よく足がつる! 漢方薬でこむら返りは予防できる?効果的な漢方は?


夜寝ているときや運動中に、急に足がつった経験がある方も少なくないでしょう。足がつること自体は、珍しいことではありません。しかし、何度もくりかえすようになると生活に支障が出ることもあります。

そこで、今回は足のつり(こむら返り)に効果的な漢方をご紹介しましょう。足がつる原因はいろいろありますが、加齢や生活習慣が原因の場合は、病院で処方される薬だけではなかなか治らない場合もあるのです。最近よく足がつるようになったという方は、ぜひこの記事を読んで治療の参考にしてください。

  1. 足がつった場合の対処方法は?
  2. 漢方薬を使えば足がつりにくくなるの?
  3. 漢方薬を利用する際の注意点

1.足がつった場合の対処方法は?

足がつるという症状自体に、特別な対処法はありません。足がつったら足の裏側の筋を伸ばすように足の甲をまげてストレッチをすると、痛みがやわらぎやすいでしょう。

また、糖尿病や腎臓病を発症した方でこむらがえりが起こりやすい人の場合は、湿布薬や筋肉の緊張をほぐす塗り薬などが処方されることもあります。ただし、それを使ったからといいって、必ず足がつらなくなるということはありません。「年のせいです」の一言ですませられてしまう場合もあるでしょう。ですから、足のつりに悩まされている方は意外と多いのです。

2.漢方薬を使えば足がつりにくくなる?

東洋医学でも、足のつりは治療の対象になる症状として、古くから記録に残っています。前述したように、足のつりは原因がたくさんあるため、「体がこのような状態だから、足がつる」という診断は下されないことが多いのです。しかし、冷え性の方は足がつりやすいという見方をされることもあります。

足のつりに効く漢方薬としては、「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」が有名です。この漢方薬には、筋肉の緊張をゆるめて痛みをやわらげる効果があるため、昔から処方されていました。ですから、こむらがえりが頻繁に起こって眠れないという場合は、この薬を利用してみましょう。

また、ほかの症状がある場合は、この薬に症状に効果のある漢方薬を足していきます。冷え性の場合は附子(ぶし)という漢方薬と一緒に処方されることが多いです。この附子(ぶし)は体を温める作用があるため、結果的にこむらがえりが起こりにくくなるでしょう。

3.漢方薬を利用する際の注意点

漢方薬は生薬(しょうやく)といって自然の草木を乾燥させたものを、そのまま用いることが多いです。ですから、化学的に合成させた病院で処方される薬よりも効目が穏やかで、副作用が起こりにくいと言われています。しかし、漢方薬はれっきとした薬です。
健康食品やサプリメントのような感覚で服用すると、副作用が出ることがあるでしょう。ですから、現在服用している薬がある場合は医師と相談して服用する漢方を決めてください。

また、薬局で漢方を買い求める際は、必ず薬剤師に飲んでいる薬などを告げて選んでもらいましょう。特に、漢方薬局を利用した場合は、その人に合った漢方薬を調合してくれます。薬の服用の有無も確かめられますので、正直に答えましょう。

足のつりに効く漢方は即効性が期待できます。服用後しばらくすれば足の痛みもやわらぐでしょう。寝る前に枕元に置いたり、外出時に持ち歩いたりしてもよいですね。

おわりに

いかがでしたか? 今回は、足がつりやすいときに効果的な漢方薬についてご説明しました。薬局に売っているものを自己判断で購入せず、必ず医師や薬剤師に相談してから購入しましょう。また、冷え性で足がつりやすいという方は、これからの季節、特に体を冷やさないように注意してください。食生活が乱れて足がつりやすくなっている場合は、いろいろな野菜を入れたなべものなどもおすすめです。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。