排尿時の痛みや違和感。膀胱炎に効果的な漢方薬とは? 


膀胱炎膀胱炎は、かかってしまうととても辛(つら)い痛みを伴い、頻繁に尿意を感じるようになるなど、日常生活に支障が出る病気です。トイレを我慢していると、膀胱炎にかかってしまうイメージが強いのですが、その原因は細菌による感染や性行為で発症するといわれています。
膀胱炎は、特に夏場に発症しやすいと考えられていて、症状が進行してしまうと激しい痛みに発展してしまうこともあり、注意が必要です。普段と違うと感じる症状が出たら、早めの受診を心がけ、早期に治療することが大切でしょう。
また、膀胱炎の症状を緩和するために、漢方薬を処方するケースもあります。膀胱炎の急性期に対応した漢方薬、または予防を目的とした漢方薬があるようです。漢方薬は、膀胱炎にどのような効果が得られるのでしょうか?

  1. 膀胱炎の症状
  2. 漢方薬の効果
  3. 膀胱炎によく用いられる漢方薬
  4. まとめ

 1.膀胱炎の症状

膀胱炎は、頻繁に尿意を感じるイメージを思い浮かべる方が多いと思います。頻発する尿意のほかにもさまざまな症状があり、進行してしまうと激しい痛みを感じて生活に支障をきたす恐れもあり、腎盂(じんう)腎炎に発展してしまうケースもあるでしょう。決して、軽視できない病気です。
膀胱炎の症状とはどのようなものなのでしょうか?

1-1.症状

膀胱炎の主な症状は、1日10回以上の尿意を感じる・排尿時の痛み・残尿感を抱く・白濁した尿・血尿などが挙げられます。尿意で違和感を抱き、膀胱炎を疑う方も多いようです。痛みが強いわけではないからと安易に考えて、深刻な腎盂(じんう)腎炎に発展してしまうケースもあり、早期発見早期治療が大切だといえるでしょう。
腎盂(じんう)腎炎になってしまうと、悪寒・高い熱が続く・震え・腰痛など、腎臓に炎症が起こることでほかの症状を見ることができます。腎盂(じんう)腎炎による痛みは、膀胱炎よりも激しく、早期に処置することが必要です。

1-2.発症件数が増加するのは夏

膀胱炎の発症は、夏に増加傾向が見ることができます。夏は、暑さをしのぐためにエアコンを活用することが多いものです。エアコンで室内が効いた室内で過ごしていると、冷えを感じることがあるでしょう。冷えは、体の免疫機能低下を招きます。
加えて、夏場は発汗量が増え、尿量が減少する傾向にあり、脱水症状を起こしてしまうことがあるでしょう。体内の水分量が低下していくことで、膀胱炎を引き起こしやすくなるといわれています。
膀胱炎の発症を防ぐためには、意識的に水分補給を心がけることが大切です。

1-3.発症する要因

前述のとおり、発症する原因の1つ、水分補給の不足が挙げられます。ほかに考えられる要因としては、トイレに行きたいと思っていても尿意を我慢してしまうことです。まれに性行為によって細菌感染することが引き金になることがあると考えられるでしょう。膀胱炎を発症する原因の細菌の中でも、大腸菌による感染が80%を占めているようです。
免疫力の低下を招く要因には、冷え・疲労の蓄積・ストレス・睡眠不足が続く・体力の衰えが挙げられます。十分な睡眠で心身ともに休息を取り、規則正しい生活を心がけることは予防にもつながるので、生活自体を見直すことが大切です。

2.漢方薬の効果

膀胱炎の治療に、漢方薬を使うのは意外だと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか? 痛みや発熱などを抑える対症療法を真っ先に浮かびます。医師の処方する西洋薬もありますが、最近では漢方薬を活用する方もいるようです。
漢方薬は、膀胱炎にどのような効果が期待できるのでしょうか?

2-1.効果

膀胱炎の症状を緩和する働きがある漢方薬は、大きく分けて2つあるといわれています。主に、症状が現れているときに使用するのが有効な漢方薬です。
漢方薬にはさまざまな種類があり、初めて漢方薬を使ってみようという方には、どれを選べばいいか迷うこともあるでしょう。薬剤師の指導や医師のアドバイスを受けて、症状に合わせた漢方薬を使い分けることで、症状が緩和されていきます。

3.膀胱炎によく用いられる漢方薬

膀胱炎の症状を緩和するために、または膀胱炎の予防を目的として使われる漢方薬があります。どのように使い分ければいいかをご紹介しましょう。

3-1.急性期に使用する漢方薬

痛みや炎症が強いときに使われることが多いのは、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)。排尿時に強い痛みを伴う場合、炎症を鎮めて、排尿を促す作用で体内に蓄積した細菌の排出を促進することが可能です。
頻繁に感じる尿意や残尿感を緩和させるためには、猪苓湯(ちょれいとう)が効果的。膀胱の粘膜を保護しながら、体内の細菌の排出を促してくれる作用があります。
注意点として、痛みや炎症が激しい場合に使用することが定められていて、あくまでも急性期の症状の緩和を目的とした漢方薬であることを認識しておきましょう。

3-2.予防目的の漢方薬

疲労を感じやすい・体力不足を感じる・胃腸虚弱などの症状を普段から感じている方には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)がおすすめです。胃腸の働きを促進し、体力のない方に免疫力を高める作用を持っています。
体に冷えを感じている方・貧血気味で困っている方には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)が有効でしょう。体内の余分な水分を排出して、冷えから体を守ってくれる作用があると期待されている漢方薬です。

4.まとめ

膀胱炎についてご紹介しました。いかがでしたか?

  • 膀胱炎の症状
  • 漢方薬の効果
  • 膀胱炎によく用いられる漢方薬

最近では、漢方薬を活用して、症状の緩和や予防をしていこうとする方が増えてきています。症状に合った漢方薬を選び、使い分けるようにしましょう。十分な睡眠で心身ともに休息を取り、規則正しい生活を送ることで、膀胱炎の発症の予防につながります。