頻尿の原因と対策とは?漢方薬が効果的なケースもあります。


悩む人頻尿とは、1日に何回も尿意を感じてトイレに行くことです。
水分の取りすぎでも頻尿は起こりますが、病気や加齢、心理的な原因で発生することもあります。
また、男性(女性)特有の原因もあるでしょう。
そこで、今回は頻尿の原因と対策をご紹介します。
頻尿はなかなか人には相談しにくい疾患です。
病院を受診するのもためらう方もいるでしょう。
しかし、頻尿は投薬で改善することも多いのです。
最近トイレが近くて困っているという方はぜひこの記事を読んでみてください。

  1. 頻尿の基準とは?
  2. 頻尿の原因とは?
  3. 頻尿の治療方法とは?
  4. おわりに

1.頻尿の基準とは?

頻尿とは、文字どおり頻繁に尿意を感じてトイレに行きたくなる症状のことです。
1日の排尿回数は人によって違いますが、目安として8回以上トイレに行くと頻尿と診断されるでしょう。
ただし、8回未満でも本人が頻尿だと思えば頻尿と診断されることもあるのです。
頻尿になると昼間だけでなく、夜もトイレに行きたくなります。
中には夜中に2回も3回もトイレに起きてしまう方もいるのです。
そうなると、ゆっくり眠れずに寝不足になる方も少なくありません。
さらに、急に尿意を感じてトイレまで間に合わないという症状が出る方もいます。
こうなると、尿取りパッドやオムツの装着が必要になったり外出すら怖くてできなくなったりする方もいるでしょう。

2.頻尿の原因とは?

頻尿の原因にはいろいろあります。
この項ではその一例をご紹介しましょう。
中には男性(女性)特有のものもあるのです。

2-1.膀胱(ぼうこう)が過活動になる

膀胱(ぼうこう)とは、尿をためているところです。
膀胱(ぼうこう)がいっぱいになると、収縮して尿意を促します。
しかし、膀胱(ぼうこう)が過活動になると尿が十分たまっていないのに、いきなり収縮することがあるのです。
そのため、尿意が頻繁に起こったり急に強い尿意が起こって我慢できなくなったりすることもあるでしょう。
脳卒中やパーキンソン病を発症すると、膀胱(ぼうこう)のコントロールができなくなることがあります。

2-2.男性特有の理由

男性には、前立腺という器官があります。この器官が年を取ってくると肥大してくる場合があるのです。
前立腺と膀胱(ぼうこう)は非常に近いところにありますので、肥大すると膀胱(ぼうこう)を圧迫します。
そのため、膀胱(ぼうこう)が収縮しやすくなったり、膀胱(ぼうこう)の中の尿を一度に出しきれずに残尿感を覚えたりするのです。

2-3.女性特有の理由

女性は、出産を経験する方が多いです。
妊娠をすると子宮の中で胎児が成長して最終的には3キロ以上の重さになります。
この胎児や羊水、胎盤(たいばん)などを支えるのが「骨盤底筋(こつばんていきん)」という筋肉です。
しかし、重いものを支え続けていた筋肉はゆるみます。
骨盤底筋(こつばんていきん)は、膀胱(ぼうこう)の収縮をコントロールする役割もありますから、この筋肉がゆるむと頻尿になりやすくなるのです。
このほかにも、くしゃみやおなかに力を入れた拍子に軽い尿もれを起こすこともあるでしょう。

2-4.病気

膀胱炎(ぼうこうえん)や前立腺炎などの病気を発症すると、膀胱(ぼうこう)の知覚神経が過敏になって、頻尿になります。
このような病気になると、排尿するときに痛みを感じることもあるでしょう。
また、直腸がん、子宮がん、椎間板ヘルニアなど膀胱(ぼうこう)の近くを手術すると、膀胱(ぼうこう)を収縮させる神経がうまく働かなくなって頻尿になる可能性があります。

2-5.心理的な影響、冷え

体は問題なくても、ストレスなどでトイレが近くなる人がいます。
このようなケースは、起きているうちはしょっちゅうトイレに行きたくなりますが、寝ているときは尿意を感じません。
ですから、心因性か病気かを判断したい場合は、夜中にトイレに起きるかどうかが決め手になるでしょう。
また、寒いところにいるとトイレが近くなります。
さらに、冷え性の方はそうでない人よりも頻尿になりやすいという報告もあるのです。

3.頻尿の治療方法とは?

では、頻尿を治療するにはどのような方法があるのでしょうか?
この項では予防法を含めてご紹介します。

3-1.頻尿の治療の基本は投薬

頻尿は、年を取るほど起こりやすくなります。
決して珍しい症状ではありませんが、やはり病院を受診しにくい、という方は多いでしょう。
しかし、前立腺肥大や膀胱炎(ぼうこうえん)の場合は、自然に治癒する可能性はとても低いのです。
また、夜に何度もトイレに起きるようになると、寝不足になってしまうでしょう。
ですから、頻尿を自覚したらできるだけ早く病院を受診してください。
男性は泌尿器科、女性は産婦人科(婦人科)を受診するとよいでしょう。
検査をすれば、どのような理由で頻尿になっているのかはすぐに分かります。
頻尿の治療は基本的に投薬です。薬を飲み続けていれば改善することが多いでしょう。
また、前立腺の肥大が大きい場合は、手術を進められることもあります。
今は、頻尿を改善する市販薬も販売されていますが、原因が分からないのに使うのは控えた方がよいでしょう。

3-2.漢方薬による治療

病気ではなく、冷えやストレスなどで頻尿になっている場合は、病院の薬だけでは改善が難しいことがあります。
そのような方にお勧めなのが、漢方薬による治療です。
漢方薬とは、東洋医学の考えに基づいて調合された「生薬」による薬のこと。
生薬とは、自然の草木をそのまま利用したものです。
ですから、化学合成した薬よりも効き目が穏やかで副作用も少ないでしょう。
また、漢方薬には体質を変えるという効果があります。
ですから、冷え性の改善などにも効果的でしょう。
漢方薬を使った治療を行うには、漢方医のいる病院を受診するか、漢方薬局を利用してください。
ドラッグストアでも漢方薬は売られていますが、自分の症状に合わせて調合してもらった薬の方が、効果は出やすいでしょう。
なお、漢方薬は健康食品やサプリではありません。
必ず薬剤師や漢方医の指示に従って、一定期間飲み続けましょう。
最低でも1か月は飲み続けないと効果は期待できません。

3-3.頻尿を防ぐには?

頻尿を防ぐには、利尿作用のある飲み物を控えて体を冷やさないように心がけましょう。
緑茶やコーヒー、紅茶には利尿作用がある成分が含まれています。
ですから、水がわりにがぶ飲みするのは控えてください。
また、女性の場合は骨盤体操を行うと、骨盤底筋(こつばんていきん)がきたえられて、頻尿が改善する場合があります。
また、体を冷やす食べ物なども控えましょう。

4.おわりに

いかがでしたか?今回は頻尿の原因と対策をご紹介しました。
頻尿は決して珍しい症状ではありません。
年齢が高くなるにつれて、頻尿になる人は増えていくでしょう。
しかし、頻尿の悩みはなかなか相談しにくいです。
それでも、病院を受診すれば症状が軽くなることも多いでしょう。
ですから、恥ずかしがらずに受診してください。
また、膀胱(ぼうこう)に近い部分を手術したりした場合は、どうしても頻尿になりやすくなります。
これはもう仕方がないことなので、パッドやオムツをつけて不快感を軽減させてください。
今は、普通の下着と区別がつかないような品もたくさん販売されています。
また、手術から時間がたてば、症状が改善することもあるでしょう。
悲観しすぎは禁物です。