体質改善で温かい冬を! 漢方薬は冷え性にも効果がある


これからの季節、冷え性の人にとってはつらい時期となります。
「手足が冷えて眠れない」「屋外に出るのがつらい」という症状にお悩みの人は多いでしょう。
今や女性の7割以上が冷え性であると言われています。
中には、冷え性が原因で疲れやすさや月経の遅れを訴えている女性も少なくないのです。
冷え性に根本的な治療法はありません。
しかし、体質を改善することは可能です。
あなたも、自分の冷えに効く漢方薬を知り、そのつらさを解消してみてはいかがでしょうか?

  • 冷え性に悩んでいる
  • 漢方薬は冷え性に効くのか?
  • 冷え性に使う漢方薬を知りたい

そんな人たちのために、冷え性のメカニズムや効果的な漢方薬についてまとめてみたいと思います。

目次

  1. 漢方医学から見る冷え性のメカニズム
  2. 冷え性に漢方薬は有効なのか?
  3. 冷え性に使う漢方薬
  4. まとめ

1.漢方医学から見る冷え性のメカニズム

冷え性はなぜ起こるのかご存じでしょうか?
今回は、漢方医学から見る冷え性のメカニズムをご紹介します。

1-1.冷え性は「未病」

冷え性はさまざまな体の不調を訴えるサインです。
そのように考えると「冷え性は病気なのか?」と思う人も多いでしょう。
漢方医学の考え方では、冷え性は病気ではなく、病気の一歩手前である「未病」に分類することになるのです。
漢方では、体を動かすエネルギーを「気」、体を温める血液や栄養分を「血」、水分代謝を「水」と表します。
この3つのバランスがとれ、スムーズに体をめぐっている状態が、健康な体なのです。
冷え性は、この3つのバランスが崩れている状態。
つまり、病気ではないけれど健康でもない「未病」と呼ばれる状態なのです。

1-2.冷えにはタイプがある

漢方医学によると、冷え性は大きく4つのタイプに分かれます。
まずは、手足の先端が冷えるタイプ。
熱を作るエネルギーはあっても、体が硬くなっているために、隅々まで血やエネルギーが回らなくなっている状態です。
冷えと同時に、生理痛や肩こりなどの症状が起こります。
次に、全身が冷えるタイプ。
「血」と「気」の両方が不足している状態で、平熱が35度台と低いのが特徴です。
体が芯から冷えているため、風邪を引きやすく疲れやすくなります。
そして、下半身は冷えているが、頭や顔がのぼせるタイプ。
自律神経のバランスが乱れていることが原因で、ストレスがたまりやすく、イライラしやすいのが特徴です。
最後に、腹部や腰回りが冷えているタイプ。
「腎」のパワーが生まれつき弱いことで、強い冷えを引き起こします。
冷えのほかに、トイレが近い、腰痛があるなどの症状が特徴的です。

2.冷え性に漢方薬は有効なのか?

冷え性は、全身の状態が複雑に影響し合って起こります。
そのため、西洋医学では全体像を把握することが難しいのです。
「病院に行っても冷え性を治すことはできない」と言われているのは、そのためでしょう。
漢方医学では、体全体を1つのまとまった機能としてとらえています。
漢方薬によって体質を改善することで、冷え性の症状を和らげることができるのです。
一口に「冷え症」と言っても色々なタイプの冷え症があります。
ドラッグストアでも手軽に漢方薬を買えるようになりましたが、やはり一度、漢方に詳しい専門家に相談して飲まれることをお勧めします。

3.冷え性に使う漢方薬

漢方薬には種類がいろいろあるため「どの漢方薬を選んだらいいのか分からない」という人は多いでしょう。
冷え性に使う漢方薬をご紹介します。
あなたの「冷え」に合った漢方薬を、ぜひ見つけてください。

3-1.当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

血液の循環が悪くなり、手足や腹部が冷える場合に使うのが「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」です。
体が冷えると、血液だけでなく水の流れも悪くなります。
水にまつわる不調が現れ、尿の出も悪くなるでしょう。
さらに、血行が悪くなることで新陳代謝も衰え、体がだるくなります。
このように、血行不良によって起こる強い冷えには、この漢方薬が効果的なのです。
強い冷えとともに、吐き気や頭痛、めまい、冷や汗、不眠、むくみなどの症状がある場合は、ぜひ「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」を試してみてください。

3-2.五苓散(ごれいさん)

「五苓散(ごれいさん)」は、体の水分循環をよくする効果のある漢方薬です。
体にたまった余分な水分は、冷えやむくみを引き起こします。
排尿を促進し、余分な水分を排出することで、このような症状を解消しようという考え方です。
冷えのほかに、むくみや下痢、発熱、めまい、尿量の減少などの症状がある場合は、この漢方薬がおすすめでしょう。

3-3.人参湯(にんじんとう)

「人参湯(にんじんとう)」は、胃腸疾患の治療薬として使うことの多い漢方薬です。
胃や腸など消化器系の働きが悪くなると、食べ物をきちんと消化することができず「気」が生じません。
その結果、手足が冷えやすくなるのです。
この症状はもともと体質が虚弱な場合だけでなく、冷たい飲食のとりすぎや冷えた環境によって起こる場合もあります。
「人参湯(にんじんとう)」には、気を補う「人参」と、消化器を温める「乾姜」が含まれているのです。

3-4.真武湯(しんぶとう)

胃腸の働きが弱くなることで起こる冷えには「真武湯(しんぶとう)」を使うことも多くなっています。
「真武湯(しんぶとう)」には、温めることで体の機能を全体的に高める効果があるのです。
冷え以外に、下痢やめまい、だるさ、消化不良などの症状がある場合は、ぜひ試してみてください。

4.まとめ

冷え性に効果的な漢方薬についてご紹介しました。

  • 漢方医学から見る冷え性のメカニズム
  • 冷え性に漢方薬は有効なのか?
  • 冷え性に使う漢方薬

「冷え性に悩んでいる」「冷え性に漢方薬は有効なのか知りたい」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。