多汗症に悩んでいる人必見! 原因や漢方薬を用いた治療方法を解説


多汗症とは、過剰に汗をかく病気です。命にかかわる病気ではありませんが、手のひら等に過剰に汗をかくことにより、日常生活に支障が出る人もいます。また、多汗症は人によって効果的な治療法が異なるため、治療法探しに苦労している人もいるでしょう。多汗症の患者さんの中には、漢方薬を用いた治療が効果的な人もいます。

  1. 多汗症の基礎知識
  2. 多汗症のセルフチェックや治療方法
  3. 漢方薬を用いた多汗症の治療方法
  4. 多汗症に関するよくある質問

この記事を読めば、多汗症に効果的な漢方薬についてもよく分かります。多汗症に悩んでいる人や漢方薬を用いた治療を試してみたいという人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.多汗症の基礎知識

はじめに、多汗症の原因や症状について解説します。多汗症とはどのような病気なのでしょうか?

1-1.多汗症の定義

前述したように、多汗症は過剰に汗をかく病気です。全身に汗をかく全身性多汗症と、手のひらや足の裏・わきの下など局所的に多量の汗をかく局所多汗症があります。現在、全人口の約5%が多汗症に悩んでいるという報告もあり、決して珍しくない病気です。

1-2.多汗症の原因

多汗症の原因は、感染症・内分泌代謝異常・神経疾患の合併症として発症する場合と、原因不明の原発性があります。感染症等が原因の場合、大元の病気を治療すれば多汗症も治るでしょう。一方、原発性の場合は原因が分からないため、治療に時間がかかることもあります。なお、原発性局所多汗症の場合、重度の患者さんの35%程度に家族に同じ症状の人が確認されました。そのため、原発性局所多汗症は遺伝するのではないか? という説もありますが、現在のところ断定はされていません。

1-3.多汗症の症状

多汗症を発症すると、気温や精神状態にかかわらず多量に汗をかきます。局所性多汗症の場合、重度になると手のひら等からしたたり落ちるくらい汗をかく人もいるでしょう。また、汗をかくことで体が冷え、寒さを訴える人もいます。さらに、汗で皮膚が常時湿っていることから、あせもができて皮膚がめくれ、そこから細菌に感染するケースもあるでしょう。なお、多量の発汗は起きているときだけで、寝ているときは発汗が停止している患者さんがほとんどです。

1-4.多汗症の弊害

前述したように、多汗症を発症しても命に別状はありません。しかし、手や足が常に汗で湿っていることにより、ほかの人に不快な印象を与えるのではないかというストレスから、日常生活に支障が出る人もいます。原発性多汗症は幼少期~思春期に発症することが多く、対人関係に支障が出ることもあるでしょう。また、あせもをはじめとする皮膚疾患が慢性化した場合、健康に影響が出ることもあります。

2.多汗症のセルフチェックや治療方法

この項では、多汗症のセルフチェックや病院で行う治療方法について解説します。

2-1.多汗症のセルフチェック

自分は多汗症かもと思ったら、以下の項目に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。

  • 暑くもなく、精神的に緊張もしていないのに汗をかくことが多い
  • キーボードや本・携帯電話など、手を触れて使うものに汗がよくつく
  • 服のわきに汗じみがよくできる
  • 汗の臭いが他人に不快感を与えているのではと気になる
  • 汗が気になって仕事や勉学に集中できないことがある
  • 汗を拭くためのタオルやハンカチが年中手放せない
  • 制汗剤を1年中使っている

これらの症状に当てはまることが多い場合、多汗症の可能性があります。一度皮膚科を受診してください。

2-2.多汗症の診断・治療方法

多汗症は、皮膚科で診断と治療を行っています。多汗症の診断は、問診や発汗量測定法等を用いて行われます。

多汗症の治療は感染症等の原因が確定した場合、それらの治療を行うのが一般的です。特に原因のない原発性多汗症の場合は、内服薬や外用薬を用いた薬物療法やボツリヌス毒素注射法・交感神経ブロック方法などが用いられます。どのような治療法が効果的なのかは個人差があるため、主治医とよく相談して決めましょう。

2-3.注意点

多汗症の治療には、時間がかかります。ですから、根気よく治療を続けましょう。また、辛いものを食べ過ぎると交感神経が活発化し、多汗症が悪化する可能性があります。辛いものが大好きという人は、食生活を見直しましょう。さらに、女性の場合は更年期にホルモンバランスが乱れることにより、多汗症を発症する場合があります。更年期が原因の多汗症は、婦人科での治療をすすめられることもあるでしょう。

3.漢方薬を用いた多汗症の治療方法

この項では、漢方薬を用いた多汗症の治療方法について解説します。

3-1.東洋医学における多汗症の考え方

東洋医学では、気・血・水の3種類が体内を規則正しく巡ることで、健康が保たれると考えています。東洋医学における多汗症の原因は、気の不足や乱れです。そのため、気を補って乱れを整える漢方薬を用い、治療を行います。

3-2.多汗症に用いられる漢方薬とは?

多汗症の治療に用いられる漢方薬には、以下のようなものがあります。

  • 柴胡清肝湯(さいこせいかんとう):精神を安定させ、気を整える効果を持つ漢方薬
  • 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう):気を整えて虚弱体質を改善し、寝汗等にも効果のある漢方薬
  • 白虎人参湯(びゃっこにんじんとう):体のほてりやのどの渇きなどの改善効果がある漢方薬

これらの処方以外にも患者様の症状や体質・経過・生活習慣などに合わせた漢方薬が用いられます。

3-3.漢方薬を用いた治療が向いている人

漢方薬を用いた治療は、主に原発性多汗症の患者さんに効果的です。特に、病院で行われる治療方法ではいまひとつ効果が実感できない場合や、一度症状が治まっても、再発しやすい人は効果が期待できるでしょう。

3-4.自分に合った漢方薬を購入する方法

漢方薬は、調合済みのものがドラッグストアでも販売されていますが、人によっては効果を実感しにくいこともあるでしょう。体質・年齢・今までの生活習慣等を考慮に入れ、自分に合った漢方薬を服用したい場合は、漢方薬局の利用がおすすめです。

3-5.漢方薬局の利用方法

漢方薬局とは、漢方薬の調剤・販売を専門に行う薬局です。現在は、薬剤師が相談に乗ってくれる相談窓口が設けられている薬局も増えてきました。初めて漢方薬局を利用する場合は、相談窓口がある薬局を利用しましょう。ホームページを開設している漢方薬局も多く、インターネットを利用すれば最寄りの薬局がすぐに見つかるはずです。自分の体質や改善したい症状にあった漢方薬を処方してもらうためには、薬剤師にできるだけ詳しく体調や改善したい症状を伝えましょう。なお、漢方薬を用いて体質の改善を試みる場合は、2週間以上の服用が必要です。まずは2週間分の漢方薬を処方してもらい、様子を見てください。

医心堂薬局では、お客様の症状や体質・今までの経過などを詳しくお聞きしてその方に合った漢方薬を調合しています。調合した漢方薬の種類に関わらず、15日分¥11,340(税込)です。漢方薬の無料相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

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4.多汗症に関するよくある質問

Q.多汗症とワキガは違うのでしょうか?
A.ワキガは、汗腺の一種であるアポクリン腺から分泌させる汗に含まれる脂肪酸が、皮膚の表面の細菌によって分解されて臭いが出る症状です。多汗症でなくてもワキガはあるという人もいます。また、多汗症とワキガを併発している人もいるでしょう。

Q.多汗症は自然治癒する可能性はありますか?
A.絶対ないとは言えませんが、ほとんどないでしょう。

Q.多汗症は、大人になって発症することはありますか?
A.ほとんどが25歳以下で発症しますが、更年期が原因の場合は50歳前後で発症することもあるでしょう。

Q.漢方薬はどのように服用しますか?
A.粉薬の場合は白湯に溶かして飲むか、口の中に粉を入れてお水か白湯で流し込んでください。錠剤の場合は多めの白湯で飲んでください。煎じ薬の場合はお求めいただいた病院や薬局で煎じ方をよく聞いて指示に従ってください。一般的には食前や食間等の空腹時に飲む事になっていますが、飲み忘れてしまったり、食前に飲んだことで食欲が減ってしまうようなことがありましたら食後に服用してもらって構いません。

Q.多汗症の治療で手術をすすめられることがあると聞きました。
A.重度の多汗症の場合、発汗を促す交感神経を遮断する治療が行われることもあります。

まとめ

いかがでしたか? 今回は多汗症の原因や症状、漢方薬を用いた治療方法について解説しました。多汗症はさまざまな治療法がある一方で、自分に合った治療法が見つかりにくいこともあります。病院からすすめられた治療の効果がいまひとつという場合は、漢方薬を用いた治療も試してみてください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。