腹部膨満感の原因は? 考えられる病気や治療方法、おすすめ漢方サプリを紹介!


便秘が続いてお腹が張る、胃が膨張してる感じがするなど、腹部膨満感でお悩みではありませんか? たかが便秘と思って放置してしまうと長期化してしまい取り返しのつかないことになりかねません。また、腹部膨満感が長期間続く場合は大腸がんや腸閉塞(ちょうへいそく)・子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)などが関係している恐れもあるため注意が必要です。

そこで今回は、腹部膨満感の原因として考えられる病気、それぞれの対処方法などをまとめました。

  1. 腹部膨満感に伴う症状は?
  2. 腹部膨満感はどんな状態?
  3. 腹部膨満感を放置してはいけない理由
  4. 腹部膨満感になりやすい人
  5. 生活習慣による腹部膨満感の原因
  6. 腹部膨満感から考えられる病気
  7. 妊娠時の腹部膨満感について
  8. 腹部膨満感で病院へ行くには?
  9. 便秘による腹部膨満感におすすめのサプリ
  10. 漢方薬で腹部膨満感を解消するには?
  11. 日頃どんなことに注意して生活したらいい?

腹部膨満感の症状には、注意すべき体のシグナルや重篤な病気の危険も潜んでいます。腹部膨満感の解消のヒントが満載ですので、ぜひ最後まで読んでください。

1.腹部膨満感に伴う症状は?

腹部膨満感は、以下の症状を伴うことがあります。

  • お腹の張り
  • 腹部にガスが溜(た)まっている感じ
  • 腹部にしこりのようなものを感じる
  • 胃もたれ・胃の弱りを感じる
  • 便秘・下痢・吐き気がある

2.腹部膨満感はどんな状態?

腹部膨満感は、以下の影響によってお腹が膨らむ状態のことをいいます。

  • 腹部にガスが溜(た)まっている
  • 胃が弱っている
  • 水が溜(た)まっている
  • 腫瘍(しゅよう)がある
  • 炎症が起きている

早食いやしゃべりながら食事をすることで、食事とともに空気を取り込みすぎてしまうと腹部膨満感を引き起こす原因になります。また、胃の消化機能が弱まり胃の膨満感を引き起こすことがあるので、食事はゆっくり食べるようにしましょう。

3.腹部膨満感を放置してはいけない理由

腹部膨満感は、放置すると以下の病気に派生する可能性や、病気の一つの症状として膨満感になっている可能性があります。

  • 大腸がん
  • 腸閉塞(ちょうへいそく)
  • 巨大結腸症
  • 卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)

「ただの張りにしてはしぶとい」「吐き気もする」「便秘が1週間続いている」というような場合は迷わず病院にいきましょう。

4.腹部膨満感になりやすい人

下記に当てはまる人は、腹部膨満感になる可能性が高いです。

  • 早食いの人
  • 食事をしながらおしゃべりをする人
  • 便秘気味の人
  • ストレスが胃腸にきやすい人

よく噛(か)んでゆっくり食べる、運動をする、積極的にストレス解消をおこなうなどの生活習慣の改善が必要です。生活習慣の改善と併せて、体を温める漢方・血行をよくする漢方・便秘を防ぐ漢方・整腸作用のある漢方を日常的に飲むと、体質改善の近道になります。

5.生活習慣による腹部膨満感の原因

5-1.食べすぎ・飲みすぎ

食べすぎ・飲みすぎは、胃の中にたくさんの食べ物が滞在し続けることになり、消化に時間とエネルギーを使います。消化不良は、胃のむかつきおよび、腹部膨満感の原因となってしまうのです。

5-2.早食い・おしゃべり

早食い・しゃべりながら食事をとると、腹部に空気が溜(た)まり、腹部膨満感を引き起こす原因になってしまいますので要注意です。腹部に空気が溜(た)まることを呑気症(どんきしょう)・空気嚥下症(くうきえんげしょう)ともいいます。普段からしゃべる仕事をしている人も、空気を吸いすぎて呑気症(どんきしょう)になる可能性があるため、芸能人にも多い症状です。

5-3.便秘によってガスが溜(た)まる

便秘になると、便だけでなくガスも腸内に溜(た)まってしまい、腹部膨満感の原因となります。運動・食物繊維の摂取・便秘薬を使ってガスを体外に排出するようにしましょう。

5-4.ストレス

ストレスを受けると胃の活動や腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱まりやすくなります。腹部膨満感とともに胃がキリキリ/シクシクと痛む人は、胃・腸ともにストレスの影響を受けている可能性が高いです。

6.腹部膨満感から考えられる病気

6-1.急性胃炎

食べすぎ・飲みすぎ・ストレス・ウイルスなどが原因となり、突発的に胃が痛くなる場合は、急性胃炎の可能性があります。嘔吐(おうと)や発熱を引き起こし、かなりつらい症状になりますが、3日ほどで収まることがほとんどです。ウイルス性急性胃炎は、感染力が強いのでなるべく人と接触しないようにし、使用後のトイレは念入りに洗浄しましょう。

6-2.慢性胃炎

胃の粘膜が慢性的にただれていたり、炎症を起こしていたりする場合は、慢性胃炎の可能性があります。胃の痛みが数週間以上続く場合は慢性胃炎を疑いましょう。コーヒーや固い食べ物・脂っこい食べ物は避けてください。特に、空腹時に痛みを感じる場合や、胃に不快感がある場合、口臭が強くなった場合は慢性胃炎の可能性が非常に高いです。慢性胃炎を放置すると胃潰瘍(いかいよう)になってしまう可能性がありますので、病院にいって早めに治療してください。

6-3.胃下垂・胃腸虚弱

胃下垂自体は病気ではありませんが、へそや骨盤あたりまで胃が下がりすぎてしまうと、胃が正常に機能しなくなる可能性があります。胃下垂→胃腸虚弱になるパターンと胃腸虚弱→胃下垂になるパターンがあり、いずれにせよ胃下垂と胃腸虚弱は密接にかかわっているのです。胃腸の機能が弱まると胃が膨満感になるとともに、腸も膨満感になる可能性があります。

6-4.過敏性腸症候群

腹部膨満感とともに便秘や下痢を繰り返す場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。ストレスが主な原因で、腸が知覚過敏状態になってしまう状態です。ストレスケアをメインとした治療をおこなう必要があります。

6-5.腸閉塞(イレウス)

腸閉塞は、腸の機能が弱まり便・ガス・腸液が腸内に溜(た)まってしまう症状のことです。腸内の血管を圧迫したり、膨れ上がった腸が他の臓器を圧迫したりして、最悪の場合死に至るケースもあります。お腹がゴロゴロと鳴るのに便やガスが出ない場合や、吐き気を伴う場合は腸閉塞の可能性がありますので、今すぐ検査を受けてください。

6-6.巨大結腸症

腸閉塞と同様、腸の内容物が腸内に溜(た)まってしまう症状で、腸が以下のサイズまで膨らむと、巨大結腸症として取り扱われます。

  • 盲腸:12cm以上
  • 上行結腸:8cm以上
  • 直腸S状結腸:6.5cm以上

慢性的な便秘も巨大結腸症を引き起こす原因になります。

6-7.大腸がん

大腸がんの症状の一つとして腹部膨満感があります。貧血・便秘・体重の減少も大腸がんの症状の一つです。血便が出た場合は今すぐ検査にいってください。家族にがん患者がいる人や、喫煙習慣がある人、食物繊維が慢性的に不足している人は大腸がんになりやすいです。

6-8.子宮筋腫・卵巣腫瘍

女性で膨満感とともに下腹部の鈍痛を感じる方は、婦人科で定期的に検査することをおすすめします。子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)や卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)は症状がわかりにくい病気ですので、検査による早期発見が重要です。女性にとって、腹部膨満感や腹部の鈍痛は生理痛にまぎれてしまいがちですが、積極的に定期健診にいってください。

6-9.その他

他にも、肝硬変・胃がん・網膜炎など、腹部膨満感にはさまざまな併発病があります。お腹の張りや、胃の痛みが続く場合は病院でエコー検査や胃カメラなどの検査を受けてください。

7.妊娠時の腹部膨満感について

7-1.腹部膨満感が妊婦に多い理由

妊娠中は、子宮が大きくなることにより、胃や腸などの消化器官が圧迫されてしまいます。妊娠する前と同じ食事量でも消化にも時間がかかるので、胃腸の負担が多くなり腹部膨満感になりやすいのです。

また、妊娠中は便秘になりやすいうえに便秘薬を控えることも多いので、便秘により腹部膨満感になってしまうこともあります。

7-2.妊娠時の腹部膨満感の原因

妊娠中に腹部膨満感になりやすい原因は他にもあります。

  • ホルモンバランスの変化による内臓の機能低下
  • 運動不足
  • 妊娠により腹壁が伸びやすくなる=お腹が膨らみやすくなる

7-3.妊娠時の腹部膨満感の症状

妊娠中の腹部膨満感は、お腹の張りや、妊娠初期なのにお腹が出るなどの症状が多いです。また、子宮が収縮することによって、腹部に違和感・重さを感じることもあります。朝起きた時にお腹が張っている状態は、子宮がブラクストンヒックス収縮という、痛みを伴わない収縮を起こしている可能性が高いです。

7-4.妊娠時の腹部膨満感の対処法

妊娠中でも服用できる便秘薬や漢方があるので、医師や調合師に相談してください。特に漢方は、便秘による腹部膨満感だけでなく、冷えや貧血を防ぐおまけ効果も期待できます。

また、無理のない範囲での散歩・運動や、血行をよくするためにストレッチをすることも効果的です。体を冷やさないようにし、腹部膨満感による体の違和感があったら、すぐに医師に相談してください。

8.腹部膨満感で病院へ行くには?

8-1.腹部膨満感の自己チェック方法

先述のとおり、腹部膨満感には、さまざまな併発病があります。中には命にかかわる病気もありますので、下記のフローチャートで確認してみてください。

腹部膨満感の症状からわかる病気フローチャート

8-2.病院にいくべき症状は?

腹部膨満感は、時間経過や食生活の見直しなどによって自然に回復することもありますが、下記のような症状がある場合は迷わず病院にいってください。大腸がん・胃潰瘍(いかいよう)・腸閉塞(ちょうへいそく)など、重篤な病気の予兆である可能性が高いです。

  • 血便
  • ゴロゴロ音
  • 胃の痛み・違和感
  • 吐き気

8-3.腹部膨満感は何科へ行けばいい?

腹部膨満感は内科・胃腸科にいってください。ストレス起因の場合は心療内科やセラピーなどに併せて通うのも効果的です。薬の飲み合わせには注意し、お薬手帳を使って飲んでいる薬を医師に伝えましょう。

8-4.腹部膨満感の治療法

腹部膨満感には、食事・ストレス・ウイルスなどのさまざまな原因が絡んでいるため、まずは腸内に細菌があるどうかを確認します。血液検査・尿検査などで内臓の調子を見る検査もすることになるでしょう。

検査の結果しだいで、以下のような薬を処方されることになります。

  • 腸内を殺菌する
  • 消化を助ける
  • 胃の粘膜を守る
  • 整腸剤
  • ガスをつぶす

8-5.腹部膨満感の治療について注意点

病院によっては、症状や問診によって(あるいは検査後でも)経過観察といわれることがあると思います。腹部膨満感は時間経過により治りやすい症状ですので、焦らず医師の指示に従ってください。ただし、経過観察中には食生活の改善や運動などを心がけ、症状が悪化した場合や、別の症状が出てきた場合にはすぐに医師に相談しましょう。

9.便秘による腹部膨満感におすすめのサプリ

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10.漢方薬で腹部膨満感を解消するには?

日常生活に漢方を取り入れることにより、満腹膨満感を予防することも可能です。漢方の得意技は、便秘・冷え性体質の解消や整腸作用などで、腹部膨満感の予防・解消にはとても効果があります。薬剤師・調合師と相談しながら、飲み合わせも考慮した漢方を選んでもらうことをおすすめします。

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11.日頃どんなことに注意して生活したらいい?

11-1.生活習慣で気を付けること

腹部膨満感を解消するには、他にもさまざまな方法があります。

  • ゆっくり噛(か)んで食べる/食べる量を減らす
  • 食事の回数を増やし、一回あたりの食事で食べる量を減らす
  • 禁酒日を作る
  • 炭酸飲料・ガムをとらない
  • 体を冷やさない
  • 漢方などで胃腸を整える・血行をよくする

など、なるべく胃腸をはじめ、体に負担のかからない生活を心がけてください。

11-2.便秘対策

便秘は、なってから治すよりも、なる前に対策するほうが楽です。以下の方法で日ごろから便秘ケアに臨んでください。

  • 食物繊維を多くとる(ただし、イモ類・豆はガスのもとになるため注意。緑黄色野菜や青汁がおすすめです。)
  • 体を冷やさない
  • 運動/ストレッチをする
  • 筋肉量を増やし代謝をあげる

まとめ

いかがでしたか? 体の痛みや不調は体からのシグナルです。腹部膨満感が原因となる病気は、早期発見により治療の負担が大幅に減る病気ばかりですので、重篤な病気を見逃す前に、早めに腹部膨満感の解消を目指しましょう。また、腹部膨満感になる前に、食事・運動・漢方によって体質を改善することも大切です。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。