腸疲労の症状は? 原因や改善方法・漢方との関係を詳しく解説


腸疲労とは、名前の通り、腸が疲れてしまう状態のことです。これから年末年始にかけて、忘年会・飲み会など外食の機会が増えるでしょう。食べすぎ飲みすぎの状態が毎日続くと、腸に大きな負荷がかかってしまいます。腸疲労になると、食べものの消化・吸収、水分の吸収、便を体外に排出する力が弱まるのです。下痢・便秘・くさいオナラが続いている方は、腸疲労になっている可能性があるでしょう。そこで、本記事では、腸疲労の症状や原因、セルフチェック・改善方法・漢方との関係について説明します。

  1. 腸疲労とは?
  2. 腸疲労の主な症状・関連する症状
  3. 腸疲労の主な原因
  4. 腸疲労度のセルフチェック
  5. 腸疲労の改善方法
  6. 腸疲労を漢方で改善したい!
  7. 腸疲労に関するよくある質問

この記事を読むことで、腸疲労について詳しく知ることができ、腸の健康を取り戻すためのコツが分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1.腸疲労とは?

 

さまざまな原因によって、腸が疲れた状態のことを「腸疲労」といいます。何かしらの原因で腸に大きな負荷がかかり、機能が低下してしまうのです。主な腸の機能である、消化吸収・水分の吸収・便を体外に排出する力の3つが低下します。それぞれの機能が低下すれば、食べものから栄養素や水分が十分に吸収できず、下痢になったり、便秘が長く続いたりするようになるでしょう。

2.腸疲労の主な症状・関連する症状

腸疲労の主な症状は、便秘・下痢・くさいオナラの3点です。健康的な腸は水分を吸収して、適度な便の固さにしてくれます。しかし、水分が吸収できなくなると、便が下痢になってしまうのです。
さらに、消化機能も低下するため、吸収できなかった糖分・たんぱく質などが悪玉菌を増やします。腸内に悪玉菌が増えるほど、便を排出するぜん動運動が低下し便秘となり、悪臭を放つのです。
また、体が重くなる・体調不良・肌荒れなどの症状も出てくるでしょう。

3.腸疲労の主な原因

腸疲労の主な原因は、日常生活と密接に関係しています。暴飲暴食・睡眠不足・過労・アルコールの過剰摂取・ストレスなどが原因です。食べすぎや飲みすぎは消化が悪くなり、腸を疲れさせてしまいます。睡眠はあらゆる疲労を回復させるために必要ですが、不足すると疲労回復を妨げるのです。仕事・運動のしすぎも腸機能の低下につながり、アルコールの過剰摂取は腸に大きな負担がかかるでしょう。特に、強いストレスがかかると、脳の中でアドレナリンが分泌され、腸の機能低下につながるので要注意です。

4.腸疲労度のセルフチェック

不規則な日常生活が原因とされているため、まずは、自分の生活を振り返ってみてください。そして、腸疲労になっていないか、以下の項目を確認してみましょう。

  • 最近、ストレスを過剰に感じることがある
  • 運動不足になりがち
  • 甘いものや油ものをよく食べる
  • 野菜や果物をあまり食べない
  • 外食が多い
  • アルコールを飲む機会が多い
  • 1日3食きちんと摂(と)らないことがある
  • 食後、下腹(したばら)がポッコリ出る
  • 睡眠時間が6時間以下
  • 水分をあまり摂らない

以上の項目に8個以上当てはまる方は、腸疲労になっている可能性が高めです。また、チェック数が1~3個の方は腸疲労予備軍、4~7個ならやや腸疲労といえるでしょう。今からでも、腸疲労を改善するための努力が必要です。

5.腸疲労の改善方法

では、腸疲労を改善するためには、具体的にどのような努力をすれば良いのでしょうか。自宅でも簡単にできる方法をご紹介します。

5-1.腸を休める

腸の機能を取り戻すためには、とにかく休めることが大切です。毎日食べもの飲みものを摂っていると思いますが、次々と体内に入るものの消化・吸収に腸が追いついていません。まずは、腸の働きを一時休めることが大切なポイントとなります。

5-2.温める

腸の機能を高めるために、温かい飲みものをこまめに摂ってください。水分補給は大切ですが、冷たいものを飲んでしまうと腸に負担がかかります。白湯(さゆ)やお茶・お湯など温かい飲みもので腸機能を高めていきましょう。水分補給をする際は、糖分が多く含まれている飲料を控えめにしてください。糖分の過剰摂取は、胃腸の働きを低下させます。

5-3.睡眠

睡眠は、体の疲労回復に必要不可欠です。一般的に、理想的な睡眠時間は1日7~8時間といわれています。どれだけ忙しくても、腸疲労になっているときは睡眠時間を確保してください。また、睡眠時間は、自律神経のバランスを整える効果があります。腸の働きは自律神経で成り立っているため、睡眠をしっかり取りましょう。

5-4.食事について

いつも、甘いものや油っこいものばかり食べている人は、腸疲労になりやすい傾向があります。たんぱく質・ミネラル・ビタミン・糖質など、栄養バランスの良い食事を心がけてください。特に、消化にやさしいものを食べると良いでしょう。たとえば、腸内を掃除してくれる食物繊維が豊富な野菜・果物がおすすめです。

5-5.やってはいけないこと・注意点

腸疲労を感じているときに、冷たいものや刺激物を摂取するのはNGです。胃腸に大きな刺激を与えてしまい、機能が低下してしまいます。特に、アルコールの過剰摂取は控えましょう。また、ストレスを溜(た)めこむのも危険です。ストレスを感じるほど、自律神経が乱れ腸機能が低下します。音楽を聴いたり、ストレッチをしたり、アロマオイルを焚(た)いたりするなど、ストレス解消法を見つけて実践してくださいね。

6.腸疲労を漢方で改善したい!

腸疲労を改善するために、漢方を利用するのも方法の1つです。腸疲労と漢方の関係について、詳しくチェックしておきましょう。

6-1.腸疲労に効果のある漢方薬・成分は?

腸疲労に効果のある漢方薬は、以下の通りです。漢方薬局では、これ以外にも症状や体質に合わせた漢方を提案してもらえます。

  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸の働きを活性化させる
  • 四君子湯(しくんしとう):胃下垂(いかすい)・疲労感・冷えに効果的
  • 六君子湯(りっくんしとう):冷え・無気力がある方の胃腸症状に効果的
  • 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):イライラする・胸やけ・お腹がゴロゴロ鳴る方におすすめ
  • 胃苓湯(いれいとう):慢性的に胃が疲れやすい方におすすめ

また、効果のある成分といえば、人参(にんじん)・柴胡(さいこ)・生姜(しょうきょう)・甘草(かんぞう)が代表的です。これらの成分は滋養強壮作用や水分循環を良くする効果などが期待できます。

6-2.漢方薬の取り入れ方

漢方薬は毎日飲み続けることが大切です。日々の生活に、漢方薬を取り入れてください。できれば、空腹時か食間に服用すると良いでしょう。食間は食事をしている最中ではなく、食事と食事の間のことです。たとえば、朝食と昼食の間など、お腹が空いているときに服用してください。そのほうが、漢方の成分を吸収しやすくなります。

6-3.漢方薬局の選び方

どこの漢方薬局に相談したら良いのか分からないときは、以下のポイントに注目してください。

  • 漢方薬の処方に実績があるか
  • 無料相談を受けつけているか
  • 口コミ・評判が良いか
  • 丁寧な対応をしてくれるか

6-4.相談・購入について

漢方薬は市販薬もありますが、漢方薬局で処方してもらったほうが安心です。きちんと自分の体質・症状に適した漢方薬を服用しなければ、効果が実感できないだけでなく、副作用が現れる可能性があるでしょう。市販では、どのような成分が入っているのか分かりません。自分の症状・体質に適切でない漢方薬を選んでしまう可能性もあるでしょう。

医心堂薬局でも、漢方の無料相談を受けつけています。どのような悩みでも、1度お問い合わせください。

医心堂薬局無料相談
https://www.ishindo.net/無料相談のお申し込み.html

7.腸疲労に関するよくある質問

腸疲労に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.腸疲労になりやすい日常生活とは?
A.昼夜逆転生活・睡眠不足・偏った食生活など、不規則な日常生活を続けている方は腸疲労になりやすい傾向があります。日常生活を正していけば、便秘も解消されるので見直してください。

Q.意識して摂取したい成分とは?
A.腸疲労に効果的な2種類の食物繊維を摂りましょう。スポンジのように水分を溜(た)めこむ「不溶性食物繊維」と、腸内の老廃物をからめとる「水溶性食物繊維」がおすすめです。不溶性食物繊維は玄米・ライ麦・豆類など、水溶性食物繊維は果物・海藻・きのこ類などに多く含まれています。

Q.腸マッサージは効果的か?
A.腸マッサージは、ほど良い力加減で腸を刺激し、働きを活性化する効果があります。簡単にできる「腹式呼吸」を実践してください。鼻からゆっくり息を吸いこみ、お腹をふくらませます。続いて、鼻か口からゆっくり息を吐き、お腹をへこませてください。最初は、あお向けになってお腹に手を当てながら行うと良いでしょう。

Q.漢方薬の効果が実感できるまで、どのくらいかかるのか?
A.服用し始めてから3か月目に、効果を実感し始めるでしょう。中には、1か月で効果を実感する方もいますが、最低でも3か月間は飲み続けてくださいね。

まとめ

いかがでしたか? 腸疲労は、何かしらの原因で腸に大きな負荷がかかり、働きが低下した状態のことです。人によってさまざまな原因がありますが、主に、不規則な日常生活が関係しています。食べすぎ飲みすぎ・睡眠不足・過労・アルコールの過剰摂取・ストレスなどが原因となっているため、まずは、生活を見直してください。また、体質改善を目的とした漢方薬を服用するのも改善方法の1つです。漢方薬を使用する際は、自分の症状・体質に適した種類を選ばなければなりません。漢方の知識が豊富な漢方薬局に相談して、腸疲労を改善しましょう。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。