漢方薬は健康食品ではない

漢方薬は東洋医学に基づいて処方される、れっきとした薬です。
ですから、健康食品のように食べたり食べなかったりしたら、効果は出ません。
必ず決められた時間に決められた量を飲みましょう。
また、最低でも一か月は飲み続けてください。
効果が出ないからと途中であきらめてはいけません。
さらに、漢方薬は苦いというイメージがありますが、今はカプセル処方もしてくれますので、苦みが苦手な人でも大丈夫です。

4.おわりに

いかがでしたか?
今回は、湿疹や皮膚炎に効果のある漢方についてご説明しました。
まとめると、

  • 皮膚疾患は体質やないぞの疾患が原因のものも多い。
  • 病院で処方されている薬は、対症療法しかできないものもある。
  • 漢方で体質を変えれば症状がやわらぐこともある。
  • 漢方の治療を受けたい方は、まずかかりつけ医に相談しよう。

ということです。
特に、アトピー性皮膚炎の場合は、原因も分かりませんからいろいろな治療法があります。
中には、「漢方の効果で症状が改善」とうたっているものもあるでしょう。
しかし、漢方も万能ではありません。症状が改善する人もいますが、病院で処方される薬の方があっている人もいます。
また、漢方は高価というイメージがありますが、高価な生薬はほんの一部です。
何万円もする薬は普通ならば処方されません。
ですから、まずは信頼できる医師や漢方薬局に相談してみましょう。