おいしく効果的な飲み方はないの?漢方薬を飲むときのコツ


漢方薬には、さまざまな効能があります。体質改善にも効果的なため、処方する病院も増えてきているのです。しかし、「体によい」と分かっていても、苦くて飲みにくいのが特徴。「漢方薬は苦手」という人も多いのではないでしょうか。

「漢方薬を飲み始めたばかりで分からないことが多い」「飲み方のコツはあるのか?」「服用時の注意点は?」

そんな人たちのために、漢方薬の飲み方についてまとめてみたいと思います。

  1. 漢方薬のメリット
  2. 漢方薬の飲み方
  3. 漢方薬を購入するには?
  4. 漢方薬服用時の注意点

1.漢方薬のメリット

漢方薬にはメリットがたくさんあります。飲み方のコツさえ知れば、苦手意識もなくなるでしょう。

1-1.体質改善ができる

漢方薬は、病気の症状を直接治すためのものではありません。体質を改善することで、体の治癒力を高める効果があるのです。
たとえば、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー体質の人が漢方薬を長期的に服用することで、症状を緩和することができます。「漢方薬で冷え症が改善した」という人も少なくないでしょう。体質を改善できるということは、さまざまな不調の予防対策としても効果的ということです。

1-2.副作用のリスクが少ない

漢方薬は西洋薬と比較して副作用が少ないのが特徴です。その理由は、天然の生薬を組み合わせて作っているため。西洋薬のように、化学的な材料を使用していません。病院で処方してもらった西洋薬を服用して、副作用を感じたことがある人は多いでしょう。たとえば、吐き気や下痢、胃痛、眠気なども西洋薬の副作用です。その点、天然の生薬をベースにしている漢方薬は、効き目が穏やかである分、副作用の心配がほとんどありません。

1-3.「未病」に対して有効的である

「未病」とは、漢方の考え方で「病気の一歩手前」である状態のこと。体の不調を訴えて病院を受診しても、検査結果で異常が見つかることはありません。しかし、検査結果が異常なしでも、完全に「健康」とは言えない状態でもあるのです。西洋医学では、検査結果によって病気か否かを診断し、治療が必要かどうかを決めることになります。極端に言うと、異常が見つからない限り、治療をしてもらうことはできないのです。漢方学では、未病も治療の対象になります。未病の段階で早めに対処することができるのです。

2.漢方薬の飲み方

漢方薬の特徴と言えば「苦くて飲みにくい」というものですよね。そんな漢方薬を少しでも飲みやすく、そして、より効果的に飲む方法についてご紹介しましょう。

2-1.粉薬の場合

基本的に水か白湯で飲んでください。緑茶・コーヒー・紅茶・ジュースやアルコールなどで飲むと効き目に影響が出るため、注意してください。「良薬は口に苦し」と言いますが、漢方薬を飲むことが苦痛になってしまう人も多いでしょう。そんなときは、オブラートで漢方薬を包んで飲んでください。オブラートで包むことで、口の中に苦味が広がることもないでしょう。

2-2.せんじ薬の場合

ヤカンに水・せんじ薬を入れて40分ほどせんじます。せんじ終わったら茶こしで煮出した生薬をこし、液体の方を飲んでください。詳しくはせんじ薬を処方してもらった薬局の指示に従いましょう。

医心堂薬局では、せんじ薬をパックしたものをお客様にお渡ししています。お客様自身でせんじる必要がなく、温めるだけですぐに飲むことができます。苦くて飲みづらいという場合には、はちみつを足したり、冷たいまま飲むのもよいでしょう。

2-3.漢方薬を飲むタイミング

漢方薬を飲むタイミングは、基本的に食前または食間となっています。食前とは「食事の30分前」のことで、食間は「食事と食事の間」のこと。食事から2時間後に飲むとよいでしょう。いずれにしても、ポイントは「空腹時に飲む」ということ。漢方薬の中には吸収しにくいものもあるため、空腹時に飲むことで吸収がよくなります。

また、一部効き目の強い成分を含む漢方薬もありますが、吸収を抑えて効き目を穏やかにするためにも、空腹時がよいと言われているのです。ただし、病院では胃腸の弱い人や飲み忘れ防止のために、食後に飲むよう指示する場合もあります。

3.漢方薬を購入するには?

自分の症状や体質に合った漢方薬を処方してもらうには、漢方薬局で購入するのがおすすめです。漢方薬局とは、漢方薬を専門に調剤・販売する薬局で、現在は相談窓口を設けて初めての人でも利用しやすくなっているところも増えてきています。医心堂薬局では、店頭でのご相談のほか、電話やメールでの相談も可能ですので、遠方の方もぜひ利用してみてください。症状や体質から最適な漢方薬をおすすめします。なお、漢方薬の処方をご希望の人は、直接ご来店ください。

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4.漢方内服時の注意点

最後に、漢方薬を内服する際の注意点をいくつかまとめてみました。ぜひ参考にして、安全に漢方薬を服用してください。

4-1.一緒に飲む薬に注意する

自然の生薬で作られている漢方薬でも、飲み合わせを注意しなければ危険な場合があるということを覚えておきましょう。たとえば、市販の西洋薬と葛根湯(かっこんとう)を飲み合わせると、熱を下げる作用と体を温める作用がぶつかり合い、効果がなくなってしまいます。

また、高血圧や狭心症などの治療薬と飲み合わせることで、治療の効果を弱めてしまう漢方薬もあるのです。漢方と西洋薬を飲み合わせるときは、自己判断をせず、知識のある専門家に相談するようにしましょう。

4-2.飲み方を間違えると副作用が出る可能性も

「漢方薬は副作用の心配がない」と言われていますが、そうでない場合もあるということを知っておいてください。ジュースなどで漢方薬を飲んだ場合、副作用が強く出るケースもあります。たとえば、ぜん息に効果的な漢方薬を紅茶やコーヒーなどカフェインを含むもので飲むと、頭痛や不眠などの副作用が出る可能性があるでしょう。

また、血圧の薬とグレープフルーツを一緒に飲むと、血圧が下がりすぎる、頭痛、ほてりなどの副作用が出やすくなります。
漢方薬を内服する際は、必ず医師や専門家の指示に従ってください。

まとめ

漢方薬の飲み方についてご紹介しました。

  • 漢方薬のメリット
  • 漢方薬の飲み方
  • 漢方薬服用時の注意点

「漢方薬を飲み始めたばかりなので分からないことが多い」「漢方薬の飲み方や注意点について知りたい」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。