帯状疱疹後神経痛に漢方薬を使いたい! 自分に合った漢方を買う方法は?


帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹を発症した後に後遺症として現れる可能性のある症状です。慢性的な痛みが数年から一生続くやっかいな症状で、高齢になるほど現れやすい傾向にあります。帯状疱疹後神経痛には、痛み止めが効きにくい人も多く、長年痛みに悩まされている方も珍しくありません。そんな帯状疱疹後神経痛の症状改善には、漢方薬が効果的なこともあります。

そこで、今回は帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の治療法や、症状改善に効果的な漢方薬などを解説しましょう。

  1. 帯状疱疹の基礎知識
  2. 帯状疱疹後神経痛の漢方治療について
  3. 漢方薬の使い方や購入方法
  4. 帯状疱疹後神経痛と漢方薬に関するよくある質問
  5. おわりに

この記事を読めば、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の治療方法や悪化を防ぐ方法などもよく分かりますよ。興味がある人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.帯状疱疹の基礎知識

はじめに帯状疱疹の原因や症状、さらに後遺症である帯状疱疹後神経痛について解説します。どのような病気なのでしょうか?

1-1.帯状疱疹とはどのような病気?

帯状疱疹とは、神経に沿って発疹(ほっしん)や水泡ができる病気です。水疱瘡(みずぼうそう)のウィルスでもあるヘルペスウィルスの一種によって発病します。ストレスで体内の免疫力が低下している時に発症しやすく、日本人では6人に1人が発症経験があると言われている病気です。今まで発症したことのない人でも、水疱瘡にかかったことがあるならば発症の可能性はあります。

1-2.帯状疱疹の症状

帯状疱疹の代表的な症状は、神経に沿って走るピリピリ、チクチクとした痛みです。痛みの症状には個人差がありますが、重症の場合は、日常生活を送ることが困難になるでしょう。この痛みは2~3週間ほど続き、同時に赤い発疹が出ます。この発疹は3週間目以降に小さな水ぶくれになり、やがて黒褐色のかさぶたになるでしょう。症状がひと通り治まるまで、4~6週間ほどかかります。

1-3.帯状疱疹の治療方法

帯状疱疹の治療は、抗ウィルス剤を用いてウィルスを退治するとともに、局所麻酔を使った神経ブロック療法を行います。痛みを感じる神経を麻酔で休ませることで、後遺症である帯状疱疹後神経痛の発生を予防する効果も期待できるのです。帯状疱疹は治療が早いほど痛みも軽く、完治までの時間も短くなります。仕事などで忙しい時や大病や大けがをした後などは発症率も高まりますので、注意が必要です。

1-4.帯状疱疹後神経痛とは?

帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹が治った後も神経に沿った痛みが持続する症状です。帯状疱疹発症後に治療が遅れたり、症状が長引いたりした時に現れることが多く、確実な治療法はありません。痛みを止める対症療法として鎮痛剤や抗うつ剤の服用、神経ブロック療法などが行われますが、鎮痛剤が効きにくい、もしくは全く効かないという人もいます。また、皮膚の発疹や水泡などもないため、周囲の理解が得られず、孤独に苦しんでいる人も珍しくありません。また、痛みがひどいと日常生活に大きな支障が出ることもあります。

1-5.帯状疱疹後神経痛になりやすい人とは?

帯状疱疹後神経痛は、前述の通り、高齢になるほど現れやすい後遺症です。しかし、若年の人でも帯状疱疹を発症した際に治療をなかなか行わなかったり、痛みがひどかったりした場合に現れることがあります。帯状疱疹を発症した人なら誰でも、帯状疱疹後神経痛を発症するリスクがあると考えておきましょう。

2.帯状疱疹後神経痛の漢方治療について

この項では、帯状疱疹後神経痛の漢方治療について解説します。どのような漢方薬が用いられるのでしょうか?

2-1.漢方薬と病院で処方される薬の違い

病院で処方される薬や、ドラッグストアで販売されている薬は、化学合成された成分を調合して作っています。一方、漢方薬とは、草木の葉・根・茎や動物・鉱物を原料とした生薬を調合して作る薬です。病院で処方される薬のように即効性はありませんが、有効な成分が時間をかけてつらい症状を改善する効果が期待できます。また、漢方薬は「冷え性」「不安」「イライラ」といった病気未満の症状の改善にも効果が期待できるため、体質改善に利用されるケースも多いのです。

2-2.東洋医学における病気の考え方

東洋医学における健康とは、気(生命エネルギーや神経系統)・血(血液)・水(血液以外の体液)が規則正しく体内を巡っていることです。病気になると、この3つのバランスが崩れてしまい、量が多すぎたり少なすぎたり、流れが滞っていたりします。そこで、漢方薬を使い、乱れた気・血・水の流れを整えるのです。帯状疱疹は東洋医学では水毒と診断されます。水毒とは、体に水分が溜まりすぎている状態です。そこで、漢方薬を用いて余分な水分を排出し、症状を改善させていこうとします。

2-3.帯状疱疹後神経痛に有効な漢方薬とは?

帯状疱疹後神経痛には、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)や麻黄附子細辛湯(まおうぶさいしんとう)などが用いられます。これらの漢方薬は体温を上げて発汗や利尿を促し、むくみを解消して炎症を改善させる効果が期待できるのです。また、皮膚に症状がある場合は、紫雲膏(しうんこう)という塗り薬が用いられることもあります。

2-4.激しい痛みを改善したいとき

急性の激しい痛みの場合は漢方薬に頓服的な痛み止めの作用を期待するよりも病院で処方される痛み止めや市販の鎮痛剤を服用してください。痛みを我慢するよりは痛みを軽減することを優先しましょう。漢方薬と鎮痛剤を併用しても大丈夫です。

3.漢方薬の使い方や購入方法

この項では、漢方薬の購入方法や使い方を解説します。ぜひ、参考にしてください。

3-1.漢方薬を治療に使いたい場合

現在行っている帯状疱疹後神経痛の治療効果がいまひとつ実感できず、漢方薬を治療に取り入れたい場合は、専門の漢方薬局に相談することをお勧めします。漢方薬はドラッグストアでも購入できますが、症状や体質、経過等をお聞きしてその方に合った漢方薬をお勧めしてくれます。

また、かかりつけ医に漢方薬を使用してみたいと相談すると、病院薬局で処方をしてくれることもあります。このような漢方薬は、顆粒(かりゅう)状になっており、万人に効果が出やすいように処方されているものです。ですから、人によっては効果が実感しにくいということもあります。

3-3.漢方薬局とは?

「自分の症状や体質にピッタリ合った漢方薬を処方してほしい」という場合は、漢方薬局を利用しましょう。漢方薬局とは、漢方薬に詳しい薬剤師が常駐しており、漢方薬の調合と販売を専門とする薬局です。歴史の長い漢方薬局もたくさんある一方で、相談窓口を設けて初めての人でも入りやすい薬局も増えてきています。また、医心薬局堂では、メールなどによる無料相談も実施していますので、ぜひご利用ください。

3-4.漢方薬局の利用方法

漢方薬局を初めて利用する時は、必ずお薬手帳を持参しましょう。そうすれば、服用している薬が薬剤師にもひと目で分かりますので、万が一の事故を防ぐことができます。薬局では、体調のことや改善したい症状などを薬剤師が尋ね、舌や脈の状態を診ることがありますので、正確に答えてください。それから、自分に合った漢方薬を処方してもらうことになります。

3-5.注意点

漢方薬は、症状に合わせて処方されるので、帯状疱疹後神経痛に処方される漢方薬は、ほかの病気の治療薬としても用いられます。しかし、本人に合わせた漢方薬は、本人以外使うことはできません。また、漢方薬は自然の生薬を利用している分、成分が変質しやすいため、1か月分処方されたら、1か月以内に飲みきってください。保管場所は、冷蔵庫など温度が一定で乾燥している場所がおすすめです。

4.帯状疱疹後神経痛と漢方薬に関するよくある質問

Q.帯状疱疹後神経痛と診断が下ってから漢方薬を使用した方がよいのでしょうか?
A.記事内で紹介した漢方薬は、帯状疱疹後神経痛の予防効果もあります。医師と相談して予防のために服用するのもおすすめです。

Q.漢方薬局の選び方のコツはありますか?
A.相談窓口を設けており、相談しやすい雰囲気のところがおすすめです。医心薬局堂では相談だけならご来店いただかなくてもメールで行うことができます。また、帯状疱疹後神経痛の改善が期待できる漢方薬の処方実績がある薬局を利用するのもおすすめです。

Q.帯状疱疹後神経痛は、高齢者ならば必ず発生するのでしょうか?
A.いいえ。高齢者が帯状疱疹を発症しても、すぐに適切な治療方法を行えば後遺症が出ないことも多いのです。

Q.帯状疱疹はどこで治療が可能でしょうか?
A.皮膚科で治療を受けることが一般的ですが、痛みの改善にはペインクリニックを受診しても治療ができます。特に、帯状疱疹後神経痛の症状改善の治療は、ペインクリニックが力を入れているので、利用してみてください。

Q.漢方薬は健康食品やサプリメントとどこが違うのでしょうか?
A.漢方薬はれっきとした薬です。ですから、調剤は薬剤師にしかできませんし、販売も薬局に限られています。一方、サプリメントや健康食品はごく一般的なスーパーでも販売されているのです。また、「漢方の力」と銘打たれている商品でも、健康食品にすぎないものもあります。ですから、漢方と宣伝文句があっても、一般的なスーパーやコンビニなどで売られている場合は漢方薬ではありません。

Q.帯状疱疹は自然治癒することはあるのでしょうか?
A.体が抵抗力を増し、ウィルスの勢いが弱まれば自然治癒することもあります。しかし、病み上がりで免疫力が落ちたり高齢者だったりする場合は、治療をしなければ症状が長引くこともあるでしょう。また、症状が長引けば帯状疱疹後神経痛が現れる可能性も高まります。無理をせず、早めに病院へ行ってください。

Q.帯状疱疹後神経痛は若年者でもなることがありますか?
A.もちろんです。帯状疱疹だと気が付かずに病院へ行くのが遅くなると症状が長引き、帯状疱疹後神経痛が現れる可能性が高まるでしょう。若いからと油断していてはダメです。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の症状や原因、治療方法や漢方薬の利用方法まで解説しました。帯状疱疹は強い痛みが出ますが、命に別状のある病気ではありません。ですから、痛み止めなどを使いながら病院にいかずに自然治癒を待つ、という人もいるでしょう。しかし、そのようにすると帯状疱疹後神経痛が出やすくなります。帯状疱疹後神経痛は、皮膚症状がない分見逃されやすく、何の病気か分からないまま苦しむ人もいるでしょう。また、「薬が効かないのならば我慢するしかない」と言う人もいますが、鎮痛剤が効かなければ日常生活に多大な影響が出ます。痛みが出るなら、それをブロックする治療を行ってくれる病院や、効果的な漢方薬の利用も考えてみてください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。