胃炎の症状にお悩みの人必見!種類や原因・効果的な対処法とは?


「胃の不快な症状がつらい」というその気持ち、よくわかります。胃もたれや胃の痛みなど、さまざまな症状を伴う胃炎。「何か重大な病気なのでは?」と心配になる人も多いでしょう。この記事では、胃炎の原因や症状・種類などをまとめてご紹介します。病院に行くべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 胃炎とは?基礎知識を紹介
  2. 胃炎の種類を5つ紹介
  3. 注意が必要!胃炎を伴う病気
  4. 胃炎の治療方法とは?
  5. 胃炎と食事
  6. 胃炎とストレス
  7. 胃炎と生活習慣
  8. 胃炎に関するよくある質問

この記事を読むことで、自分の症状が胃炎によるものなのか、病院に行くべきなのかを知ることができます。そして、つらい胃炎の症状から抜け出す方法がわかるでしょう。

1.胃炎とは?基礎知識を紹介

まずは、胃炎のメカニズムや原因・症状を解説します。胃炎になりやすいのはどのような人なのでしょうか。

1-1.胃炎のメカニズム

胃炎とは、何らかの原因によって胃に炎症が起こることを言います。胃粘膜を覆っている胃粘液には、胃酸から胃を保護する役割を持っているのです。この胃粘膜の分泌が低下してしまうと、さまざまな要因から胃を守ることができなくなり、胃酸によって胃粘膜が傷つけられてしまいます。その結果、炎症を起こしてしまうというメカニズムです。

1-2.胃炎の主な原因はストレスと暴飲暴食

胃炎の原因となるものはいくつか考えられます。まず、ストレスによって自律神経が乱れてしまったこと。胃の働きをコントロールする自律神経が乱れると、胃酸過多の状態になり、粘膜を傷つけてしまうことになります。また、食べすぎや飲みすぎが胃炎の原因になることもあるでしょう。にんにくや唐辛子・香辛料など刺激の強いものを口にすることで、胃の粘膜が炎症を起こすことがあるのです。もちろん、アルコールやタバコが原因で胃炎を起こすこともあります。

1-3.胃炎の症状は?

胃炎の症状には個人差がありますが、主に以下のような症状が出ることが多くなっています。

  • キリキリとした胃の痛み
  • 胸やけ
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 下痢

当てはまるものがいくつあるか、自分の症状をチェックしてみましょう。

1-4.胃炎になりやすいのはこんな人!

胃の働きをコントロールしているのは自律神経であるため、ストレスによって自律神経が乱れると胃炎を起こしやすくなります。特に、真面目で神経質な性格の人はストレスをためやすいため注意が必要でしょう。そのほかにも、以下のような人は胃炎になりやすいと言えます。

  • 生活リズムが不規則な人
  • 慢性的な寝不足状態の人
  • 風邪などで免疫力が低下している人

2.胃炎の種類を5つ紹介

胃炎には症状や原因によっていくつか種類があります。代表的な5つをご紹介しましょう。

2-1.急性胃炎

急性胃炎とは、ストレスや刺激物などによって短期間で胃が炎症を起こしてしまう状態のことを言います。急性胃炎では、強い胃痛や吐き気・発熱などの症状が起こることもありますが、基本的には直接的な原因を取り除くことで早期に改善するでしょう。

2-2.慢性胃炎

慢性胃炎とは、胃の粘膜が炎症を起こしている状態が続くことを言います。症状が1か月以上続いたり、繰り返し起こったりするケースも少なくないでしょう。慢性胃炎では胃液の酸度が低下するため、口臭が発生することもあります。口腔(こうくう)内に異常がない場合は、慢性胃炎を起こしている可能性が高いでしょう。また、慢性胃炎にはピロリ菌も大きく関係しています。ピロリ菌が胃の粘膜に感染することで炎症が起こり、最終的には胃の全体に広がって慢性胃炎になるのです。ピロリ菌を除去することで症状は改善するため、慢性胃炎の原因がピロリ菌であるかどうかを調べる必要があるでしょう。

2-3.神経性胃炎

神経性胃炎は現代病の一つだとも言われています。その根本的な原因はストレスであることが多く、日本人の4人に1人が発症する病気です。心の状態と胃は密接な関係にあり、強いストレスによって自律神経のバランスが乱れます。その結果、胃酸過多や胃の収縮を招き、胃炎を発症してしまうのです。

2-4.萎縮性胃炎

萎縮性胃炎は、慢性的な胃炎を放置した場合に起こりやすくなります。胃が炎症を起こした状態が長く続くと、胃酸を分泌する胃腺が縮小してしまうのです。そして、胃の粘膜が徐々に薄くなっていきます。原因の多くはピロリ菌の感染によるもの。ピロリ菌を完全除去し、生活習慣を改善することで、症状が改善する可能性が高まります。

2-5.びらん性胃炎

びらん性胃炎は、胃の粘膜が傷ついた状態のことを言います。痛みや出血を伴うことが多く、胃のむかつきや不快感が現れることもあるでしょう。胃の出口付近にびらんができている場合もあります。

3.注意が必要!胃炎を伴う病気

胃炎症状を伴う病気には以下のようなものがあります。特徴的な症状が現れた場合は、早期に医療機関を受診しましょう。

3-1.胃潰瘍

胃炎から胃潰瘍に進行するケースも少なくありません。その症状は非常に似ているため、早めに診断を受ける必要があるでしょう。胃潰瘍の場合、胃壁の組織が深くまで傷ついた状態です。内視鏡検査を受けて診断してもらいましょう。

3-2.胃がん

慢性胃炎が胃がんにつながることもあります。胃が常に炎症を起こしていると活性酸素が多くなるため、遺伝子ががん化しやすいのです。つまり、慢性胃炎を早期に治療することで胃がんを防止することは可能と言えるでしょう。

3-3.ポリープ

胃の粘膜表面にできる小さなこぶのようなものをポリープと言います。自覚症状はほとんどない場合が多いのですが、胸やけや胃痛などの胃炎症状が現れる場合もあるでしょう。

4.胃炎の治療法とは?

胃炎の治療方法にはどのようなものがあるのでしょうか。自宅でできる食事療法をはじめ、病院での治療法や注意点をまとめてご紹介します。

4-1.胃炎を治すためには食事療法が重要!

胃炎を治す上で、食事療法は重要なポイントになります。食事療法の目的は、傷ついている胃壁の部分に刺激を与えないようにして回復を待つことです。症状が重い場合は絶食をし、温かいお茶などを少しずつ飲むようにしましょう。症状が改善してきたら、おかゆや豆腐・裏ごしした野菜などを食べるようにしてください。急性胃炎であれば、食事療法を行うだけで2~3日もすれば回復します。

4-2.薬物療法は注意点を守って!

市販薬や漢方薬などの市販薬で胃炎の症状を改善する場合は、注意点を守って服用することを忘れないでください。

4-2-1.市販薬は胃の症状に合ったものを

胃炎の症状と言っても、痛みや胃もたれ・胸やけなど人それぞれです。胃薬とはいえ、どの症状にも効くというわけではありません。たとえば、食べすぎによる胃もたれには消化剤、胸やけや胃痛には粘膜修復剤というように、症状に合ったものを選ぶことが大切です。薬剤師に相談して処方してもらうことをおすすめします。

4-2-2.慢性胃炎には漢方薬が効く!

慢性胃炎の自覚症状には、胃の不快感だけでなく疲れやすさやだるさ、めまいなどもあります。そのため、漢方薬が症状の改善に大変効果的なのです。胃炎に使用される代表的な漢方薬には「六君子湯(りっくんしとう)」や「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」などがあります。ただし、漢方薬はそれぞれの体質によって処方することが大切ですので、お近くの漢方薬局などに相談しましょう。

4-2-3.副作用と注意点

胃炎の薬を服用する際には、副作用についても把握しておく必要があります。中には、発疹(ほっしん)やかゆみ、じんましんなどの副作用が報告されているものもあるため、症状に気づいたらすぐに医師や薬剤師に相談しましょう。また、副作用の心配がほとんどないことで知られている漢方薬についても、漢方専門の医師や薬剤師の指示に従い、症状に合ったものを選ぶようにしてください。

4-3.胃炎を病院で治療する場合

軽い症状であれば、病院に行かずに市販薬や漢方薬で治すことができる場合もあるでしょう。しかし、病院での治療が必要な場合もあります。病院に行くべきポイントや病院での治療方法について解説しましょう。

4-3-1.こんな症状があるときは病院へ!

胃炎の症状にもさまざまなものがありますが、病院での診断や治療が必要になるのは次のような場合です。

  • 食後や空腹時に胃が痛くなる。
  • 市販薬を飲んでも胃痛や不快感が続く。
  • 便が黒い。
  • 食欲不振が続く。
  • 胃だけでなく背中や腰に痛みがある。

単なる胃炎ではなく、胃潰瘍や胃がん・十二指腸潰瘍など重大な病気である可能性も否定できません。早めに病院を受診しましょう。

4-3-2.病院での診断方法

病院で胃炎を診断する場合は、まず問診や触診を行い、症状の程度によっては内視鏡検査が行われるでしょう。さらに、ピロリ菌検査のために粘膜の一部を採取することもあります。

4-3-3.病院での治療方法

病院での治療は、主に薬物療法です。胃酸の分泌を抑える薬や胃の粘膜を保護する薬などが使用されます。しかし、薬を使うのはあくまでの対症療法であり、胃炎を改善するためには原因を除去することが必要です。胃炎を起こしている原因を突き止め、その原因を除去することで胃を安静にします。慢性胃炎の場合は、ピロリ菌を除去することで症状が改善するでしょう。また、服用中の薬が原因で胃炎を起こしている可能性もあるため、薬の変更や中止についても判断されます。慢性胃炎の治療期間は2~3か月かかる場合もあるでしょう。

4-4.胃炎を治療する際の注意点

特に慢性胃炎は、生活習慣の乱れなどによって再発しやすい病気です。完治までに長い時間が必要になることも多いため、病気と向き合い、しっかりと治療していくことが大切でしょう。そのためにも、信頼できる病院や医師と出会う必要があります。病院を選ぶ際は慎重に検討するようにしましょう。

5.胃炎と食事

胃炎の改善には食事の見直しが最も効果的です。胃炎の際におすすめしたい食べものや食事の仕方・避けるべき食べものについてご紹介します。

5-1.胃炎の症状改善に役立つ食べもの

胃炎の症状改善や予防に役立つ食べものには、以下のようなものがあります。

  • ヨーグルト~胃の粘膜を保護し、荒れた胃の状態を改善してくれます。
  • 納豆~ピロリ菌を撃退し、胃の健康を守る効果があります。
  • キャベツ~傷ついた腸の粘膜を修復する作用があります。
  • 大根~胃酸過多・食欲増進・整腸作用があります。

5-2.正しい食事の仕方とは?

胃炎のときは、胃に優しい食事の仕方をしましょう。まず、基本は1日3食バランスよく食べること。長時間食事をせずに胃を空っぽの状態にすると、胃粘膜が荒れる原因になります。できるだけ毎日決まった時間に食事をとるようにしましょう。もちろん、暴飲暴食も大敵です。消化不良を起こし胃の状態を悪くしてしまうため、腹八分目を心がけるようにしてください。

5-3.避けるべきなのはこんな食べもの!

胃炎のときに以下のようなものを食べると、胃に刺激を与えて状態を悪くしてしまいます。

  • 揚げもの
  • からい食べもの
  • 甘い食べもの
  • 冷たい食べもの
  • コーヒー
  • 炭酸飲料
  • ラーメン
  • スナック菓子

普段から口にすることの多い上記の食べものは、胃に優しくないということを覚えておきましょう。

6.胃炎とストレス

胃炎とストレスは密接な関係があるということがわかっています。胃はストレスに弱い臓器です。強いストレスを受けると胃酸が活発に分泌され、胃が収縮します。そのため、強い痛みを感じることもあるでしょう。ストレスが原因で起こる胃炎は、検査を行っても異常が確認されないため、気づかないことも多くなっています。普段からストレスを感じやすい人は、自分なりのストレス軽減法を見つけるようにしましょう。

7.胃炎と生活習慣

胃炎は生活習慣によって改善可能な場合もあります。胃炎を予防するためにも、普段の生活習慣で注意しなければならないことを知っておきましょう。

7-1.暴飲暴食をしない!

急性胃炎は暴飲暴食が原因で起こることもあります。食べすぎ・飲みすぎた後に胃の痛みやもたれを感じるときは、急性胃炎を起こしている可能性があるでしょう。暴飲暴食は胃酸過多につながり、胃の粘膜が荒れてしまう原因になります。胃に負担をかけるような食事の仕方は避けるようにしましょう。

7-2.適度な運動をしよう!

運動と胃炎にも深い関係があることをご存じでしょうか?運動不足は胃の機能が低下する原因になります。胃もたれや食欲減退といった症状を招くことになるでしょう。また、ストレス解消のためにも運動は必要です。ウォーキングや軽いジョギングなど、適度な運動を普段から取り入れるようにしましょう。

7-3.睡眠不足は胃炎の敵!

睡眠不足は自律神経の乱れにつながります。消化機能が低下し、胃の不快症状が起こりやすくなるのです。普段から睡眠不足が気になる人は、睡眠の時間をたっぷりと確保し、質のよい睡眠をとるように心がけましょう。

8.胃炎に関するよくある質問

胃炎の症状に悩む人が感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。

Q.急性胃炎は自然に治りますか?

A.1日安静に過ごしたり、市販の胃腸薬を服用したりすることで治る場合がほとんどです。しかし、急性胃炎を繰り返すと慢性胃炎を起こすこともあるため、症状の程度によっては病院で治療を受けることをおすすめします。

Q.みぞおちのキリキリした痛みは胃炎ですか?

A.暴飲暴食が原因でみぞおちがキリキリと痛むことがあります。この症状は、急性胃炎を起こしている可能性があるでしょう。刺激の強いものを食べたときも、このような症状が現れることがあります。

Q.ピロリ菌とはどのような菌ですか?

A.免疫機能が弱い子どものころに感染することが多い菌です。ピロリ菌が胃の中にいる状態が長く続くと、炎症を繰り返して慢性胃炎を起こしやすくなります。慢性胃炎が疑われる場合は、まず内視鏡検査でピロリ菌の感染有無を確認する必要があるでしょう。

Q.胃炎を起こす原因になる薬にはどのようなものがありますか?

A.特に胃炎を起こしやすい薬には、アスピリンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤や抗生物質・傾向糖尿病薬などがあります。ただし、こういった薬を服用したからと言ってすべての人が胃炎になるわけではないということを覚えておきましょう。

Q.胃に優しい飲みものにはどのようなものがありますか?

A.ノンカフェインのお茶やココア・アルカリイオン水・リンゴジュースなどがあります。胃の調子が悪いときは、食べものよりもこういった飲みものを少しずつ飲むようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。胃炎の種類や症状・治療法などをまとめてご紹介しました。胃炎と似た症状の病気は多く、自己判断が難しいのが特徴です。この記事を読んで自分の症状をチェックし、病院に行くべきなのか、症状を改善するにはどうしたらよいのかを考えてみてください。