生理不順の種類や原因は? 症状や漢方を使った改善方法などを解説


女性の体調不良で多いのは、生理不順です。生理が長い・周期が安定しないなどの症状が挙げられます。生理が規則正しく来ていないということは、ホルモンバランスの乱れなどが関連しているでしょう。また、病気の影響で生理不順が起こることもあります。生理不順は放置せず、きちんと向き合うことが大切です。

今回は、生理不順についてご紹介します。

  1. 生理不順の基礎知識
  2. 生理不順の種類は?
  3. 生理不順の原因は?
  4. 生理不順の心配事
  5. 生理不順の対処法
  6. 生理不順の治療について
  7. 生理不順と漢方について
  8. 生理不順でよくある質問
  9. まとめ

この記事を読むことで、生理不順が起こる原因がよく分かります。また、治療法や対処法などを知り、ご自身の健康に役立ててください。

1. 生理不順の基礎知識

そもそも、生理不順とはどのような状態なのか、最近の傾向なども見ていきましょう。

1-1.生理不順とは?

生理周期は25〜38日が理想です。極端に短い・長いなどの症状は、生理不順とみなされます。生理はホルモンバランスや生活環境の影響を受けて変動しやすいため、ストレスを抱える人や生活リズムが不規則な人が多い最近の傾向として、生理が安定しないことが多いものです。しかし、生理不順が一定期間起こっても、慌てずに対処すれば問題ありません。

1-2.いろいろなタイプがある

生理は、5〜7日で終わるのが平均的な日数です。生理期間が長い・短いなどで生理不順とする場合もあります。また、生理周期が25〜28日を外れた場合も、生理不順するのが一般的です。経血量の多い・少ないなどで判断するケースもあるでしょう。すなわち、一般的な数値にあてはめて、平均値から外れた場合は生理不順ということです。

2.生理不順の種類は?

生理不順といっても、さまざまな種類があります。それぞれの特徴を覚えておきましょう。

2-1.稀発月経

生理周期が39日以上と長い場合、稀発月経の恐れがあります。稀発月経は、ホルモンが正常に分泌されていない状態です。つまり、排卵が起こっていない場合もあり、妊娠に影響することがあるでしょう。そのため、妊娠を希望するなら、無排卵かどうかを婦人科で検査することも必要です。

2-2.頻発月経

「頻発」と名がつくように、頻繁に生理が起こるのが頻発月経の特徴です。生理周期が24日以下で、卵巣がしっかり機能していないことが関連しています。たとえば、1か月に2回、生理が来るケースもあるでしょう。卵巣がきちんと働いていれば、生理周期が安定します。要するに、ホルモンバランスを整え、生理周期の安定を図ることが大切なのです。

2-3.過長月経

生理は、5〜7日で終わるのが一般的です。8日以上続くものを、過長月経と呼びます。過長月経は、卵巣・脳下垂体・視床下部などに異常をきたしている可能性があり、無排卵の可能性もあるでしょう。つまり、不妊のリスクも上がるということです。また、黄体機能不全に陥っている場合もあり、ホルモンバランスを整える治療が必要になります。

2-4.過短月経

生理が長引く過長月経とは反対に、生理が2日程度で終わってしまうものを過短月経と呼びます。特徴的なのは、経血量も少ないということです。つまり、過短月経と過少月経を併発するリスクが高くなります。たとえば原因として考えられるのは、ホルモンの分泌量不足や、子宮内膜が形成されにくいなどです。子宮そのものが未熟ということも考えられるでしょう。

3.生理不順の原因は?

生理不順になる原因について考えていきましょう。

3-1.主な原因

女性の体はとてもデリケートです。つまり、環境やストレスなどの影響を受け、生理不順を起こしやすくなります。生理はホルモンと密接な関係があり、卵胞ホルモンと黄体ホルモンがバランスよく働いていることで、正常な生理が起こるのです。すなわち、卵巣機能不全や黄体機能不全など、ホルモンバランスの崩れが、生理不順の原因となっています。

4.生理不順の心配事

生理不順を軽視している方もいるでしょう。しかし、病気が関連している可能性もあります。生理不順の心配事を覚えておいてください。

4-1.関連する病気について

生理不順に関連する病気は、子宮筋腫や子宮内膜症です。子宮筋腫は良性の腫瘍ができる病気で、発症部位や大きさによって、生理に影響が出ます。大きなものは切除が必要になる場合もあるでしょう。というのも、子宮や卵巣を腫瘍が圧迫するためで、腫瘍は大きくなる場合もあるからです。
子宮内膜症は、子宮内膜が厚くならない病気で、過少月経なども誘発します。卵巣や子宮以外に子宮内膜が増殖する場合もあり、生理痛を強めることがあるため、治療をすることが望ましいでしょう。
ほかには、子宮内膜ポリープや子宮頸がんなどが関連し、生理不順を起こす場合もあります。不正出血などが起こる病気です。そのため、不正出血を生理と見間違うことが、生理不順と捉えてしまいます。

4-2.排卵があればそれほど心配はいらない

生理が正常かどうかを知るためには、基礎体温を測ることが大切でしょう。なぜなら、基礎体温で排卵の有無を知ることができるからです。生理中は低温期が続き、排卵で下がります。排卵後は基礎体温が再び上昇し、高温期に入るのです。排卵がきちんとあれば、妊娠も問題なくできます。つまり、排卵があればそれほど心配はいらないということです。

4-3.不妊との関係

前述にて、基礎体温について触れました。排卵がない場合、妊娠はできません。ホルモンバランスの崩れで生理不順になっていても、排卵があれば妊娠はできます。一方、子宮や卵巣に問題があり、排卵がない無排卵月経が続いている場合は、不妊を招くのです。つまり、基礎体温で排卵が確認できないようなら、生理不順を改善する治療を必要とします。

5.生理不順の対処法

環境やストレスの影響を受けやすい女性の体は、生理不順になりやすいものです。生理不順になった場合の対処法をご紹介します。

5-1.生活習慣の見直し

不規則な生活は、生理不順を招きます。しかし、睡眠をしっかり取り、生活リズムを整えることで、すべての健康を取り戻すことができるのです。規則正しい生活はホルモンバランスの崩れを整える効果もあり、生理不順の改善になるでしょう。食事も外食や脂質の多いメニューは避けるようにし、ビタミンやタンパク質をバランスよく食べるようにしてください。体を温め、冷えを防止することも、生理不順には効果的です。

5-2.基礎体温

基礎体温は、体調を見るのにとても適しています。なぜなら、低温期や高温期が一目で分かるため、生理の目安や排卵を予測ことができるからです。いわば、女性ホルモンの活動期を知り、体調管理をしやすくするツールの1つと捉えていいでしょう。一定期間基礎体温を計測すれば、生理周期を知ることができます。

6.生理不順の治療について

生理不順を婦人科で治療すべき場合や、治療法などを見ていきましょう。

6-1.病院を受診すべき場合

基礎体温を測り、排卵が確認できない場合は、病院を受診して治療をしたほうがいいでしょう。なぜなら、無排卵月経の場合、不妊を誘発するからです。無排卵が続くと子宮機能が低下します。女性ホルモンのバランスが崩れ、体調不良を起こすリスクも高まるのです。

また、生理痛がひどい・貧血がある・妊娠を希望するなどの場合も、生理周期の安定を目的に治療をしたほうがいいでしょう。というのは、生理痛や貧血は、病気の可能性が高いからです。病気の早期発見早期治療を目的に、早めの受診を心がけてください。

6-2.病院での治療について

婦人科では、基礎体温を元に治療を行います。生理周期に合わせてピルを服用する治療が多く取り入れられているのです。ホルモン補充などによって生理を安定した周期に戻す治療となっています。無排卵月経の場合、排卵誘発剤などを用いる場合もありますが、生理周期や基礎体温は個人差があるため、必ずしも使うとはいいきれません。

7.生理不順と漢方について

ホルモンバランスを整える効果があり、生理不順の治療にも使われる漢方についてご紹介します。

7-1.漢方における生理不順の考え方

ピルで生理周期を正常にしても、服用を中止したら再び生理不順になる可能性があるのです。また、ピル服用中は妊娠できないのがデメリットでしょう。なぜなら、ホルモンを補充する療法は、擬似妊娠している状態を作り出しているからで、人工的に排卵を促しているためです。根本から生理不順を治すためには、原因となるホルモンバランスの崩れや体質を改善することが大切となります。漢方では、生理に関係する「血」や「気」に着目し、流れを整えることで生理不順を改善する効果があるとしているのです。つまり、漢方で不足している「気」を補い、「血」の流れを促すことで、正常な生理周期と排卵が期待できるでしょう。

7-2.生理不順の漢方薬について

生理不順に効果がある漢方薬はいくつかあります。それぞれの特徴などを覚えておいてください。

7-2-1.加味逍遙散

「血」の流れを改善し、体を温める漢方薬です。生理不順による精神不安やストレスの緩和に効果があります。成分は以下のとおりです。

  • 柴胡(さいこ)
  • 芍薬(しゃくやく)
  • 当帰(とうき)
  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 生姜(しょうきょう)
  • 甘草(かんぞう)
  • 薄荷(はっか)
  • 山梔子(さんしし)
  • 蒼朮(そうじゅつ)
  • 牡丹皮(ぼたんぴ)

7-2-2.桂枝茯苓丸

生理不順の改善とともに、生理痛の緩和にも効果があります。生理による貧血やめまいがある場合も有効です。成分は以下を参照してください。

  • 桂皮(けいひ)
  • 芍薬(しゃくやく)
  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 牡丹皮(ぼたんぴ)
  • 桃仁(とうにん)

7-3.漢方薬の効果について

漢方薬は、西洋薬に比べて作用がマイルドです。しかし、生薬を配合しているため、生理不順の原因に直接アプローチし、ゆっくりと体質を改善しながら治す治療ができるのがメリットでしょう。体質改善を図るため、根本から生理不順を治すことができます。ピルのように一時的な生理不順の改善効果ではなく、しっかりと治療できるのです。

7-4.漢方薬のもらい方・飲み方

漢方薬は、漢方薬局で処方してもらいましょう。なぜなら、漢方薬の知識が豊富で、効果的な飲み方などのアドバイスも受けることができるからです。医心堂薬局では、カウンセリングをしっかり行ってから処方しているので安心できます。推奨している飲み方は煎じ薬です。漢方薬を1パックずつ煎じて封入しています。また、漢方薬の服用と同時に、生活習慣の見直しも重視しているのも特徴です。

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8.生理不順でよくある質問

生理不順は、自覚していない方も多いものです。また、少し遅れているだけ、少し早く来ただけと、甘く考えてしまうこともあるでしょう。質問集をご一読いただき、生理不順について考えてみてください。

Q.基礎体温はどのように測ればいいのか?
A.基礎体温は、起床時に測ります。目覚めたら体を動かさず、体温計を舌下に挟んでください。毎日記録を取ることが大切です。計測した体温は、基礎体温表に記録しましょう。スマートフォンと連携したアプリなどを活用すると便利です。

Q.生理不順改善には運動もいいのか?
A.一番大切なのは、ストレスを溜(た)めないことです。体を動かし、気分をリフレッシュすることもいいでしょう。激しい運動をしなくても問題ありません。規則正しい生活とともに、運動も意識しましょう。

Q.まだ妊娠しなくていいので、無排卵月経を放置しているというのはどうなのか?
A.今は妊娠を希望していなくても、将来不妊になるリスクが高まります。つまり、無排卵月経を放置した場合、生理そのものが止まってしまうことがあるのです。軽視せず、改善するようにしましょう。

Q.漢方薬にかかる費用はいくら?
A.医心堂薬局では、漢方薬の費用を一律で定めています。15日分で11,340円(税込み)です。ご注文は、電話またはインターネットの申し込みフォームよりお願いいたします。

Q.漢方薬はどのくらいの期間服用すべきか?
A.作用が穏やかなので、長期間服用するケースが多いものです。飲み始めて10〜15日ほどで効果が出始め、症状によっては4〜6か月の服用が必要になります。

9.まとめ

いかがでしたか? 生理は25〜28日周期が理想で、5〜7日で終わるものです。生理不順は、前述した周期や日数より長いか、短い場合を指します。女性の体は繊細で、環境やストレスに影響されやすく、不規則な生活がたたって生理不順になることも多いのです。生理不順を放置した場合、無排卵月経になることもあり、不妊の原因となります。生理不順だと感じたら、なるべく早めに対処するようにしましょう。婦人科での治療はピルを服用しますが、漢方を使った体質改善で治す治療も注目されています。漢方薬の処方は、医心堂薬局までお問い合わせください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。