みぞおちが痛いのは肋間神経痛? 症状や原因、効果的な漢方薬を解説


みぞおちや肋骨のあたりに突然痛みが走る。このような症状にお悩みではありませんか? その症状は肋間神経痛の可能性があります。不意を突かれる恐怖と、ときには立っていられないほどの激痛から「こんなに痛いなら重大な病気なのでは?」と不安を覚える方も多いでしょう。

そこで今回は、肋間神経痛について詳しくまとめてみました。原因や症状を正しく理解することで、不要な憂いごとをなくしましょう。

  1. 肋間神経痛とは?
  2. 肋間神経痛の種類と原因
  3. 肋間神経痛で病院へ行くには?
  4. 肋間神経痛を漢方薬で治すには?
  5. 肋間神経痛の予防法
  6. 肋間神経痛に関するよくある質問
  7. まとめ

記事を読み終わるころには、自分の取るべき改善方法がわかります。初心者でもわかりやすく書いていきますので、順を追って見ていきましょう。

1.肋間神経痛とは?

肋間神経痛とは何か? ということに着目して、まずは基本情報を押さえていきます。今まできちんと理解していなかった人は、一読の価値ありですよ。

1-1.そもそも神経痛って?

肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)も、名称に含まれているとおり神経痛の一つです。ですが、神経痛とはそもそも病気の名前ではありません。人間の体は心臓や肺をはじめ、生きるために重要な臓器を守ろうと「背中~胸にかけて12本の肋骨(ろっこつ)」を備えています。そして、この肋骨には沿うように末梢神経(まっしょうしんけい)が巡っているのです。脊髄(せきずい)から始まり、体内を網目状に巡っている末梢神経は、「自律神経・運動神経・痛覚神経」に分かれています。神経痛とは、上記の「痛覚神経」になんらかの作用が応じたために痛みを生じる疾患です。

1-2.肋間神経痛になるとどうなる?

肋間神経痛は症状の名前であり、痛覚神経が原因で「胸部から背中の辺り」で、突然鋭い痛みが走る神経痛となります。また、肋間神経痛は、

  • 原因不明の「原発性肋間神経痛」
  • 事故などが原因である「続発性肋間神経痛」

上記の二つに分けられます。ほとんどの方が肋間神経痛を経験しており、背中・肋骨・わき腹・わきの下・みぞおちのうち、左右どちらかに痛みを感じることが多いです。

1-3.肋間神経痛の主な症状

肋間神経痛で「どこ」に痛みを感じたかにもよりますが、基本的には大きく呼吸すると痛みが増します。骨折したような錯覚にとらわれる激しい痛みが特徴で、一度痛むと立ち止まってしまう方が多いです。

  • 歩く振動で痛む
  • 話す・笑うと痛む
  • 腰をひねると痛む
  • 深呼吸をすると痛む
  • 何かを拾う動作で痛む
  • 激しい痛みで息苦しい
  • 動悸(どうき)がする
  • 重いものを手にすると痛む
  • せきやくしゃみをすると痛む
  • 高いところから何かを取ろうとするとき痛む
  • 背伸びをする・胸を広げるストレッチなどをすると痛む

上記は主に痛みを生じる動作・症状となります。

1-4.肋間神経痛の主な原因

肋間神経痛の主な原因はストレスです。人間はストレス環境にいることで体が強張(こわば)ってきます。無意識に姿勢を悪くし、背骨・体は徐々にゆがんでいくでしょう。すると、肋骨付近の神経が筋肉などに圧迫されて痛みを生じるのです。

1-5.肋間神経痛になりやすいのはどんな人?

肋間神経痛の原因はストレスでも、最終的に体がゆがむことで痛みを生じます。そのため、普段から猫背の人や、過去に事故で骨折した人は肋間神経痛である可能性が高いです。また、ビタミン不足でも痛みを生じることが確認されているため、不規則な生活をしている人も該当するでしょう。具体的には、

  • 中年以降の女性(ホルモンバランスの乱れから)
  • 免疫力が低下している人
  • ストレスをためやすい人
  • デスクワークなどで下を向く時間が長い人
  • 妊婦

上記のタイプが肋間神経痛になりやすいです。

2.肋間神経痛の種類と原因

この項では肋間神経痛の原因について触れていきます。関連する病気につきましても一部掲載していますので、ぜひ目を通しておいてください。

2-1.痛む箇所と各症状

肋間神経痛は「背骨付近」から痛み始め、あばら骨に沿うような形で「胸・わき腹・みぞおち」へと痛みが走っていきます。場合によっては別の病気も懸念されますが、肋間神経痛で背中に痛みを感じる主な理由は「長時間の同じ姿勢」です。体が凝り固まっており、背伸びをしたり首を動かしたりするときに差し込まれるような痛みを生じます。

肋間神経痛は基本的に「左側で」痛みを覚えることが多く、痛む感覚は大体5分以内です。筋肉痛のような痛みから、骨が刺さったような・あるいは歩けないほどの激痛に襲われることもあります。

また、みぞおち付近に痛みを感じたとき「心臓病」を疑う方もいますが、上記で述べたとおり、痛みは背中からみぞおちへと流れていくのです。神経に沿って行きつくところまで来たため、みぞおちが痛くなります。とはいえ、心配な場合は内科を受診してください。「絶対大丈夫」といいきれないのが肋間神経痛の特徴でもあります。

2-2.肋間神経痛に関連する病気

肋間神経痛は「痛覚神経の圧迫」が原因だと前述しました。ですが、下記の病気によっても神経は圧迫され、痛みを生じることがあります。

  • ウイルス感染症(免疫力の低下も影響します)
  • 骨粗しょう症(更年期の女性に多いです)
  • 肺など内臓疾患(大病も危惧されます)
  • 椎間板(ついかんばん)ヘルニア
  • 骨折(幼少期も含みます)

2-3.肋間神経痛とストレスとの関係性

依然は肋間神経痛の原因を「わからない」としていました。ストレスに対する認識がまだ及んでいなかったのでしょう。ですが、現在は家族や恋人などの人間関係を始め、仕事や学業などによる多数のストレスが確認されています。ストレスや強い不安感といった「内に向かう気持ち」は、体の筋肉を硬直させ、習慣化すると知っておいてください。

たとえば、ストレスを感じたとき「腕と脚を組む」という癖があるなら、筋肉がその状態で強張っています。そして、脚を組んでいるということは、体のバランスが均等ではありません。痛覚神経が圧迫されて肋間神経痛を発症してしまいます。

3.肋間神経痛で病院へ行くには?

前項では「自分でできる肋間神経痛の治療法」について述べましたが、この項では病院に焦点を当ててまとめていきます。

3-1.肋間神経痛で受診すべき症状は?

肋間神経痛の痛みを「我慢できない」というのは当然として、生活の中で肋間神経痛に意識の大半が向いているようでしたら、早めに医療機関受診してください。学業や仕事に集中できませんし、事故などを起こす危険もあります。インターネットを見ると肋間神経痛は病院に行っても治らないとする記述もありますが、病気の兆候である可能性もありますので、心配な方は必ず医師に相談してください。

3-2.病院は何科に行けばいいのか?

「内科」か「整形外科」で受診するのが適切です。「内科」ですと、肋間神経痛の原因に「ほかの疾患」が潜んでいないか診てもらえます。何か病気が発見された際は、肋間神経痛と一緒に治療してくれるので安心してください。「整形外科」ですと、治療というよりは「痛みを軽減する処置」というニュアンスになります。とはいえ、内疾患の異常が懸念されるときは内科を紹介してくれますので、片っ端から診断結果を「湿布で」としているわけではありません。

3-3.病院での治療方法

痛覚神経の「どこ」が痛みを生じているのか判断するため、「Valleix(ヴァレー)の圧痛点」という箇所で見定めます。
ヴァレーの圧痛点とは、

  • 脊柱側縁(脊柱点)
  • 腋窩(えきか)線上(外側点)
  • 胸骨縁(胸骨点)
  • 腹直筋の中線上(上腹点)

上記の事柄であり、痛む箇所によって症状を特定することが可能となります。医師は順繰りに押していき、痛みの原因を探すのです。そのほか、レントゲン検査で骨折の有無を確認し、内臓疾患の疑いがある際は血液検査もします。

3-4.病院を受診するときの注意点

肋間神経痛とともに「水泡」が見られるとき、帯状疱疹(たいじょうほうしん)の可能性が高いです。内科や整形外科より「皮膚科」を受診するようにしてください。

4.肋間神経痛を漢方薬で治すには?

機会がないと耳にしないかと思いますが、肋間神経痛には「漢方」が効きます。詳しく解説しますので、順を追って見ていきましょう。

4-1.漢方の種類

肋間神経痛に効果が期待できる漢方薬について以下に挙げていきます。漢方薬局に相談すれば、これ以外にも体質や症状に合わせた漢方薬を処方してもらえます。

4-1-1.柴陥湯(さいかんとう)

胸・背中の痛みを軽減します。せきが出て痰(たん)が絡むといった症状や、呼吸する際に胸が痛む場合にも効果的です。

4-1-2.柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

体にある炎症を抑え、肋間神経痛の症状である「肋骨周辺・みぞおち・胸まわり」などの苦しさや痛みを和らげます。

4-1-3.桂枝人参湯(けいしにんじんとう)

冷え性・下痢を改善できます。体の冷えで悪化する肋間神経痛に効果てきめんです。

4-1-4.当帰湯(とうきとう)

胸~腹部にかける痛みを始め、「体力の衰え・冷え性」に効果的です。薬の性質上、みぞおちから背中にかけて痛みが走るケースに大変よく利きます。肋間神経痛に限らず、「心臓神経症」や「狭心症」の改善にも期待できるでしょう。

4-1-5.桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)

体を温め、熱の放出を少なくする作用があります。汗をかきやすい人でも体を冷やすことなく、肋間神経痛の痛みを軽減可能です。

4-3.漢方薬の効果はどのくらいで現れる?

体質にもよりますが、およそ「10~15日」で漢方薬は効果が現れます。治療期間は病状で変わりますが、「4~6か月」を目安にしておいてください。一般的な病院と同様、症状が改善されていけば漢方薬の量を減らしていきます。

4-4.肋間神経痛の漢方薬はどこで購入できる?

漢方薬の専門店は少ないですが、基本的には医療機関か漢方薬局で購入してください。症状を聞きつつ、体質や健康面を考慮しながらアドバイスをもらえるので、より自分に適した漢方薬を購入できます。今はインターネットでの窓口を開いている漢方薬局も増えています。

医心堂薬局でも、肋間神経痛の解消に効果的な漢方薬を多数取り扱っています。同じ肋間神経痛の悩みを持っていても、それぞれの体質や症状によって服用する漢方はさまざまです。医心堂薬局は、どんな内容であっても15日分の漢方薬が一律で¥11,340(税込)となっておりますので、安心してお客様のお悩み事や症状などを詳しくご相談ください。その上で原因を明らかにし、お客様に最適な漢方薬をご提案いたします。

また、医心堂の漢方薬は、専用の大釜で一気に漢方を煎じ上げた煎じ薬のパックで、お客様は煎じる必要がないので簡単に飲めて保存も便利です。温めるだけでお飲みいただけるため、余分な手間はかかりません。

医心堂薬局 漢方注文フォーム
https://www.ishindo.net/漢方薬のご注文.html

4-6.漢方薬を購入するときの注意点

漢方薬をインターネットで買うときは、ホームページをちゃんと確認するようにしてください。しっかりしたところであれば、会社概要には「住所・有資格者」などが掲載しており、住所不定の悪徳業者でないことがわかります。漢方薬は体に入れるものですから、購入する業者は慎重に選びましょう。参考までに、当店のサイトをご覧ください。

医心堂薬局 会社案内
https://www.ishindo.net/会社案内.html

5.肋間神経痛の予防法

最後の項では「予防」についてまとめていきます。肋間神経痛は生活習慣で防ぐことが可能ですので、記事の内容を参考に一度見直してみましょう。

5-1.しっかりと栄養をとる

神経痛には「ビタミン」が効果的です。現に、整形外科では鎮痛剤と一緒にビタミン剤を処方します。特に有用なのは、ビタミンBの

  • B1
  • B2
  • B6
  • B12

上記4種を含んだ「複合ビタミン剤」です。ビタミン剤には「ビタミンE・ナイアシン」なども含まれ、血行が改善します。
とはいえ、すべてをビタミン剤でまかなうことは不可能です。可能な限り普段の食事にも気を付けてください。

  • 豚肉
  • 川魚
  • カブ
  • まぐろ
  • 魚介類
  • レバー
  • かつお類
  • ピーマン
  • アーモンド

などがビタミンB群を多く含んでおり、神経系に効果的です。補助的にナッツ類・魚卵などの魚介類を加えると、さらによいでしょう。

5-2.毎日少しでもいいから運動をする

毎朝20分程度のジョギングをするなど、体を定期的に動かしておくことが筋肉の硬直を防止します。仕事や学校に間に合うぎりぎりの時間まで寝ているのではなく、1・2時間早く起きて体を目覚めさせるのもよい習慣でしょう。

5-3.ストレスをためこまないように気をつける

第一にストレスの発散場所を見つけてください。ため込むのは百害あって一利なしです。

  • ヒーリングミュージックやクラシック等の音楽
  • ハーブティーなどの香りによる癒(い)やし
  • 天気のいい日に近くの公園に行って読書する

など、発散方法は人によって異なりますが、現在心当たりのない方は、ぜひ「ストレス発散方法を探すこと」を楽しみにしてみてください。

6.肋間神経痛に関するよくある質問

この項ではインターネットを介して寄せられるお問い合わせ内容をまとめてみました。肋間神経痛についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q.肋間神経痛はどのくらいで治りますか?
A.完治するのがいつかということでしたら、正直断言はできません。肋間神経痛が外傷によるものでしたら、傷が治れば自然と痛みも引いていきます。
ただ、心因性のものでしたら「数か月~数年」に及ぶ可能性もあるでしょう。

Q.病院に行った方がいいの?
A.医療機関を受診するか悩んでいるということは、心配が強いからだと思います。精神的に不安になりやすい状態ですので、ぜひ一度病院へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
胸のつかえが取れれば、落ち着いて自分に適した治療法を探すことができます。

Q.漢方薬のお店を選ぶ基準はあるのでしょうか?
A.お店の方が積極的に学会などへ足を運んでいるところは、勉強熱心で信用できるかと思います。医学は常に進化していますので、お店を構えたら勉強する必要はないということはありません。最新医療に取り残されず、患者さんによりよい漢方と技術を提供するために努力を続ける必要があります。

Q.お店に行くと押し売りされないですか?
A.症状によってはおすすめする可能性もありますが、無理やりな販売催促はいたしません。あくまでお客様の体を優先し、話を聞きながら販売します。

Q.漢方は毎日自分で煎(せん)じるのでしょうか?
A.基本的にお店で煎じていますので、お客様は煎じる必要がありません。当店でも1回分をパック詰めにしてお渡ししています。

まとめ

肋間神経痛について原因や治療法をまとめてきましたが、いかがでしょうか? 神経の痛みは刺すような強烈さです。初めて経験された方は非常に驚いたことでしょう。ですが、どんな病気・症状にもいえることで、自分の体に起きていることを正しく理解することが肝心です。過剰な心配は症状を悪化させますし、誤った判断はどう転ぶかわかりません。

それでは、最後に肋間神経痛の基本情報をおさらいしておきましょう。

  • 神経痛の一つ
  • 原因はストレス
  • 病院は内科か整形外科
  • 水泡があるときは皮膚科を選ぶ
  • 背骨付近から痛み始め、胸・わき腹・みぞおちへと痛みが移っていく
  • 「原発性肋間神経痛(原因不明)」と「続発性肋間神経痛(事故などが原因)」の2種類がある

肋間神経痛には、大人だけでなく成長期の中学生・高校生もかかります。正しい知識を学んでおくことで、お子さんの不安を取り除くことも可能です。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。