【注目】冷え性と不妊の関係は? 原因・症状・改善法を詳しく解説!


「夏なのに足先が冷える」「クーラーの風に当たると体がキツい」など、冷え性の人は、季節に関係なくつらい思いをしている人が多いものです。冷え性の人は、同時に不妊で悩む確率も高いと言われます。子どもを望む人にとっては、すぐにでも解決したい問題ですよね。しかし、なぜ冷え性と不妊が関係あるのでしょうか。
今回は、冷え性の原因や症状・改善法だけでなく、不妊との関係についても詳しく解説します。

  1. 冷え性の基礎知識
  2. 冷え性の原因と症状
  3. 冷え性と不妊について
  4. 冷え性と不妊の漢方ケア
  5. 冷え性と不妊に関するよくある質問

この記事を読むことで、冷え性と不妊に関する正しい知識が身につき、悩みを解消するために適切な改善法を選ぶことができます。まずは、じっくり記事を読んでみてください。

1.冷え性の基礎知識

最初に、冷え性の基礎知識を学びましょう。実際に悩む人がどのくらいいるか・男女比・なりやすい人のタイプなど解説します。

1-1.冷え性とは?

冷え性とは、つま先や手先などの末端部分が常に氷のように冷えているように感じる症状を呼びます。症状がひどい場合は、太ももや二の腕まで冷えを感じることもあり、発症している本人はとてもつらい思いをしているものです。しかし、西洋医学では、冷え性について定義が確立していません。一方、東洋医学では、冷え性は血液の流れが滞った「瘀血(おけつ)」と捉え、治療するべき症状と考えます。

1-2.冷え性に悩む人はどのくらいいる?

冷え性に悩むのは、圧倒的に女性が多く、男女比では1:4の割合となります。女性の約8割が何らかの症状を訴えていると言われているほどです。女性は、筋肉量が少ない・貧血気味の人が多い・女性ホルモンのバランスの影響など、さまざまな理由があります。

1-3.冷え性になりやすい人のタイプは?

以下の条件に当てはまる人は、冷え性になりやすいので注意しましょう。

  • 運動不足
  • 肥満あるいはやせすぎ
  • 睡眠不足
  • 過労気味
  • 温度差の激しい場所を頻繁に行き来する(夏の屋外と冷房の効いた室内など)
  • 大きなストレスがある
  • 女性
  • 高齢者

2.冷え性の原因と症状

冷え性の主な原因と症状を詳しく解説します。隠れている病気や経過についても理解してください。

2-1.冷え性の主な症状

冷え性になると、主に以下のような症状が現れます。

  • 手足に触れると冷たい
  • 手足の感覚がない
  • 手足に痛みを感じる
  • 入浴してもすぐに湯冷めしてしまう
  • 布団に入ってもなかなか寝つくことができない
  • 夏場でも手先・足先が冷えている
  • 肩こり・腰痛がある
  • 下痢をしやすい
  • 女性は生理痛がひどい

2-2.冷え性の主な原因

冷え性の主な原因には、以下のようなものがあります。

2-2-1.自律神経の乱れ

生活習慣の変化やストレスなどが原因で、自律神経が乱れると冷え性になりやすくなります。自律神経が乱れると、体が気温の変化に対応できず、さまざまな不調を起こすのです。改善のためには、生活習慣の見直しやストレス解消などを心がけましょう。

2-2-2.血行不良

血行不良により、体に十分な酸素や栄養素が届かず、冷え性になることがあります。運動不足・血液不足・筋力不足、また、ストレスも血行不良を引き起こす原因となるので注意しましょう。適度な運動やマッサージ、入浴などが症状の改善に効果的です。

2-2-3.皮膚感覚の低下

たとえば、キツい下着や洋服・ベルトなどで体を締めつけると、皮膚感覚に異常が出て、寒さや暑さの感覚が鈍くなることがあります。寒くなっても適切な対策ができずに、体が冷えてしまうのです。

2-2-4.筋肉量が少ない

筋肉量が少ないと、体内で熱を作り出す力が不足します。特に、女性は男性と比較して筋肉量が少ないため、冷え性になりやすいのです。運動の習慣がない人・高齢者なども筋肉量不足で冷え性になりやすいので注意しましょう。

2-2-5.女性ホルモンバランスの変化

女性ホルモンバランスが変化することで、自律神経が乱れ、冷え性になることがあります。特に、更年期になると体温調整が難しくなり、冷え性の症状に悩む女性が増えるのです。生活習慣を改善することで、女性ホルモンバランスを整えて冷え性改善を狙いましょう。

2-3.冷え性に隠れている病気は?

冷え性は、甘く見てはいけません。たとえば、以下の病気が隠れていることがあるからです。

  • レイノー病:手先の血管が急に収縮し、冷たい感覚やしびれ・痛みを覚える
  • バージャー病:足の動脈に炎症が起き、血栓ができて最悪の場合には足先が壊死(えし)する
  • 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンが減ることで新陳代謝が落ちる
  • 心不全:心臓の働きが低下して全身に血液を送ることができなくなり、最悪の場合死に至る

2-4.冷え性の経過について

冷え性で、適切な対処や治療を受けずにいると悪化するばかりです。自然に解消することは難しいので放置してはいけません。放置すると、症状がひどくなってつらくなるのは自分自身なのです。また、冷え性がきっかけとなって、体のあちらこちらに不調が出る可能性が高くなります。冷え性は、できるだけ早く対処してください。

3.冷え性と不妊について

冷え性と不妊について詳しく解説します。不妊の主な原因や冷え性との関係を学びましょう。

3-1.不妊とは

不妊とは、子どもを持つことを希望する男女が、避妊なしの状態で1年以上性行為を行っても妊娠に至らない状態を言います。最近は、結婚する年齢が上昇していることや、女性がキャリアを求める影響もあり、30代以降で不妊に悩む人が増えているのが特徴です。不妊治療を行ってすぐに妊娠できる人もいれば、治療効果がなかなか出ずに悩んでいる人がいるなど、症状の深刻さに個人差があります。

3-2.不妊の主な原因

不妊の原因は、さまざまです。主なものについては、以下を参考にしてください。

  • 女性の子宮・卵管などの機能異常や排卵異常
  • 男性の性機能障害・無精子症など

実際の原因は、医療機関で調べてみて初めて分かるものも多いのです。不妊の悩みを早期に解消するためにも、早めに受診してください。

3-3.不妊と冷え性は関係あるか

不妊で悩む人は、冷え性でも悩んでいるケースが多く見られます。冷え性の状態では、卵巣や子宮の働きに影響がある可能性があるのです。冷えは、女性にとって大敵ですから、妊娠を望むのならば冷え性の改善に努力しましょう。

4.冷え性と不妊の漢方ケア

冷え性と不妊の漢方ケアについて解説します。効果のある漢方薬についてもご紹介しましょう。

4-1.漢方における冷え性と不妊の考え方

漢方では、冷え性は血液の流れが滞った「瘀血(おけつ)」の状態であり、不妊の原因のひとつと考えられています。冷え性の女性は生殖機能不全の傾向があるため、冷え性を改善することで、妊娠しやすい体質作りを目指すことになるのです。漢方では、冷え性と不妊は深い関係にあると考え、総合的な体質改善を行っていきます。

4-2.冷え性のタイプ

冷え性のタイプも、いくつかの区分があります。主なタイプを5つ解説しましょう。

4-2-1.末端冷え性タイプ

末端冷え性タイプとは、体の中心部は温かくても、手先や足先などの末端が冷えている状態です。重症になると、手先や足先の感覚がなくなり、布団に入ってもなかなか寝つくことができなくなります。極端に太っている・やせている人は、末端冷え性になりやすいので注意しましょう。

4-2-2.全身冷え性タイプ

風邪(かぜ)を引きやすく、貧血気味の人は、全身冷え性タイプであることが多くあります。また、大きなストレスを抱えていることも多く、自律神経が乱れている状態です。特に、内臓が冷えてしまうことで、腰痛や腹痛・下痢などにつながってしまいます。

4-2-3.下半身冷え性タイプ

下半身だけ冷えているタイプで、上半身はむしろほてりを感じることもあります。心臓の機能が低下していたり、筋力不足により血流が悪くなっていたりすると起こりやすいのです。体を締めつける服装を好んで着ている・むくみやすいといった人は、下半身冷え性タイプの可能性があります。

4-2-4.内臓冷え性タイプ

内臓冷え性タイプは、冷え性の自覚がないことが大きな特徴です。実際、手足に触れても冷たくありません。しかし、体の内部の温度が低いため、内臓に不調が起こりやすいのです。筋肉量が少なかったり冷たい飲みものや食べものを好んだりする人は、内臓冷え性タイプを疑ってください。

4-3.冷え性と不妊に効果のある漢方薬

冷え性と不妊に効果のある漢方薬には、以下のようなものがあります。実際には、体質なども考慮し、処方することになるのです。

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 加味逍遥散(かみしょうようさん)
  • 桂枝茯苓丸(けいしぷくりゅうがん)
  • 八味地黄丸(はちみじおうがん)

5.冷え性と不妊に関するよくある質問

最後に、冷え性と不妊に関するよくある質問に回答します。それぞれの内容をよく読み、参考にしてください。

5-1.日常生活でどんなケアをするべきですか?

冷え性や不妊は、女性ホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れていることが大きくかかわっています。そのため、漢方薬だけに頼らず、生活習慣を積極的に改善していくことが大切です。食事の栄養バランス・規則正しい生活リズム・十分な睡眠・適度な運動などを心がけてください。なお、ゆっくりと入浴することは、体を温めるだけでなくストレスの解消にもなるのでおすすめです。

5-2.冷え性や不妊を解消するためにいい食べものはありますか?

冷え性や不妊の悩みを解消するためには、体を温める食材を多く摂取するように心がけましょう。具体的には、ショウガ・ネギ・納豆・とり肉・かぼちゃ・ココア・ライ麦などがあります。反対に、そば・小麦・白パン・アイスクリーム・ケーキなど、体を冷やす作用のある食べものを控えてください。すべての食べものを変更する必要はありません。できるだけ、体を温めるものを多く食べるように気をつければ大丈夫です。

5-3.冷え性が改善しても不妊が改善しない場合に考えられる理由は?

冷え性が改善して不妊解消に効果が出るまで、人によって時間がかかることがあるので、ゆったりと構えることも大切です。ただし、冷え性以外に不妊の根本的な原因があることも考えられます。まずは、婦人科を受診してみてください。女性に原因があるとは限らないため、男性も同時に受診することをおすすめします。

5-4.冷え性や不妊は漢方薬を何か月飲めば改善できますか?

漢方薬を飲む期間を断言することはできません。一般的には、体質改善の実感が数週間後からあります。しかし、4~6か月程度飲み続けることを前提に処方を受けましょう。冷え性や不妊も、1日や2日で劇的に改善できるわけではありません。漢方は、体に負担をかけずに生薬成分の働きでおだやかな体質改善を目指すものです。

5-5.処方を受けた漢方薬を飲み続けても症状が改善しないときの対応は?

まずは、漢方薬局に相談してください。処方薬を変える必要がある可能性があります。また、漢方薬以外にも不妊治療を併用したり生活習慣の改善に努めたりしましょう。不妊治療には、タイムリミットがあるのも事実です。確実に妊娠を望むのなら、婦人科で適切な不妊治療を開始することを検討してください。

まとめ

今回は、冷え性と不妊について詳しく解説しました。冷え性の人は、まず何が原因になっているかを知り、適切な対応をすることが大切です。多くの場合、不規則な生活や乱れた食生活、大きなストレスなどが原因となっていることでしょう。生活リズムを改め、栄養バランスの良い食事を心がけるほか、適度な運動とストレス解消に努力してください。冷え性の改善は、不妊の悩み解消にもつながるでしょう。なお、体質改善には漢方の利用もおすすめです。信頼できる漢方薬局に相談し、体質や症状に合った漢方薬を処方してもらいましょう。コツコツ飲み続ければ効果が期待できるはずです。