過敏性腸症候群の治療に漢方は効果あり? 購入方法などを解説!


過敏性腸症候群は、小腸や大腸に病変がないにも関わらず、便秘・下痢・腹痛・膨満感などの症状が現れる症候群です。日本には、約1,200万人の患者がいると言われています。病変がないため決定的な治療法がなく、長年下痢や便秘等の症状に悩んでいる人も多いことでしょう。また、患者さんの中には漢方薬を治療に取り入れてみたいと考えている人もいると思います。

そこで今回は、過敏性腸症候群の症状や、治療に用いられる漢方薬などを紹介しましょう。

  1. 過敏性腸症候群とはどのような病気?
  2. 過敏性腸症候群の症状
  3. 過敏性腸症候群の原因
  4. 過敏性腸症候群の治療方法
  5. 漢方薬を用いた過敏性腸症候群の治療について
  6. 自分に合った漢方薬を購入する方法
  7. 過敏性腸症候群に関するよくある質問
  8. おわりに

この記事を読めば、自分の症状や体質に合った漢方薬を処方してもらう方法もよく分かることでしょう。過敏性腸症候群の患者さんや、漢方薬を用いた過敏性腸症候群の治療に興味がある人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.過敏性腸症候群とはどのような病気?

冒頭で説明したように、過敏性腸症候群とは小腸・大腸に病変がないのにも関わらず、便秘・下痢・腹痛・膨満感などの症状が数か月にわたって現れる病気です。日本には現在、約1,200万人の患者がいると言われており、20代・30代で発症のピークを迎えます。命に関わる病気ではありませんが、重症化すると腹痛やお腹(なか)の音・便秘や下痢に対する不安感が大きくなり、学校や会社に行けなくなる等、日常生活に支障が出る人もいるでしょう。

2.過敏性腸症候群の症状

この項では、過敏性腸症候群の代表的な症状を紹介します。

2-1.下痢

下痢は、過敏性腸症候群の代表的な症状の1つです。男性の患者さんに多く現れやすいと言われています。緊張したり過度なストレスがかかったりすると、急にお腹が痛くなって下痢になるという患者さんも多いでしょう。症状がひどくなると、腹痛がいつ起こるかという不安から、外出もままならなくなってしまうケースもあります。

2-2.便秘

便秘は、女性の患者さんに多く現れやすい症状です。便秘が続くと、腹部の張りや食欲不振・のぼせ・イライラなどの症状が一緒に現れることもあります。また、固い便を無理に出そうとすることで、切れ痔(ぢ)になることもあるでしょう。

2-3.混合型

過敏性腸症候群の患者さんには、便秘と下痢が交互に現れる人もいます。便秘がしばらく続いたなと思ったら下痢が起こり、正常な便通がなくなるのです。いつ下痢になるか不安が強くなる人も珍しくありません。

2-4.症状の特徴

過敏性腸症候群の症状は朝~午前中にかけて現れやすく、午後~夜にかけて落ちついてきます。また、休日などリラックスできるときは症状が現れないことが多いでしょう。また、腸の病気になると体重が減ったり食欲が落ちたりすることが多いのですが、過敏性腸症候群の場合は体重が減ることも食欲が落ちることもあまりありません。

3.過敏性腸症候群の原因

この項では、過敏性腸症候群の主な原因を紹介します。

3-1.ストレス

過敏性腸症候群を発症する最大の原因は、ストレスと言われています。体に過度なストレスがかかると腸の収縮運動が激しくなり、知覚過敏にもなって、痛みを感じやすくなるのです。そのため、腸が少し刺激を受けただけでも強い腹痛を感じたり便秘や下痢になりやすくなります。

3-2.腸の感染症

細菌・ウィルスにより感染症を発症すると、腸に炎症が起きます。炎症が治まっても、腸の粘膜が弱くなり知覚過敏になる例も珍しくありません。また、腸内細菌のバランスが変化して、腸の収縮運動が活発になったり鈍くなったりします。そのため、腸の感染症が治った後に、過敏性腸症候群を発症することもあるでしょう。

4.過敏性腸症候群の治療方法

この項では、過敏性腸症候群の治療方法を解説します。

4-1.投薬治療

現在のところ、過敏性腸症候群を根本から治療する方法はありません。過敏性腸症候群と診断された場合、便秘や下痢といった症状を治す投薬治療が行われます。また、不安が強い場合は腹痛をやわらげる効果もある抗うつ剤が使われることもあるでしょう。

4-2.食生活の改善

投薬治療と並行し、食生活を改善する指導も行われます。暴飲暴食・過度な飲酒・脂肪分の高い食事等を控え、睡眠を十分に取ることで症状が改善されるケースも多いでしょう。また、腸内細菌のバランスを整えるみそや納豆など発酵食品を多めに取ることも、すすめられます。

4-3.ストレスの改善

体に過度なストレスがかかっていると判断された場合、それを改善するために運動や趣味などをすすめられることもあります。場合によっては、休職を指示されることもあるでしょう。過敏性腸症候群の治療は内科で行うことが一般的ですが、必要であれば精神科・心療内科等での診察と治療も同時に行います。

5.漢方薬を用いた過敏性腸症候群の治療について

この項では、漢方薬を用いた過敏性腸症候群の治療方法等を紹介します。

5-1.東洋医学における過敏性腸症候群の考え方

ヨーロッパを中心に発展してきた西洋医学に対し、東洋医学とは、中国を中心に東アジアで発展してきた医学です。東洋医学では西洋医学とは異なり、体内で気・血・水(血以外の水分)が規則正しく巡り健康を維持していると考えています。ですから、病気とは気・血・水のバランスが崩れた状態です。それを規則正しい状態に治すために漢方薬が用いられます。

東洋医学ではストレスや過度の緊張により腸の動きが悪くなった場合は「気」の巡りを良くする漢方薬を、お腹が冷えている場合は「血」の巡りを良くする漢方薬、水捌けが悪く腸に余分な水がたまってしまっている場合は「水」の巡りを良くする漢方薬でお身体のバランスを整えて行きます。

5-2.過敏性腸症候群の治療に用いられる主な漢方薬

過敏性腸症候群の治療には、以下のような漢方薬が主に用いられます。

  • 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう):ガスがたまってお腹の膨満感が強い便秘と下痢の混合型の過敏性腸症候群の方に使います。緊張でお腹が痛くなってしまう方にも効果があります。
  • 桂枝加芍薬大黄湯(けいかしゃくやくだいおうとう):お腹の張りが強くガスもたまっている便秘がちな方に効果的です。
  • 真武湯(しんぶとう):虚弱体質で気温変化や冷房でお腹が冷えるとすぐに下痢してしまうタイプの方に使います。
  • 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):下痢や軟便が多く何回もトイレに行く方によく効きます。

5-3.漢方薬を用いた治療を行う注意点

漢方薬は、調合済みのものがドラッグストア等で販売されています。しかし、素人判断で勝手に購入して飲んではいけません。漢方薬は副作用がないと思われがちですが、飲み合わせによっては副作用が出ます。また、ドラッグストアで販売されている漢方薬は万人に効果が出やすいように調合されているので、人によっては効果が実感できないこともあるでしょう。

6.自分に合った漢方薬を購入する方法

この項では、自分の体調や症状に合った漢方薬を購入する方法を紹介します。ぜひ、参考にしてください。

6-1.漢方薬局を利用する

漢方薬局とは、漢方薬の調剤・販売を専門に行う薬局です。初めての人でも利用しやすいように相談窓口を設けている薬局もあります。初めて利用する場合は、お薬手帳を持参して相談窓口で、かかっている病気や改善したい症状を薬剤師に相談すれば、自分の症状に合った漢方薬を購入できるでしょう。

6-2.購入までの流れ

漢方薬局では、顧客の体質・体調・改善しやすい症状を薬剤師が詳しく聞き、漢方薬を調合します。なお、漢方薬は最低でも2週間以上飲まないと効果が出ません。ですから、まずは2週間分を処方してもらいましょう。医心堂薬局では、漢方薬の種類に関わらず15日分¥11,340(税込)で販売しています。

7.薬剤師に相談するポイント

漢方薬局ではお客様の今までの経過、詳しい症状・体質・お腹のこと以外での症状等など、詳しいお話を聞かせていただき、その方に合った漢方薬を調合していきます。ですので漢方薬局に相談される際にはなるべく詳しく説明してください。すでに服薬している薬がある場合は、お薬手帳を持参しましょう。また、2週間漢方薬を飲み続けても効果が出ない場合は、もう一度来店し、薬剤師に相談してください。医心堂薬局でも漢方薬の無料相談を受け付けております。お気軽にご相談ください。

医心堂薬局 無料相談のお申し込み
http://www.ishindo.net/無料相談のお申し込み.html

8.過敏性腸症候群に関するよくある質問

Q.過敏性腸症候群は、子どもでも発症することがありますか?
A.はい。受験のストレスなどで発症することもあるでしょう。

Q.漢方薬は苦くて飲みづらいというイメージがあります。
A.確かに飲みづらいという人も多いですが、慣れもあるのでまずは試してみてください。

Q.漢方薬はどのように服薬するのですか?
A.医心堂薬局では、大釜で煎(せん)じた漢方薬を1回分ずつパックして販売しています。そのまま服用してください。

Q.過敏性腸症候群の治療にはどのくらいの時間がかかりますか?
A.人によって異なりますが、一朝一夕に治る病気ではありません。焦りは禁物です。

Q.過敏性腸症候群はどこで診断してもらえるでしょうか?
A.内科・消化器科を受診してください。

9.おわりに

いかがでしたか? 今回は過敏性腸症候群の症状や原因、漢方を用いた治療方法について解説しました。過敏性腸症候群は決定的な治療法がないため、人によって効果が出る治療方法が異なります。病院の薬ではいまひとつ効果が実感できないという場合は、漢方薬を用いた治療を試してみてください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。