アトピー性皮膚炎の原因は? 治療法や漢方薬の使用ポイントなど


皮膚炎の一種であるアトピー性皮膚炎は、軽微・軽症・中等症・重症の4段階に分けられ、それぞれ治療法が異なります。適した治療を行うためには、症状や状態をきちんと把握しておかなければなりません。抗ヒスタミン薬などかゆみ止めの薬を使うこともありますが、皮膚との相性が悪く、逆に悪化してしまうこともあります。そんなときは、体質改善を目的とした「漢方薬」がおすすめです。そこで、本記事では、アトピーの基礎知識や原因・主な治療法・漢方とアトピー治療・漢方薬の飲み方やもらい方などについて説明します。

  1. アトピーの基礎知識
  2. アトピーの原因
  3. アトピーの主な治療法
  4. 漢方とアトピー治療について
  5. アトピー治療に使われる漢方薬について
  6. 漢方薬のもらい方・もらい方について
  7. アトピーに関してよくある質問

この記事を読むことで、アトピーの基礎知識や漢方との関係について詳しく知ることができます。気になる方は、ぜひ参考にしてください。

1.アトピーの基礎知識

アトピー性皮膚炎を改善するためには、アトピーの基礎知識を身につけることが大切です。それでは、詳しくチェックしていきましょう。

1-1.アトピーとは

アトピーはギリシャ語で、「奇妙な」「見慣れない」という意味です。何らかの過敏反応によって、皮膚がジュクジュクしたり、ポツポツとした発疹(ほっしん)が出てきたりするなど、原因不明の皮膚症状を、まとめてアトピー性皮膚炎と定義しています。

1-2.主な症状

アトピーの主な症状は、かゆみ・特徴的な症状・何度もくり返すという3点が代表的です。特徴的な症状としては、乾燥・赤み・引っかき傷などがあります。改善したと思っても発疹が出ることもあるため、何度もアトピーに悩まされる方が多いのです。
最初は、かゆみだけが出てきますが、悪化すると、皮膚が真っ赤にただれ体液が出てきてジュクジュクとした状態になります。

1-3.なりやすい人・患者数

アトピーになりやすい人は、アトピー素因を持っている人です。アトピー素因とは、アレルギーを起こしやすい体質が、自分や家族にあることを指しています。アレルギー反応をくり返す体質のことで、アトピー以外にも花粉症や喘息(ぜんそく)などの症状があるのです。また、食生活が乱れている人・普段からストレスを強く感じている人も、アトピーになりやすくなるでしょう。
患者数は年々増加しており、国民のおよそ1割がアトピーを抱えている状態です。今後も、アトピーに悩まされる人が増えるだろうと考えられています。

1-4.最近の傾向

アトピーに悩まされている人は、アレルギー体質の人がほとんどです。近年は、食生活の欧米化やストレスが原因で、アレルギー反応を起こす人が増えています。アトピーは、現代の生活や社会から引き起こされる可能性もあると、危惧されているのです。

2.アトピーの原因

それでは、アトピーの原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

2-1.主な原因とは

アトピーの主な原因は、アレルゲン、食べもの、遺伝、ストレスです。ダニ・ハウスダスト・花粉などが代表的なアレルゲンで、これらの物質に触れることで過剰反応を起こします。もとから、遺伝でアレルギー反応を起こしやすい体質の方もいますが、生活環境も原因の1つです。
また、食の欧米化が進み、さまざまな食べものが登場しています。お菓子やレトルト食品などに含まれている糖分・油分・化学調味料・保存料などが、皮膚に悪い影響を与えてしまう可能性があるのです。
さらに、ストレスに弱い性格の方は、緊張や興奮で血流が高まり、かゆみの神経が敏感になる傾向があります。ストレスは、アトピーの発症・発症後の悪化につながるのです。

2-2.子どもと大人の違い

アトピーは子どもに多い症状と思われがちですが、大人になってから発症する恐れもあります。子どもと大人の違いは、原因です。子どもの場合は食べものや遺伝、大人の場合は環境が大きく関係しています。子どもは、皮膚バリア機能が未熟なので、悪化しやすくなるのが特徴です。一方、大人の場合は、皮膚バリア機能が弱まっている状態のときに、環境が原因となりアトピーを発症することがあります。

3.アトピーの主な治療法

アトピーの主な治療法について詳しく説明します。

3-1.アトピーは治るのか

アトピー性皮膚炎は、適切な治療と生活習慣の改善などで寛解(かんかい)できる症状です。寛解とは、症状が落ち着いて安定した状態のことを指しています。ただし、長期間かけて症状と付き合っていかなければならず、長い目で治療を続けることが大切です。

3-2.主な治療法

アトピー性皮膚炎の主な治療法は、アレルギー反応や炎症の抑制・スキンケアを目的とした薬物療法を中心に行います。薬物療法には、外用療法と内服療法があるので、詳細を以下にまとめてみました。

外用療法

  • ステロイド薬
  • 非ステロイド消炎薬
  • 亜鉛華軟膏・尿素軟膏などの保湿性外用剤

内服療法

  • 抗ヒスタミン薬
  • ステロイド薬
  • 抗アレルギー薬
  • 免疫抑制薬

3-3.主な対処法・予防法について

かゆみが出てきたときは、できるだけ触らないようにしてください。手から菌が移り、さらに悪化してしまう可能性があります。皮膚に異変を感じたときは、すぐに皮膚科を受診しましょう。また、予防法としては、日々の生活を規則正しく過ごすことが大切です。栄養バランスの良い食生活・睡眠を心がけ、ストレスを溜(た)めこまない生活を送りましょう。汗をかいたときは、すぐに清潔なタオルでふき取るなど、皮膚の清潔さにも気を配ることが大切です。

4.漢方とアトピー治療について

アレルギー体質の方は、根本的な問題である体質を改善しなければなりません。そこで、おすすめしたいのが「漢方」です。漢方とアトピー治療について詳しく説明します。

4-1.漢方のアトピーの考え方

漢方では、アトピーは体のアンバランスが表面に現れたものと考えられています。そもそも、人間の体は、「気(生命活動の原動力)」「血(血液とその中に含まれる栄養素)」「水(リンパ液や汗・鼻水など管外の体液)」でできているとされているのです。この3つのバランスが崩れると、体に不調が現れます。アトピーの症状は、これらがアンバランスになっている証拠と考えられているのです。

4-2.漢方で考えるアトピーの原因とは

気・血・水のバランスが崩れているのも原因の1つですが、漢方で考えるアトピーの原因は「肺」にあると考えられています。肺は皮膚をつかさどり、清らかなものを全身に巡らせ、老廃物や排泄物(はいせつぶつ)を体外に除去する働きを行う大切な内臓です。肺が正常に働いていないため、肌荒れが起きるとされています。

4-3.漢方治療の特徴

漢方の目的は、体質改善です。アトピー性皮膚炎だけを治すのではなく、その根本にある体の不調を見つめながら、元通りになるように調整していきます。皮膚の症状だけで判断するものではありません。その人の体質や不調が起きている場所なども見て、処方を考えるでしょう。
根本的な体質を改善するには、ある程度の時間がかかります。根本的な原因を改善するため、最低でも3か月は必要でしょう。体質を改善したいと思ったときに、飲み始めてください。

4-4.体質改善のコツ・ポイント・生活習慣について

漢方の効果を得るためには、生活習慣が重要なポイントとなります。体の機能を呼び起こすための漢方なので、規則正しい生活習慣を送り、本来の機能を高めていきましょう。できるだけ自炊を心がけ、栄養のあるものを食べてストレス解消に努めてください。
また、漢方は長く飲み続けることで効果を発揮するものです。できるだけ、毎日同じ時間帯に飲み続けてください。漢方の有効成分を体内に取り入れやすくなります。

4-5.注意点

先ほども申し上げましたが、漢方と日ごろの生活習慣はお互いに影響を与えるものです。漢方を飲んでいるからと安心して、生活がおろそかになってはいけません。自分でできることは改善して、漢方を飲み続けてくださいね。

5.アトピー治療に使われる漢方薬について

アトピー治療に使われる漢方薬には、どのような種類があるのでしょうか。

5-1.主な漢方薬

アトピー治療に使われる漢方薬を、いくつかピックアップしてみました。

  • 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう):乾いた湿疹に効果的。体の熱を冷まし、かゆみを抑える
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう):湿った湿疹に効果的。体を温めるとかゆみが増す場合に良い
  • 消風散(しょうふうさん):上半身や顔に発疹があり、赤くかゆみも強い際におすすめ
  • 胃苓湯(いれいとう):水分の過剰摂取で皮膚症状が悪化する際におすすめ

5-2.注意点

ドラッグストアやスーパーマーケットでも漢方薬を購入できますが、おすすめしません。なぜなら、体質や症状に合っている漢方かどうか判断できないからです。漢方の効果は、その人の体質や症状に適しているからこそ得ることができます。

6.漢方薬の入手方法について

では、効果的な漢方を服用するためには、どこでもらえば良いのでしょうか。服用方法についても説明します。

6-1.漢方薬局への相談が必要か?

自分に適した漢方薬を選ぶためには、漢方薬局への相談が必要です。漢方薬局は、漢方に詳しいスタッフが在籍しており、症状や体質など細かく聞いた上で適切な種類を提示します。きちんとその人に合っている漢方薬を選ぶことができるのです。漢方薬局の「医心堂薬局」では、無料相談を受けつけていますので、お気軽にご相談ください。

医心堂薬局無料相談
http://www.ishindo.net/無料相談のお申し込み.html

6-2.通常の病院での漢方併用について

皮膚科で漢方薬との併用をおすすめされた場合は、医師の指示に従っても問題ありません。きちんと説明を聞いた上で、指示に従いながら併用していきましょう。体の内側から働きかける漢方薬と、外側からかゆみや炎症を抑える薬を併用することで、効果が期待できます。

6-3.価格について

気になる漢方薬の価格は、種類によって異なります。希少価値の高い生薬が含まれている漢方薬ほど、価格が高くなるでしょう。およその価格は、1週間で4,000~8,000円です。あくまで目安となるので、具体的な費用については、漢方薬局に尋ねてみてください。

7.アトピーに関してよくある質問

アトピーに関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.アトピー性皮膚炎とストレスの関係は?
A.ストレスを感じている人ほど、アトピーが発症・悪化しやすいといわれています。特に、近年は、ストレスでアトピー性皮膚炎が悪化したという大人が増加している状態です。そのため、ストレスとの上手な付き合い方も、アトピーを改善するポイントとなります。

Q.家庭ではどのようなことに気をつけたらいいのか?
A.できるだけ、アレルゲンを避けてください。花粉が飛ぶ時期は窓を開けない・室内に花粉を侵入させない・常に清潔な室内環境にすることが大切です。ダニがたまりやすい寝具類は、日光にあてるなどして予防に努めてください。

Q.子どもでも漢方は服用できるのか?
A.漢方薬は自然由来のものを使っているので問題ありませんが、子どもの場合は、皮膚バリアが正常になれば、寛解するケースも多いものです。内服薬に頼りすぎず、日常の保湿やケアなどを重点的に行いましょう。

Q.漢方の外用薬とは?
A.漢方は服用するだけでなく、外用薬もあります。たとえば、乾燥肌に効果的な「紫雲膏(しうんこう)」、浸出液が出ているときに効果的な「太乙膏(たいつこう)」、化膿した皮膚に効果的な「中黄膏(ちゅうおうこう)」などです。使用時は、皮膚科・病院と相談しましょう。

Q.漢方薬局の選び方が知りたい
A.漢方処方の実績があり、丁寧に対応してくれる漢方薬局を選んでください。「医心堂薬局」は、累計7万人近くのお悩みに対応してきました。メール・電話・来店の3つで相談を受けつけています。話だけでもしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか? アトピーは皮膚炎の1種で、アレルギー体質や食生活・ストレスなどが大きく関係しています。薬物療法を中心に治療を行いますが、体質改善を目的とした漢方治療も可能です。漢方は、根本的な原因にアプローチし、本来備わっている人間の機能を正常に戻すという考え方をしています。最低でも、3か月間服用し続けていかなければなりませんが、きちんと体質に合った漢方を服用すれば効果が期待できるといわれているのです。漢方薬局に相談して、正しい漢方薬を服用してみてください。