不妊治療には副作用がある? 漢方薬による治療のメリットは?

日本では現在、7組に1組のカップルが不妊に悩んでいると言われています。また、不妊治療をしているのになかなか結果が出ず、悩んでいる人も珍しくありません。不妊治療にはさまざまな種類がありますが、中には副作用が強く出るものもあります。また、病院で行われる治療と並行して、漢方による体質改善を行っていきたいという人もいるでしょう。
そこで、今回は不妊治療の副作用や不妊に効果的な漢方について解説します。

  1. 不妊の基礎知識
  2. 不妊治療と副作用について
  3. 漢方を使用した不妊治療について
  4. 漢方薬局の利用方法
  5. 不妊治療に関するよくある質問
  6. おわりに

この記事を読めば、不妊治療の選択肢が広がることでしょう。不妊治療についての情報を集めている人は、ぜひ読んでみてください。

1.不妊の基礎知識

不妊とは、妊娠可能な年代の男女が1年間避妊をせずに性行為を行っても妊娠しない状態を指します。現在、日本では7組に1組のカップルが不妊に悩んでいると言われており、不妊治療にかける費用は世界1という調査結果も出ているのです。不妊の原因には、男女どちらかの生殖機能に問題があるというケースもありますが、特に問題ないのに妊娠ができないというケースも珍しくありません。
また、ここ20年の間、結婚をする平均年齢が上がり続けています。人間が最も妊娠しやすいのは10代後半~20代の間であり、30代になると妊娠率が一気に下がるのです。40代になると健康な人でも20代に比べ、妊娠する確率は10分の1くらいにまで低下します。そのため、初婚年齢の平均が上がるほど不妊に悩むカップルも増える傾向にあるのです。

2.不妊治療と副作用について

この項では、不妊治療と副作用について解説します。不妊治療を行うとどのような副作用があるのでしょうか?

2-1.不妊治療の種類

不妊治療には、大きく分けて一般治療と生殖補助医療があります。一般治療とは、以下のようなものです。

  • 性交タイミング療法
  • 薬物療法
  • 手術療法(卵巣腫瘍や子宮筋腫など、健康上に問題があった場合)
  • 人工授精

不妊に悩むカップルは、まず上記のような一般治療を開始します。性交タイミング療法とは、基礎体温を測って排卵するタイミングに合わせて性交を行う方法です。薬物療法は、排卵誘発剤などを服用したり注射をしたりして排卵を促し、医師の指示に従って性交する治療法になります。人工授精は、排卵のタイミングに合わせて医師があらかじめ採取しておいた精子を、子宮内に送りこむ方法です。
これらの治療法で効果が出ない場合は、体外受精や顕微鏡受精といった生殖補助医療を行います。体外受精は、卵子を体内から取り出し、シャーレの中で精子と自然に受精させる治療法です。自然に受精できない場合は、医師が顕微鏡下で人工的に受精させます。一般治療に比べると、生殖補助医療は女性の体にかかる負担が非常に大きく、費用も高額です。

2-2.不妊治療にかかる費用

不妊治療は性交タイミング療法や、手術療法以外は基本的に自由診療です。そのため、診察料や施術料が高額になります。人工授精の場合は1回15,000円前後、体外受精は1回20万~30万円、顕微受精は1回40万~50万円が相場です。そのため、不妊治療に100万円以上の費用がかかったというケースも珍しくありません。自治体によっては補助が出るところもありますが、それでも経済的に重い負担がかかります。

2-3.不妊治療の副作用について

不妊治療には、排卵誘発剤や黄体ホルモン剤などの薬物を使用します。特に、排卵誘発剤は卵巣内で卵子を育てる働きが期待できるため、一般治療から使われている薬剤です。しかし、排卵誘発剤を使用すると「卵巣過剰刺激症候群」が副作用として発症する可能性があります。卵巣過剰刺激症候群を発症すると、卵巣がだんだんと腫れてきて腹部に水が溜まってしまうのです。症状としては、下腹部膨張感・吐き気・下腹部の痛み・嘔吐・急な体重増などがあります。卵巣過剰刺激症候群が重症化すれば、卵子を作り出すこともできなくなってしまうので、前述したような副作用が出た場合、すぐに医師に相談してください。

2-4.不妊治療の精神的な負担

不妊治療は、体だけでなく心にも負担がかかります。20年ほど前までは不妊は女性が原因という風潮が強く、不妊治療は女性を中心に行われるものでした。しかし、現在は男性の体もしっかりと検査されるようになり、その結果、男性不妊であることが分かりショックを受けたという例も珍しくありません。また、子どもを作るための性交が苦痛で、EDになってしまう人もいます。女性も妊娠できないストレスと身体的な負担から、うつ状態になる人も多いのです。不妊治療そのものがストレスになってしまい、不妊治療を諦めるというカップルもいます。

3.漢方を使用した不妊治療について

この項では、漢方薬を利用した不妊治療について解説します。病院で行われる不妊治療と何が違うのでしょうか?

3-1.東洋医学における不妊の考え方

東洋医学とは、中国を中心に東アジア一帯で発展してきた医学です。西洋医学とは異なり、東洋医学では体内を生命エネルギーである気と血、血以外の体液である水が規則正しく体内を巡り、健康を維持していると考えられています。病気になると気・血・水のバランスが崩れたり、不足や過分が起こったりするので、漢方薬を利用してこれらの乱れを治すのです。
東洋医学で不妊は、下半身に気が足らない(気虚)、血がとどこおっている(お血)、下半身に血が十分に巡っていない(血虚)などが原因と考えられています。

3-2.漢方薬で不妊は改善できるのか?

漢方薬は、生薬と呼ばれる自然の草木や鉱物などを原料としています。化学合成された薬に比べると副作用が出にくいのが特徴です。また、長期間飲み続けることを前提に作られるので、貧血・生理不順・冷え性など、西洋医学では体質と判断され、根本的な治療方法のない体の不調を改善する効果も期待できるでしょう。
前述したように、不妊の原因はさまざまです。卵管が病気などで癒着していたり、精子ほとんどなかったりすることが原因の不妊は、病院で治療を行わなければ改善が難しいでしょう。しかし、「男女どちらとも原因がないのに妊娠しない」というような場合は、漢方の力で体質改善を行い、妊娠率が上がる可能性があります。

3-3.不妊治療に使われる漢方薬

不妊治療に使われる漢方薬には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や温経湯(うんけいとう)などがあります。いずれも冷え性や生理不順を解消させ、精神を落ちつかせる効果も期待できるものです。例えば、不妊治療がうまくいかずストレスが溜まっている状態や、何らかのストレスがかかって生理周期が乱れている場合は、これらの漢方を使えば、症状が改善する効果が期待できます。その結果、妊娠する確率が上がる可能性があるのです。

3-4.不妊治療に漢方薬を使いたい場合

漢方薬は病院で処方してもらったり、ドラッグストアで購入したりすることもできますが、病院やドラッグストアの漢方薬は万人に効果が出るように調合されたものですから、人のよっては効果が出にくいこともあります。漢方薬専門の薬局で、症状に合わせて調合してもらったもののほうが効果が期待できるでしょう。

4.漢方薬局の利用方法

漢方薬局とは、漢方薬を専門に調合・販売している薬局です。漢方薬に詳しい薬剤師がお客様の症状や体質・経過などを詳しくお聞きしてお客様の体調に合った漢方薬を調合してくれます。

医心堂薬局では、直接お店に来ていただかなくてもメールや電話(0120-88-9301)で漢方薬の相談を承っています。症状や体質をお聞きし、あなたにぴったりの漢方薬をご紹介することができるので、ぜひ利用してみてください。

また、医心堂では大釜で一気に煎じた漢方薬をパックに小分けして処方しています。お客様は、それを温めるだけでお飲みいただけるので、手間がかかりません。費用は漢方薬の種類を問わず、15日分11,340円です。ご相談はこちらから承っています。

5.不妊治療に関するよくある質問

Q.漢方薬は男性不妊にも効果がありますか?
A.漢方では生殖器と泌尿器の働きを合わせて五臓六腑の腎という臓器の働きが影響していると考えます。この腎の働きが落ちてしまうと精力も落ちてしまうので補腎剤と言って腎の働きを補うような漢方薬があります。

Q.漢方薬は、やはり漢方薬局で処方してもらった方が効果的ですか?
A.はい、その人の症状や体質をくわしく聞いてもらってその方に合ったオーダーメイドの漢方薬を作ってもらたほうが既成の漢方薬よりも効果的です。

Q.漢方薬局で処方された漢方薬は、夫婦で共有できますか?
A.いいえ。漢方薬局で処方された漢方薬は、その人専用に調合されたものです。同じ症状で悩んでいても共有はできません。

Q.漢方薬はいつ服用すればいいですか?
A.基本的には空腹時が良いとされていますので、お食事の30分前や2時間後のお腹が空っぽの時がお勧めです。ただ胃腸が弱かったり食が細く食前に飲むと胃腸に刺激になったり満腹になってしまう方は食後でも全然構いません。ですので、食前に飲み忘れてしまった場合でも食後に飲んでもらって全然構いません。

Q.漢方薬はとても苦いのですが、砂糖などをいれてはいけませんか?
A.なるべくであれば砂糖ではなくはちみつの方が良いです。ただ2・3日我慢して服用していただければ慣れてしまう方がほとんどです。かえって甘みがつく方が飲みにくいと言われる方が少なくありません。

6.おわりに

いかがでしたか? 今回は不妊治療の副作用や、漢方薬を使用した不妊治療について解説しました。医心堂薬局では、卵巣過剰刺激症候群の副作用の1つである下腹部膨満感の解消に役立つ漢方薬も販売しています。不妊治療がつらい、できるだけ副作用の不安なく不妊治療を行いたいという場合は、ぜひ一度ご相談ください。