喘息の症状や発作を和らげる漢方薬について。咳喘息の治療にも有効?!


喘息は発作が起こって眠れないといった症状や、息苦しさと呼吸困難を伴う病気です。2歳までの乳幼児に多い小児喘息と成人にあってから再発する気管支喘息があります。それぞれの喘息は、ハウスダストといったアレルゲンが原因となる場合は「アレルギー型」と呼び、原因がはっきりしない場合を「非アレルゲン型」と呼んで分類しているのです。

「喘息発作を抑えたい」「市販薬で喘息の咳(せき)は緩和する?」といった思いを抱くことでしょう。身近な人の発作は、何とかしてあげたいという思いとともに、緩和手段を模索するはずです。

環境汚染も深刻化しつつある今、忙しさゆえにストレスを抱えているため、喘息を発症する人も増え続けています。以前は、喘息といえば、小児の病気といったイメージが強いでしょう。しかし、今では成人での再発率も懸念されているのです。

今回は、喘息を漢方で緩和する方法や西洋薬との違いについてご紹介します。

  1. 漢方とは? 
  2. 喘息について
  3. 漢方と喘息について
  4. 喘息治療の漢方薬について
  5. 喘息の漢方薬はどこで入手できる? 
  6. 喘息と漢方薬のよくある質問
  7. まとめ

この記事を読むことで、喘息の基礎知識を身につけることができ、漢方薬のよさも理解できるでしょう。症状緩和の手段を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.漢方とは?

漢方は、生薬を配合した薬です。考え方の根底にあるのは、中国伝統医学でした。

1-1.漢方の歴史とは?

漢方は中国伝統医学から由来し、日本に入ってきてから日本の気候や体質に合うよう改良を繰り返し、現在の漢方として進化したものです。中医学の漢方を元にしているものの、漢方は日本独自のものとして広まっています。

1-2.漢方では薬効をどう考える?

西洋薬は、1つの病気に対して、的を絞って効果が出るように作られています。ですから、どの人でも同じ病気なら同じ薬が処方されるのです。しかし、漢方は違います。人によって体質や体調は少しずつ違うため、「証」という基準を設けて処方するのです。病気より証を重視し、同じ人でも証が変われば処方も変わるのが漢方の考え方となります。

民間薬でも漢方は販売されていますが、証を指標として購入する方は少ないです。証という考え方が、素人には認知されていないこともあります。ドラッグストアで購入できる気軽さがメリットであるものの、証に合わないものを買ってしまう場合もあるでしょう。

1-3.漢方薬はどのくらい種類がある?

漢方薬に使われる生薬は、1,000種類以上あるとされています。患者の証に合うものを選び、ブレンドして処方するのが漢方薬の基本です。

1-4.漢方を使うとどんな効果が期待できる?

病気を治すために必要な体作りをするのが、漢方です。病気を自力で治そうとする力「自然治癒力」があり、病気によって弱まった力を押し上げようとする狙いが、漢方にはあります。体質改善に使われることが多く、虚弱体質や体力の低下している人は、理想的な体質へと導かれていくのです。

1-5.漢方で副作用は起こる?

証に合うものをきちんと服用しているなら、副作用はほとんど起こりません。西洋薬は副作用が強く、薬が合わないと服用を断念してしまうケースが多いです。しかし、漢方は作用も副作用も穏やかで、過度に恐れる必要はないでしょう。とはいえ、証に合わないものや自己判断でむやみに服用した場合、胃腸障害や食欲不振といった副作用が出ることも指摘されています。

2.喘息について

漢方と喘息の関連についてご紹介する前に、喘息の基礎知識を解説します。

2-1.喘息のメカニズム

喘息が起こる原因や症状などを見ていきましょう。

2-1-1.喘息の主な原因

喘息は、アレルゲンが体内に侵入し、発作や呼吸異常を引き起こす病気です。アレルゲンには、ほこり・ダニ・カビ・花粉・ペットの被毛といったハウスダストといったものがあります。アレルゲンが侵入して即座に反応する場合と、侵入後3~8時間程度経過してから発症する場合もあるのです。

アレルゲン以外に、ストレス・過労・睡眠不足といった生活習慣により、喘息を発症するケースもあります。

2-1-2.喘息の主な症状

喘息特有の症状は、「喘鳴(ぜんめい)」と呼ばれる「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」という音が鳴る呼吸です。気管支狭窄(きょうさく)によって起こるもので、夜間から明け方にかけて発作症状が出ることが多いのも、喘息の特徴でしょう。咳(せき)・痰(たん)・胸の痛みも訴えます。喘息で熱が出るのはまれで、発熱がある場合はほかの病気を併発している恐れもあるため、早期に病院を受診してください。

2-1-3.喘息の種類

乳幼児が発症するものを、「小児喘息」と呼びます。小児喘息は成長するにつれ、症状が軽くなっていき、ほとんどの患者が完治する病気です。しかし、成人になってからアレルゲンが体内に侵入したことを機に、再発する場合もあります。小児喘息を克服した患者の70%に、成人になってから再発が起こっているのです。成人になってから発症する喘息を、「気管支喘息」と呼びます。

2-1-4.喘息の特徴

喘鳴と呼吸困難を感じるのが、喘息の代表的な症状です。また、発作が夜から明け方に集中するのも、喘息に限って起こるものといえるでしょう。ですから、単なる気管支炎と軽視せず、2大症状を感じた場合に加え、発作が起こったらすぐに病院で診断を受けてください。

2-2.喘息の主な治療は?

小児と成人の治療では、共通するものと異なるものがあります。小児の場合、抗アレルギー薬と咳(せき)止めを使用し、気管支拡張剤を併用するのが一般的です。一方、成人の場合、気管支の炎症を鎮める目的でステロイド薬の服用が中心となります。小児と共通しているのは、気管支拡張剤と咳(せき)止めに加え、発作を緩和するステロイド吸入薬です。

市販薬でも咳(せき)喘息の吸入薬はあります。しかし、病院で処方されたものより効果が薄く、症状が長引く恐れがあるため、緊急時だけの使用に留(とど)めておきましょう。

3.漢方と喘息について

漢方は体質改善に効果があり、免疫力を高めることができるとご説明しました。喘息治療においても、完治は難しいとはいえ、症状緩和を目的に漢方を用いるようになってきています。

3-1.漢方における喘息治療の考え方

漢方は、体力増進や自然治癒力向上が期待でき、喘息発作を起こしにくくする体作りに最適です。咳(せき)止めの漢方もあり、辛(つら)い症状を和らげる作用もあります。漢方でアレルギー体質の改善を促し、喘息に負けない体を作ることが、漢方における喘息治療の考え方です。

3-2.漢方治療の特徴や注意点

漢方薬には即効性はなく、作用が緩やかです。従って、服用期間は4~6か月が目安と長く、徐々に体内に浸透して作用していきます。効果は服用開始から1か月経過したころから感じ始めるため、飲み始めたころは漢方薬だと効果が出ないと思っているでしょう。 服用を継続することにより、じっくり体質改善に向けて動いてくれているのです。

漢方薬を始めるタイミングは、個人差があります。西洋薬で効果が薄れてきた、喘息発作を少しでも楽にしたい、西洋薬を減らす方向へ持っていきたいといった考えで、漢方を始めるのもいいでしょう。

3-3.小児喘息の場合に漢方は?

成人より小児の方が、漢方薬の効果を早く感じることができます。小児の場合、ステロイドといった強い薬を長期間使うのは抵抗があり、なかなか西洋医学だけではよくならないこともあるでしょう。漢方と組み合わせることで、より早く改善が見込め、発作の回数も減ります。

3-4.病院での喘息治療と同時に漢方を飲んでもいい?

病院での治療をベースにし、漢方を加えていく方法がおすすめです。急に西洋薬を中断し、発作が起きた場合の対処法がなければ困ってしまいます。ですから、病院の治療と一緒に漢方を取り入れてみてください。ただし、相互作用を持つものもあり、西洋薬も漢方薬も組み合わせをよく確認しなければなりません。従って、専門医や漢方薬局に相談し、自己流の選び方をしないことが大切です。

4.喘息治療の漢方薬について

喘息に効果のある漢方薬をご紹介します。

4-1.喘息に効果のある漢方薬の種類と成分

4-1-1.小青竜湯

喘鳴を抑え、気管支拡張作用があります。咳(せき)止め効果も期待できるでしょう。主成分は、麻黄・芍薬(しゃくやく)・甘草(かんぞう)・乾姜・桂皮(けいひ)・細辛・五味子・半夏です。

4-1-2.麦門冬湯

咳(せき)止め作用があり、去痰効果があります。主成分は、麦門冬・半夏・人参(にんじん)・大棗・甘草(かんぞう)・こう米です。

4-1-3.五虎湯

去痰作用や気管支拡張作用があります。呼吸が苦しいときに服用すると楽になるでしょう。主成分は、桑白皮・杏仁(きょうにん)・麻黄・石膏(せっこう)・甘草(かんぞう)です。

4-2.漢方薬は喘息にどのような効果が得られる?

咳(せき)がひどい、痰(たん)が詰まるといったとき、漢方薬は気管支を広げて呼吸を安定するように作用します。アレルゲンに反応する体質を正常化し、喘息そのものを発症しないよう働きかけるのが、漢方薬で得られる効果です。

4-3.小児ではどんな効果が得られる?

小児の場合、アレルギー体質が大きく影響して発症します。ですから、アレルギーに反応しないよう、体を丈夫にすることが最優先です。漢方薬の効果は小児の方が早く現れ、発作回数も減っていくでしょう。何より、日常生活での運動や外出の制限からも解放され、健康かつ活動的な生活を送る近道となります。

5.喘息の漢方薬はどこで入手できる?

病院で喘息治療を受けている方でも、漢方薬で今の症状を何とかしたいと思う方でも、漢方薬の入手は正しい薬の知識を持っているところで処方を受けてください。

5-1.漢方薬局へ相談しよう!

「名前を聞いたことがある」といった安易な気持ちで、市販薬を服用するのはおすすめできません。というのも、まずは自分の証を理解することが大切だからです。合わないものは体調不良を起こす可能性もあります。証は、漢方の専門知識を持つ人だけが判断できるものです。

証を見てもらい、正しく漢方薬の処方を受けるなら、経験豊富な漢方薬局を選びましょう。漢方薬局なら知識がある薬剤師の資格者がおり、体調相談も受けつけています。
医心堂薬局

5-2.漢方薬局を利用する前の注意点

病院で治療や処方を受けているなら、きちんと漢方薬局へ伝えてください。飲み合わせも変わりますし、漢方薬選びの参考になります。伝え忘れないよう、お薬手帳などを持参するといいでしょう。

5-3.漢方薬の使用方法

漢方薬は、食間か食前の空腹時に服用しましょう。胃に内容物がない方が、生薬成分が吸収されやすいです。効果を十分に得られ、より早く改善へと向かうことができます。

5-4.漢方薬に使用期限はある?

「昔飲んでいた漢方薬があるから再開しよう」と思いつく方がいます。しかし、証は病態の変化や体格の変動によって変わり、処方当時のものが合わない恐れもあるでしょう。むやみに服用せず、まず漢方薬局に持ち込んで相談してください。

保存剤が添付されている漢方薬なら、5年は保管できるものもあります。使用期限はそれぞれ差があり、自己判断はしない方が安全です。

5-5.喘息に効果がある漢方薬の価格は?

医心堂薬局では、漢方薬の種類を問わず、15日分を一律で処方しています。

  • 煎じ薬 11,340円
  • 粉薬 9,720円

いずれも、税込み価格です。まず15日分を服用し、病態や体調を聞き取り後に漢方薬を選びます。 

5-6.漢方のことなら医心堂薬局へ

医心堂薬局では、無料相談を受けつけています。メールでも対応していますから、遠方でも安心です。電話や店頭での相談もできます。
医心堂薬局(無料相談)

6.喘息と漢方薬のよくある質問

喘息は患者本人だけではなく、家族も不安で仕方がない病気です。少しでも緩和できる方法をと思うのは、誰でも思うことでしょう。質問集をご紹介します。

6-1.小児喘息は遺伝する? 

どんな病気でも、親御さんから遺伝することを心配されますよね。小児喘息においては、親御さんが喘息の持病がある場合、持病がない場合に比べて3~5倍の発症リスクが上昇するとされているのです。しかし、遺伝要因より、アレルギー体質であることの方が重視されます。

6-2.発作が起きた後の気管支はどんな状態? 

発作後、気管支は炎症を起こしています。悪化したまま放置した場合、重症に陥ることもあるでしょう。また、わずかな刺激でさらなる発作を起こしやすくなるため、適切な治療を継続していくことが大切です。

6-3.漢方を始めることに不安がある

漢方は、日本でも歴史ある東洋医学の1つです。漢方薬局では丁寧なカウンセリングをし、十分な情報を元に、安全かつ効果が得られる処方をしています。何事も初めてだと不安はつきものです。心配な場合、カウンセリングで思っていることをきちんと伝え、不安を解消してから処方を受けましょう。

6-4.漢方を服用すると西洋薬を減らしていける? 

病態により異なりますが、西洋薬に軸足を置き、漢方薬へシフトしていくこともできます。病院で漢方薬を中心にした治療に切り替えたいと申し出てください。漢方薬の効き目や病態の安定を見て、西洋薬を減量していくことも可能でしょう。

6-5.漢方薬局での無料相談にかかる時間は? 

詳しく現在の状態、これまでの経過、服用中の薬について聞き取りをします。そのため、初診時は1時間程度を予定してください。メールでの相談は、迅速に回答できるようにしています。

7.まとめ

いかがでしたか? 喘息は小児から成人まで悩まされる病気です。夜から朝方にかけて、喘鳴(ぜんめい)発作が起こり、睡眠の妨げとなる場合も多くあります。周囲で見ている家族も、なす術(すべ)がなく途方に暮れることもあるでしょう。病院で適切な治療を開始することも大切です。しかし、西洋薬の長期服用は副作用といった心配もあり、漢方薬の力を借りたいという声も多くあります。

漢方薬は作用は穏やかではあるものの、効果が現れて症状が安定するにつれ、西洋薬を減量するきっかけにもなるのです。安全な漢方薬を入手するため、専門知識に長(た)けた漢方薬局へ相談しましょう。証に合う漢方薬に出会えたなら、症状緩和のきっかけになりますよ。