手足口病の見分け方と対処法! 熱・痛み・かゆみは漢方薬局に相談!


ある夏の日、子どもが熱を出したあと、手や足にぶつぶつと小さな水ぶくれを見つけたら、それは、手足口病の可能性があります。手足口病は、ヘルバンギーナやプール熱と並ぶ3大夏かぜの1つともいわれる感染力の高い病気です。幼稚園や小学校で感染し、大人にもうつるため油断できません。この記事では、手足口病の特徴や対処方法から、効果的な漢方薬まで詳しく紹介します。

  1. 手足口病の特徴
  2. 漢方から見た手足口病
  3. 手足口病に用いられる漢方薬
  4. 漢方薬局に相談するときのポイント
  5. 手足口病と漢方に関するよくある質問

この記事を読むことで、手足口病の見分け方や漢方の取り入れ方がわかります。

1.手足口病の特徴

毎年流行する手足口病はどんな病気なのでしょう? 詳しく説明します。

1-1.手足口病は夏季に流行する感染症

手足口病は夏季に多く見られるウィルス性の感染症です。発熱を伴い、手のひらや足の裏、口の中などに水疱(すいほう)性の発疹(ほっしん)ができます。乳幼児や学童に多く見られる病気です。感染力が強く、しばしば大流行を引き起こします。

1-2.主な症状

その名のとおり、手のひらや足の裏、口の中などに2~3mmの水疱性発疹(水ぶくれ)ができます。38℃未満の微熱が出ることもあるでしょう。口の中やのどの痛みを訴えることが多く、食欲が衰えます。発疹のでき始めにかゆみはありませんが、次第にかゆみを伴うようことも珍しくありません。
発症後は1週間から10日程度で治ります。一般的に予後はよい病気です。しかし、まれに合併症として無菌性髄膜炎を起こすことがあります。発熱に加え頭痛・吐き気、意識障害の症状があったら、すぐ病院に行きましょう。

1-3.手足口病の見分け方

ヘルパンギーナも口の中に水泡ができますが、手や足にはできないため区別がつきやすいでしょう。はしかも体に発疹が出ますが、こちらは赤い発疹で、できる場所はおなかや胸が中心です。
手足口病の発疹は、一般的に手のひらや足の裏に多く見られますが、膝やひじ、お尻などにできることもあります。判断が難しいこともあるため、発疹を見つけたら、ひとまず受診しておきましょう。

1-4.原因はウィルス

手足口病の原因はウィルスの感染です。原因となるウィルスはコクサッキーウィルスや、エンテロウィルスなど複数存在し、型を変えて流行を繰り返します。ウィルスが複数あるため、一度感染して免疫を獲得しても、また違うウィルスに感染して何度も発症してしまうのです。

1-5.なりやすいのは幼児

手足口病にかかりやすいのは10歳未満の小児です。中でも5歳以下の幼児はかかる確率が高くなっています。感染力が強く、1歳未満の赤ちゃんや大人にうつることもあるため注意が必要です。大人が発症すると水疱が重症化しやすいとの報告もあります。

1-6.どこからうつる? 潜伏期間や出席停止は?

手足口病は、前述のように感染力の強い疾患です。潜伏期間は一般的に3日~6日で、感染経路は、感染者のくしゃみ・せきによる唾液や鼻水、または便に排出されるウィルスが、経口・飛沫・接触などにより、人から人にうつります。プールやお風呂などは、発疹がつぶれるとそこからウィルスがもれ出して感染する可能性もあるため、発疹がある間は控えましょう。
学校では「出席停止」扱いにはなりません。医師の指示に従って出欠を判断しましょう。水疱が消えたあとでも10日くらいは感染力があるので注意が必要です。

1-7.治療、薬について

手足口病のウィルスそのものに効く薬は今のところありません。したがって、治療は水疱や熱・のどの痛みに対する対症療法となります。よく処方される薬は、口内炎の痛みをやわらげる鎮痛剤や、水疱のかゆみをおさえる抗ヒスタミン薬などです。

2.手足口病と漢方について

手足口病のような感染症に、漢方ではどのように対処するのか、詳しく見てみましょう。

2-1.漢方における手足口病の考え方

漢方では感染症の原因となっているウィルスを邪毒(じゃどく)ととらえます。邪毒とは、体に良くない影響を与える物質や反応プロセスのことです。手足口病は、肺・脾(ひ)・心(しん)の3つの体の働きが関係していると考えられています。脾とは解剖学的な脾臓のことではなく、胃腸を含む消化器官全体の働きのことです。西洋医学では症状に対して解熱剤や抗生物質が使われます。しかし、漢方では、体全体を見ながら、さまざまな生薬を配合した漢方薬で対処するのです。
また、感染症は、寒気がして熱が出る「傷寒(しょうかん)」と、寒気がしないのに熱が出てのどが痛い「温病(うんびょう)」という2つのタイプに分けられます。手足口病は温病です。この場合は、体を休ませ熱を冷ますことが大切になります。

2-2.漢方薬のメリット、向いている人

漢方では、体に現れた症状だけでなく、その人の体質や症状の現れ方などを総合的に見て、オーダーメイドで漢方薬を処方します。そのため、病気を治す過程でじっくりと自分の体と向き合い、体質も変えていきたいという人に向いている治療法です。

2-3.注意点

前述のとおり、多くの漢方薬は、体質や症状に合ったものを用いることで十分に効果を発揮することができます。同じ病気でも飲む人によって処方される薬が変わることもあるのです。漢方薬は市販されているものもありますが、種類が多いため、なかなかピッタリなものを選ぶことは難しいでしょう。必ず専門家に相談し、オーダーメイドで処方してもらってください。

3.手足口病に用いられる漢方薬

漢方薬は自然界にある植物・鉱物・動物などから得た生薬(しょうやく)を組み合わせて作る薬です。手足口病の場合は、解毒作用のある生薬や、発熱・炎症を抑える調合などがよく用いられます。
状況によっては、日頃から皮膚や粘膜の免疫力を高めるものや、体力を補い心肺機能を高めるものなど、さまざまな漢方薬が用いられることもあるでしょう。ここでは、手足口病によく用いられる漢方薬を紹介します。

3-1.葛根湯(かっこんとう)

症状の出始めの初期の状態で使います。頭痛、悪寒、発熱があるときに服用させると軽く発汗して治りを早くしてくれます。

3-2.麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)

熱が上がってきて口や喉が渇く、痰が絡む咳が出る状態に使うと良く効きます。

3-3.小柴胡湯(しょうさいことう)

なかなか熱が上がらず微熱が続き食欲もなくなってくるなどの慢性化した状態に使うと体力の回復を促してくれます。

4.漢方薬局に相談するときのポイント

漢方薬局は健康について気軽に相談できる窓口です。相談するときのポイントを紹介します。

4-1.ポイント1:症状を詳しく伝える

漢方薬局は、漢方に詳しい薬剤師が常駐しており、漢方薬の調剤や販売を専門に行う薬局です。自分にピッタリの漢方薬を処方してもらうには、いつからどんな症状があるのかなど、なるべく詳しく伝えましょう。漢方薬には、煎じ薬や粉薬などさまざまな形態があります。自分が飲みやすいタイプの薬を処方してもらうと長く飲み続けられるでしょう。

4-2.ポイント2:無料相談を利用する

漢方の効果を高めるためには、漢方薬を飲むだけでなく、生活の改善が必要となります。生活習慣や食生活のアドバイスをしてもらえる漢方薬局に相談しましょう。医心堂薬局では無料相談を受け付けています。日頃気になっていることや体質のことなど、なんでも相談してみましょう。

医心堂薬局無料相談窓口

5.手足口病と漢方に関するよくある質問

手足口病と漢方に関する質問をまとめました。

Q.幼稚園で手足口病が流行しています。予防するにはどうすればいいでしょう?
A.まず、手洗い・うがいは基本です。そのうえで、おもちゃやハンカチなど手が触れるものを共有しないよう気をつけましょう。日頃から免疫力を高めておくことも大切です。

Q.家庭内で手足口病の感染を避けるには、手洗い・うがい以外で気をつける点を教えてください。
A.兄弟がいる場合はなるべく接触を避けることと、タオルや食器などを共有しないことです。トイレのタオルは一時的にペーパータオルを使うといいでしょう。

Q.苦い漢方薬を子どもに飲ませるにはどうしたらいいですか?
A.粉薬の場合はオブラートに包むか、味の濃いものに混ぜる方法があります。アイスクリームなど冷たいものに混ぜたり、もともと苦みのあるチョコレート味のものに混ぜたりするとうまくいくことが多いようです。

Q.3歳の娘が口の中の発疹がつぶれて痛いようで、食事がのどを通りません。
A.最低限、水分補給だけでもこまめにしてください。食事は、ゼリーやお豆腐など、のど越しのよいものを少量ずつ与えましょう。

Q.煎じ薬は自分で煎じるのは難しそうです。
A.あらかじめ煎じた液体をパックにしたものを利用するといいでしょう。医心堂薬局では、大釜で煎じたものを1回分ずつパックしてお渡ししています。

まとめ

手足口病は、一度かかって治っても繰り返しかかってしまう病気です。熱や痛み・かゆみなどつらい状態は、漢方薬で少しでも和らげてあげましょう。また、日頃から体力や抵抗力をつけるために、漢方を取り入れるのもおすすめです。漢方薬局に相談してみましょう。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。