リウマチの初期症状は? 治療は専門医受診と漢方薬併用で症状が楽に!


リウマチは自己免疫疾患の1つで、今の医療では治療が難しい病気です。関節の変形や腫れが起こり、日常生活に支障をきたす重大な症状が続きます。国の特定疾患に該当する病気で、治療には膠原(こうげん)病・リウマチ専門医の受診が必要です。とはいえ、長期治療を余儀なくされることから、西洋薬に頼り続けるのは不安という方も少なくありません。

「漢方薬の中にリウマチを緩和するものはある?」「漢方薬の種類や効果は?」といった疑問、とてもよくわかります。

西洋薬より穏やかという印象がある反面、漢方薬の服用についてよく知らないという方も多いです。漢方薬は体質改善というイメージが強く、リウマチに効果があるか不安といった声もあります。しかし、近年は漢方薬を取り入れる病院も増え、漢方薬のよさが注目されてきているのです。

今回は、漢方薬のリウマチにもたらす効果などについてご紹介します。

  1. 漢方薬とはどんなもの?
  2. リウマチについて
  3. 漢方薬とリウマチについて
  4. リウマチ治療の漢方薬について
  5. 漢方薬はどこで入手できるか?
  6. 漢方薬とリウマチのよくある質問
  7. まとめ

漢方薬を上手に使うことで、リウマチの辛(つら)い症状を抑えることができます。長いつきあいになる病気ゆえ、少しでも緩和できる方法を知りたいですよね。この記事を読むことで、漢方薬がリウマチに作用する仕組みなども知ることができます。

1.漢方薬とはどんなもの?

漢方薬の歴史は長く、中国で生まれたものが日本で独自に進化し、現在の医療で取り入れられています。そもそも漢方薬とはどのようなものか、西洋薬との違いなども見ていきましょう。

1-1.漢方薬の歴史を紐(ひも)解こう

漢方は古代中国に始まりました。日本に入ってきたのは、5世紀から6世紀ごろとされています。中国を起源としている漢方薬を、日本の風土や体質に合うように改良され、日本独自の発展を遂げてきたのです。

漢方薬は漢方薬局を中心に取り扱われ、認知度が上がるにつれ、病院でも処方されるようになってきました。保険適応される漢方薬も増加し、漢方専門医もいます。

1-2.漢方薬における薬効の考え方

西洋薬は、原因となる細菌や症状に直接アプローチするものです。有効成分が1つであると考えていいでしょう。ところが、漢方薬は複数の生薬を配合した薬で、有効成分がたくさん含まれており、1つの漢方薬でさまざまな症状改善を促すことができます。

1-3.漢方薬の種類は?

漢方薬には、煎じ薬と顆粒(かりゅう)状の薬があります。煎じて飲む薬は煮出して飲むタイプで、ティーバッグ状になっているのが特徴です。

顆粒(かりゅう)状の薬は、そのまま飲んでも構いません。白湯(さゆ)に溶かして飲む方法も効果があります。ティーバッグの煎じ方は鍋で煮出し、有効成分だけ抽出して飲む方法です。煎じ薬は、顆粒(かりゅう)状の薬より少し手間がかかります。

1-4.漢方薬の効果は?

西洋薬は病名に対した処方がなされますが、漢方薬は同じ病気でも人によって処方が違います。というのも、それぞれ体質や体格に差があるためです。漢方の考え方では、人や病態を見てから処方を決めます。証を見極め、その人に最適な漢方薬こそが自然治癒力を高められるというものです。西洋薬のように病気に的を絞った効果があるのではなく、人が本来持っている自然治癒力を引き出し、病気に抵抗する力をつけようという狙いで処方されます。

1-5.漢方薬に副作用はある?

作用が穏やかとはいえ、きちんと処方に合う飲み方をしない限り、副作用の恐れは回避できません。また、体質に合わないものを飲むのも危険です。漢方では、「証」という体質や体調を見極めるものさしがあります。証の基準にそぐわない処方の場合や、自己判断で誤った漢方薬を服用した場合、食欲減退・発熱・動悸(どうき)・胃腸の違和感・じんましんなどのアレルギー反応も起こり得るでしょう。副作用かなと感じたら、すぐに病院や漢方薬局へ相談するようにしてください。

2.リウマチについて

リウマチは高齢者の病気という固定観念をお持ちの方が多いです。しかし、実際には若くして発症するケースもあります。リウマチとはどのような病気なのかを見ていきましょう。

2-1.リウマチはどんな病気?

リウマチは自己免疫疾患で、本来自分を守るべき免疫抗体が自分の体内を攻撃することにより、関節が腫れる病気です。

2-1-1.リウマチが起こるメカニズム

自己免疫細胞が活発になり、サイトカインが過剰分泌します。サイトカインの増殖により、関節に腫れといった炎症反応が起こり、リウマチとなって表れるのです。

2-1-2.リウマチの主な原因

リウマチは国の特定疾患で、難病に指定されている病気です。ゆえに、原因がはっきりわかっていません。しかし、現在わかってきているのは、生活習慣や体質による発症です。喫煙・ストレス・疲労蓄積に加え、妊娠出産によるホルモンバランスの崩れもきっかけになっています。リウマチが遺伝で起こる可能性は少ないです。

2-1-3.リウマチの主な症状

リウマチは、全身に症状が出現する病気です。初期症状は、微熱・貧血・倦怠(けんたい)感・リンパ節の腫脹(しゅちょう)を見ることができます。やがて、症状が進行するにつれ、関節にこわばりや痛みを感じ、朝のこわばりは特に強いです。関節の内側にある滑膜に炎症が起こるため、腫れるとされています。重症例では、関節の破壊や関節と骨の変形も起こる深刻な病気です。

2-1-4.リウマチの種類

発症年齢でリウマチの種類がわかれます。若年性特発関節炎です。若年性特発関節炎では、全身症状が出る全身型と、関節型があります。関節型はさらに分類され、4箇所以内の炎症に留(とど)まる小関節型、5箇所以上に症状が出現する多関節型です。

血管炎を伴う悪性リウマチでは、内臓にも炎症が広がる重篤な症状を見ることができます。悪性リウマチの場合、60代以降の発症が多いです。
20~50代の働き盛りに好発する回帰性リウマチでは、周期的に関節の炎症を繰り返します。ほかのリウマチとは違い、炎症が起きた後に消失することです。回帰性リウマチについては、遺伝要素が指摘されています。

2-1-5.リウマチの特徴

朝起きたときに症状が強く、こわばりと痛みで動きにくくなります。リウマチの典型的な特徴で、手足の指が変形する病気です。血液検査でリウマトイド因子が陽性反応を示します。リウマチが進行している人ほど、血液検査の数値も上がるのです。

2-2.リウマチの主な治療

現在、病院で行われているのは、薬物療法です。ステロイドを中心に炎症を鎮める薬や、抗リウマチ薬といった薬を使います。リウマチの治療には、最新治療の生物学的製剤も導入され、今までより治療効果が期待できるようになり、病院での導入も増えている反面、治療費が高くなるのがデメリットです。

3.漢方薬とリウマチについて

西洋薬を長期服用するのはいやだという方もいます。また、「漢方薬なら自分に合うのでは?」と思い、調べる方もいるでしょう。確かに、漢方薬は自然治癒力を高める作用があるため、リウマチの諸症状へのアプローチに使われるようになってきています。

3-1.漢方におけるリウマチ治療の考え方

自己免疫疾患であるリウマチは、免疫力が低下していき、症状が進むにつれ、症状緩和が難しくなってしまいます。漢方における考え方は、人間の体は気・血・水が正常に流れていることで健康を維持しているというものです。しかし、3つのどれかが停滞することで炎症が起こります。リウマチにおいても同じ考え方です。

3-2.漢方による体質改善や免疫に与える影響

人によって体質や体格は違います。西洋薬は1つの症状に1つの薬といったアプローチで病気回復を期待するものです。しかし、漢方薬は人を見て決め、もともと持っている免疫力を高めて病気回復を促し、病気になりにくい体質にしていこうとします。自然治癒力は誰でも持っているもので、病気によってその力が衰えるため、漢方薬で力を引き出すのです。

3-3.漢方治療の特徴や注意点

漢方薬は通販などを利用し、自分で購入することもできます。しかし、漢方のものさしである「証」に合わないものは、かえって症状が悪化し、改善も見込めないでしょう。ですから、病院の漢方専門医や漢方薬局できちんと合うものを処方してもらい、正しく服用することが大切です。漢方薬の効果を得るためには、いい加減な選び方をしないようにしてください。

3-3-1.漢方薬は即効性がある?

漢方薬は作用が穏やかで即効性はありません。しかし、西洋薬のような副作用に悩むことが少なく、長期服用も安心してできます。リウマチそのものは難治性疾患にあたり、完治は見込めません。完治できないものの、炎症を鎮めて痛みを抑える効果が期待できます。

3-3-2.漢方薬はいつから飲み始める? どのくらい継続する?

リウマチの治療において、漢方薬は非常に効果があります。飲み始めるタイミングは、急性期に飲むと効果があるものと、慢性化した時期に飲むべきものがあり、使いわけるようにしてください。

服用すべき期間は、4~6か月を目安にしましょう。飲み始めは効果を実感できず、漢方薬は効かないといったイメージを抱くこともあります。しかし、自己判断で止めず、処方に従って服用を続けてください。

3-4.病院の治療と同時に漢方薬の処方を受けてもいいか?

西洋薬と漢方薬が相互作用し、併用するのは危険とされるものもあります。病院で治療を受けている場合、処方されている薬をきちんと提示し、漢方薬局で見てもらいましょう。

4.リウマチ治療の漢方薬について

リウマチ治療でよく使われている漢方薬をご紹介します。

4-1.リウマチに効果がある漢方薬の種類と成分

慢性化したリウマチによく使われる漢方薬です。

4-1-1.大防風湯

関節痛を緩和し、体を温めます。血流改善に効果がある生薬を含み、痛みをほかに逃がす作用が期待できるでしょう。虚弱体質改善にも効果があります。
主成分は、人参(にんじん)・甘草・黄耆・蒼朮・大棗です。

4-1-2.防己黄耆湯

水の流れをよくし、疲労回復や痛みの緩和に役立つ漢方薬です。ひざ関節に溜(た)まった水を排出する効果があります。
主成分は、防己・黄耆・大棗・甘草です。

4-1-3.疎経活血湯

しびれや痛みを緩和します。血流改善や水分代謝能力を高め、関節の腫れを鎮める効果が期待できるでしょう。

主成分は、当帰・茯苓・龍(りゅう)胆(たん)・白芷・生姜(しょうが)・地黄・川芎・牛膝(いのこずち)・羌活・防風・芍薬(しゃくやく)です。

4-2.漢方薬でリウマチにどんな効果が得られる?

漢方薬がリウマチにもたらす効果は、大きくわけて3つです。

  • 自然治癒力と免疫力を高める作用
  • 血流改善と水分停滞を抑制する気・血・水の調和を目指す
  • 長く苦しんできた症状(痛み・腫れ・こわばり)を緩和する作用

慢性化したリウマチに悩んでいた方ほど、漢方薬の効果を実感できるはずです。ただし、今まで服用してきた西洋薬は自分で勝手に中断せず、漢方薬を併用して使うようにしてください。

5. 漢方薬はどこで入手できるか?

漢方薬は通販でも入手できるものの、リウマチ治療で西洋薬を服用している方が多く、専門医や漢方薬局で処方してもらう方が安心です。

5-1.漢方薬局へ相談が必要

漢方専門医はまだ数が少なく、膠原(こうげん)病・リウマチ内科では処方できないケースもあります。リウマチに限らず、体調不安がある場合に気軽に相談できる場所として、漢方薬局を利用してみてください。漢方薬は飲み合わせや証について詳しい知識が必要ですから、カウンセリングをきちんとしてもらえる漢方薬局なら安心です。

5-2.漢方薬を入手するときの注意点

漢方薬局で漢方薬を出してもらう際は、リウマチの治療をしていることと、薬を服用していることをきちんと伝えてください。西洋薬と漢方薬による相互作用も考慮し、飲み合わせを判断してもらうことが大切です。

5-3.漢方薬の使用方法

漢方薬は食前や空腹時が効果的だとされています。胃に食べ物がない状態の方が、漢方薬に含まれる生薬が体に吸収されやすいためです。ただし、漢方薬の種類により、服用すべき時間帯が異なりますから、指示に従ってください。

5-4.漢方薬の使用期間や使用期限は?

以前、漢方薬の処方を受けたという方は、パッケージに記載された使用期間を確認してください。5年間保管できる漢方薬もあります。しかし、処方当時と証が変わっている場合、漢方薬の効き目を実感できないばかりか、悪化するケースもあるでしょう。古い漢方薬を手元に持っている方は、服用を再開する前に漢方専門医か漢方薬局へ相談してください。

5-5.漢方薬の価格は?

漢方薬局として実績のある医心堂薬局の価格をご紹介します。

  • 煎じ薬15日分 11,340円(税込み)
  • 顆粒(かりゅう)薬15日分 9,720円(税込み)

15日服用していただき、改めて症状を確認して漢方薬を出しています。

5-6.漢方薬局の選び方

漢方薬局は増えているものの、選び方がわからずに戸惑うこともあります。 実績豊富かつ知識豊富な漢方薬局を選びましょう。カウンセリングで体調と原因を追及し、証をきちんと見極めて処方してもらえるかも、選ぶポイントにしてください。無料相談を受けつけている漢方薬局もあります。対応など見て判断するのもおすすめです。
医心堂薬局(無料相談)

6.漢方薬とリウマチのよくある質問

漢方薬を服用する前には不安もあるものの、リウマチに悩むのも辛(つら)いという方は多いです。質問集で症状緩和のきっかけにしてください。

6-1.関節リウマチだと骨が破壊される?

症状が進行した場合、関節破壊が起こります。しかし、早期発見と早期治療により、関節破壊に至るケースも少なくなってきました。ゆえに、リウマチと類似した症状を感じるようになったら、すぐに膠原(こうげん)病・リウマチ専門医を受診しましょう。

6-2.リウマチになると何気ない動きがしにくくなる?

ボタンのかけ外し、はしを持つ、ふたを開けるといった今まであたり前のようにできていたことが、リウマチの発症によってできにくくなります。リウマチかなと感じるのは、生活動作に支障が出るころです。

6-3.漢方薬は苦い・まずいというイメージがある

証に合う漢方薬は、体がほしいと感じます。従って、違和感を抱かずに服用できるのです。漢方薬に含まれる生薬の香りが気になる場合でも、2~3日で慣れてきます。

6-4.煎じ薬は自分で煮出さなければならない?

医心堂薬局では、お客様の飲みやすさを第一に考え、店内の大釜で煮出し、1パック1回分としてお出しできるようにしています。ご自宅で煮出す手間がなく、症状が辛(つら)い場合でも服用しやすいと喜ばれている方法です。

6-5.漢方薬を止めたらすぐに症状がぶり返す?

西洋薬と同時に漢方薬を服用する方は多いです。中でも多い悩みは、漢方薬を途中で止めることについて、「体調がぶり返すのでは?」と心配される声があります。漢方薬で気・血・水のバランスが整えられ、体質が根本的に改善されているようなら、症状がぶり返す心配はありません。

7.まとめ

いかがでしたか? リウマチは難治性疾患で、病院の膠原(こうげん)病・リウマチ専門医に受診することが望ましい病気です。長引く闘病生活で、苦しい思いをされている方も多いことでしょう。西洋薬で改善できない悩みや、長期服用への不安を持ち、漢方薬で今の症状を緩和できないかと模索する方もいます。

漢方薬は西洋薬より作用は穏やかではあるものの、人それぞれの持つ証という漢方のものさしで判断し、適切な漢方薬を処方してもらえるのがメリットです。証に合うものなら、すぐに効果が得られるでしょう。長年リウマチで苦しんできた方にとって、助けとなるのが漢方薬です。漢方薬局に相談するときは、病院で処方された薬を提示し、相互作用の恐れがないものを選んでもらってください。