むくみの対処には漢方が効果的! 漢方を用いた改善方法を解説


むくみとは、本来速やかに体外へ排出されるべき水分や老廃物が、皮膚の下にたまった状態のことです。「夕方になると靴がきつい」「朝起きると顔がはれている」といった症状に悩まされている人も多いことでしょう。むくみの原因はさまざまです。解消方法も複数ありますが、長年むくみに悩んでいる人には漢方薬を用いた治療が効果的なこともあります。

今回は、むくみの原因や漢方薬を用いた治療方法について解説しましょう。

  1. むくみの基礎知識
  2. むくみの対処方法や予防方法
  3. 漢方薬を用いたむくみの解消方法
  4. 漢方薬局の利用方法
  5. むくみに関するよくある質問

この記事を読めば、漢方薬を用いるメリットや自分の症状に合った漢方薬を処方してもらう方法もよく分かります。むくみに悩んでいる人は、ぜひ読んでみてください。

1.むくみの基礎知識

はじめに、むくみの原因や症状を紹介します。

1-1.むくみとは何か

前述したように、むくみとは本来体外へ排出されるべき水分や老廃物が、皮膚の下にたまっている状態です。老廃物や水分は、静脈やリンパ管を通って体外へ排出されます。しかし、何らかの原因で静脈やリンパ管の流れが悪くなってしまうと、水や老廃物が皮膚の下にたまってしまうのです。

1-2.むくみの症状

体がむくむと以下のような症状が現れます。

  • 靴や指輪など、体にぴったりあったものがだんだんときつくなる
  • 顔がはれる
  • 靴下や下着などの跡がくっきりとつく
  • 下半身が重だるくなる
  • ふとももやすねを押すと、くぼんだまま戻らない

1-3.むくみの原因

むくみの原因には、以下のようなものがあります。

  • 長時間立ち仕事をしている、もしくは同じ姿勢を長時間取り続けることが多い
  • 水分・塩分・アルコールの取りすぎ
  • 水分不足
  • ストレス
  • 更年期の症状
  • 薬の副作用
  • 心臓・腎臓・リンパ腫などの病気

なお、女性は男性より筋肉量が少なく、女性ホルモンの影響もあってむくみが出やすいでしょう。また、急に足がむくむようになったという場合や、足を指で押した際、指の跡がいつまでも消えないなどのひどいむくみが出ている場合は、病気の可能性があります。できるだけ早く病院にいきましょう。

1-4.むくみの弊害

むくみをいつまでも放っておくと、しわやたるみ、色素沈着といった美容上の弊害が出ることがあります。また、むくみは運動不足・水分不足・水分過剰摂取などのサインでもあるため、放置しておくと健康に悪影響が出ることもあるでしょう。さらに、前述したように、腎臓や心臓・リンパ管の病気はむくみが症状の1つとして出ることもあります。急なむくみ、皮膚を押すと指の跡がくっきりとつくようなひどいむくみが出て、3日以上治らない場合は病院を受診しましょう。まずは内科を受診し、必要ならばほかの診療科を紹介してもらってください。

2.むくみの対処方法や予防方法

この項では、自分でできるむくみの対処方法や予防方法を紹介します。

2-1.むくみの対処方法

むくみが気になる場合は、以下のような対処方法を行ってみましょう。

  • 毎日湯船につかる習慣をつける
  • 湯船の中で、ふくらはぎをリンパ管に沿ってマッサージをする
  • 足湯をする
  • ふくらはぎに筋肉をつける
  • 長時間同じ姿勢を取らない

特に、湯船につかりながらのマッサージは血行が改善されるので、効果的です。

2-2.むくみの予防方法

むくみを予防するには、以下のようなことを試してみましょう。

  • 塩分の取りすぎに注意する
  • 夕食を食べすぎない
  • 夜、遅い時間に食べない
  • 甘い飲みものの取りすぎに注意する
  • アルコールの量を見直す
  • 適度な運動をする
  • 体を締めつけないように心がける
  • 下半身を冷やさない

特に、女性の場合はストッキングやパンプス等で下半身を締めつけることが多く、むくみの原因となっています。このような格好で仕事をする人は、家に帰ったら湯船の中でマッサージをなどをしてみましょう。

2-3.むくみに効果的な栄養

むくみの予防や改善に効果的な栄養素は、カリウムです。カリウムは、体内の余分な塩分を排出してくれる効果があり、キュウリ・アボカド・バナナなどに多く含まれています。また、カリウムのサプリメントも販売されているので、食べものでカリウムを取るのが難しいという場合は、サプリメントも利用してみましょう。

3.漢方薬を用いたむくみの解消方法

この項では、漢方薬を用いたむくみの対処方法を紹介します。

3-1.東洋医学におけるむくみの考え方

東洋医学とは、中国を中心に東アジア一帯で発展してきた医学です。東洋医学では、健康を体内で気・血・水(血以外の水分)が規則正しく巡っていることと考えています。東洋医学ではむくみを血や水の流れが滞っているためと考え、漢方薬を用いて水や血の流れの改善を試みるのです。

3-2.漢方薬を用いたむくみの治療が向いている人

漢方薬は、草・木・鉱物から作られた生薬を原料としています。そのため、効き目が穏やかで長期間服薬することが可能です。前項でご紹介したように、むくみの原因はたくさんあります。その中でも、ホルモンや筋肉の量等、いわゆる体質が原因でむくみやすい人には、漢方薬を用いたむくみの改善方法が効果的です。

3-3.むくみの改善に用いられる漢方薬

むくみの改善に使われる主な漢方薬は、以下のようなものがあります。

  • 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):疲れやすく、肥満傾向で汗をかきやすい人に用いられる
  • 五苓散(ごれいさん):水分接種量に対し、尿が少ない人に用いられる
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):女性ホルモン等の影響でむくみやすい人に用いられる。妊娠中のむくみにも効果的

これらの処方以外にも患者様の症状や体質・経過・生活習慣などに合わせた漢方薬が用いられます。

3-4.漢方薬を用いたむくみの改善を行う際の注意点

前項でもご紹介したように、むくみは病気の症状として現れることもあります。病気が原因のむくみは、病院での治療が効果的です。むくみに悩んでいる人は、むくみの原因を調べてから漢方薬を用いた改善を試してみましょう。なお、漢方薬もれっきとした薬なので副作用があります。すでに薬を服用している人はお薬手帳を持参し、薬剤師と相談して漢方薬を処方してもらってください。

4.漢方薬局の利用方法

漢方薬の調剤・販売を専門に行う薬局が漢方薬局です。漢方薬は、ドラッグストアでも購入できます。しかし、調合済みの漢方薬は万人に効果が出るように作られていつため、人によっては効果が実感しにくいこともあるでしょう。自分の症状や体質に合った漢方薬を使いたい人は、ぜひ、漢方薬局を利用してみてください。漢方薬局では、薬剤師が顧客の症状や体質の相談を受け、その人に合った漢方薬を調合してくれます。

プライバシーは保たれるので、できるだけ詳しく症状等を説明しましょう。近年は、初めての人でも利用しやすいように相談窓口を設けている漢方薬局も増えました。なお、薬を服用している人はお薬手帳を持参してください。

医心堂薬局では、お客様の症状や体質・今までの経過などを詳しくお聞きして体質や症状に合った漢方薬を調合しています。調合した漢方薬の種類にかかわらず、煎じ薬は15日分¥11,340(税込)・粉薬は15日分 9,720円です。無料相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

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5.むくみに関するよくある質問

Q.夏と冬では、どちらがむくみやすいでしょうか?
A.血行が悪くなりやすい冬のほうがむくみが出やすいのですが、夏でも冷房がよく効いているところで長時間過ごす場合、むくみやすくなります。

Q.冷え性の人はむくみやすいのでしょうか?
A.はい。冷え性の人は血行が悪くなりやすく、むくみが出やすい人もいます。

Q.なぜ、下半身がむくみやすいのでしょうか?
A.重力によって水分や老廃物は下半身にたまりやすいため、足がむくみやすいのです。

Q.高齢になるとむくみやすくなりますか?
A.はい。筋肉量の低下、水分不足などでむくみやすくなる人もいるでしょう。

Q.お酒を飲んだ後にむくみにくくなる方法はありますか?
A.塩分や脂分の多いおつまみを控えて、トマトや冷やっこなど、和のおつまみにしましょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、漢方を用いたむくみの改善方法や自分でできるむくみの対処方法などを解説しました。むくみは、多くの人が悩んでいる体の不調です。「命に別状はない」と思いがちですが、病気由来のむくみは放っておくと大変なことになります。定期的にむくみのチェックを行いましょう。また、「病気由来ではないが、むくみが出やすく何とかしたい」という場合は、ぜひ漢方薬を試してみてください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。