流産を予防したい! 流産予防に効果的な漢方薬はあるの?


妊娠はできたけど、なかなか出産までたどり着けない。このような悩みを抱えている方は少なくありません。元気な赤ちゃんを出産するために、何かできることはあるのでしょうか?

そこで今回は、流産を予防する方法や流産を予防する漢方について解説しましょう。

  1. 流産の基礎知識
  2. 流産の予防と漢方について
  3. 漢方薬の取り入れ方や注意点
  4. 流産の予防に関するよくある質問
  5. おわりに

この記事を読めば、流産を予防する方法の選択肢が増えます。妊娠中の方や不育症でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

1.流産の基礎知識

流産はほとんどが、染色体の異常で起こります。つまり、受精した瞬間に流産することが決まっているのです。妊婦の生活習慣や仕事・食生活が原因で流産することはほとんどありません。また、子宮の形状異常や子宮筋腫・子宮頚管無力症などでも流産が起こることがありますが、それは流産全体の数%です。ただし、流産を3回以上くり返した場合は、「習慣流産」と診断されます。習慣流産は両親のどちらかに原因がある場合もあり、その場合は治療をすれば流産しなくなる可能性もあるでしょう。しかし、流産する原因が分からないこともあります。

流産には、人工流産と自然流産があります。人工流産とは母体保護のために、人為的に起こした流産のことです。自然流産とは、人工流産以外のすべての流産を指し、以下のような種類があります。

  • 係留流産:死亡した胎児が子宮内にとどまっている状態。完全流産にならなければ、処置が必要
  • 不完全流産:死亡した胎児の一部だけが子宮内にとどまっている状態。処置が必要
  • 完全流産:胎児や胎盤・羊水などが流れてしまった状態。処置が必要ないことも多く、経過観察になることもある。
  • 感染流産:感染症が原因で起こる流産。母体のリスクが高く、慎重な処置が必要

流産は、女性の心に大きな傷を残すことも珍しくありません。特に、不妊治療をしている場合は、心身の負担からうつ状態になってしまうこともあります。前述したように、流産は母体側の原因で起こることはめったにありません。ですから、周りの人も流産を責めたりせず、母体の健康回復を第一に考えることが大切です。また、女性も自分を責めてはいけません。

2.流産の予防と漢方について

この項では、流産の予防方法や漢方薬を利用した流産予防について解説します。どのような方法があるのでしょうか?

2-1.流産は予防可能?

前述したように、流産の多くが染色体の異常で起こります。これを防ぐことはできません。ただし、喫煙や過度の飲酒・肥満が流産の確率を上げる、という調査結果もあります。ですから、妊娠を望む女性は喫煙や飲酒を控え、健康的なダイエットをすると流産の予防に一定の効果があるでしょう。また、過度なストレスも流産の原因となります。ストレスの発散も効果的な流産予防です。

2-2.手術などで流産は予防可能?

子宮頚管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)という症状が原因で流産が起こる場合は、手術である程度症状が改善できます。しかし、100%流産を防げるわけではありません。子宮頚管無力症の治療を受けた人は、臨月まで安全第一で過ごすことが大切です。

2-3.習慣流産の治療について

流産を3回以上くり返す場合は、習慣流産(不育症)と診断され、低アスピリンやステロイドなどの投薬が行われます。これで流産が予防できる可能性もありますが、その効果は絶対ではありません。

2-4.東洋医学における流産の考え方

東洋医学は、中国を中心に東アジア一帯で発展してきました。西洋医学とは異なる思想体系を持ち、体内を気・血・水の3要素で構成されていると考え、この3要素がバランスよく流れている状態を健康であると定義します。病気になるということは、気・血・水のバランスが崩れたり、不足や過剰が起こったりする状態です。そのため、漢方薬を利用してこれらの乱れを整えます。東洋医学では、気の滞り・血の滞り・血の不足・水の滞りが流産の原因とされ、それを正せば流産は起こりにくいと考えられているのです。

2-5.漢方薬で流産を予防することはできるのか?

漢方薬とは、生薬と呼ばれる自然の草木や鉱物などを原料としており、化学合成された薬に比べると副作用が出にくいのが特徴です。そのため、長期間飲み続けることが可能で、服用することによって、気分の不調を緩和し、血流の流れをスムーズにする効果は期待できます。その結果、流産しにくい体質になる可能性もあるでしょう。

3.漢方薬の取り入れ方や注意点

この項では、漢方薬を流産予防に取り入れる方法や処方してくれる場所、注意点などを解説します。ぜひ、参考にしてください。

3-1.服用までの流れ

漢方薬を服用したい場合は、漢方薬局などで購入できます。流産の予防に使われる漢方薬は、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や柴苓湯(さいれいとう)などですが、漢方薬はれっきとした薬のため、薬の飲み合わせによっては副作用が出ます。ですから、自己判断で購入するのではなく、漢方薬局で現在服用中の薬を伝え、相談してください。病院でも漢方薬は処方されますが、このような漢方薬は万人に効果が出るように調整されているので、人によってはあまり効果が実感できないこともあります。

3-2.漢方薬局を利用してみよう

漢方薬局とは、漢方薬を専門に調合・販売している薬局です。漢方薬に詳しい薬剤師がお客様の症状や体質・経過などを詳しくお聞きしてその人の体調や体質にあった漢方薬を処方してくれます。初めての人でも、相談しやすいように、相談窓口を設けている薬局も豊富です。

なお、医心堂薬局では、直接お店に来ていただかなくてもメールや電話(0120-88-9301)で漢方薬の相談・販売を行っています。一人一人の症状・体質に合わせてお客様にぴったりの漢方薬をお作りしますので、ぜひご利用ください。内容に関わらず一律¥11,340(税込)です。

医心堂薬局 漢方薬のご注文
https://www.ishindo.net/漢方薬のご注文.html

3-3.注意点

漢方薬は体に優しいというイメージがありますが、下剤によく使われる大黄は、子宮を収縮させる働きがあります。大黄が入った漢方薬は利用しないようにしましょう。漢方薬局であれば、妊婦に大黄の入った漢方薬を処方することはまずありません。また、漢方薬局で調剤してもらった漢方薬は、家族であっても共有はできないので注意しましょう。

4.流産の予防に関するよくある質問

Q.流産は、年齢が上がるにつれて発生する確率も上がっていくのでしょうか?
A.はい。20代より30代、40代の妊娠は流産する確率が上がります。

Q.女性が若くても男性が高齢ならば、流産の可能性は上がるのでしょうか?
A.正確な統計はまだありませんが、男性も年齢が上がるにつれて正常な精子の数が減っていきます。そのため、流産する確率は上がるかもしれません。

Q.病院の習慣流産の治療と漢方薬を併用しても大丈夫ですか?
A.はい、問題ありません。

Q.漢方薬はサプリメントとは違うのですか?
A.前述したように、漢方薬はれっきとした薬であり、サプリメントとは異なります。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は流産を予防する方法について解説しました。流産のほとんどは、起こるまで自覚症状などはありません。しかし、くり返す流産や流産後、心身の調子がよくない場合には、漢方薬の服用が効果的なこともあります。1人で悩まず、ぜひ医師や漢方薬剤師などに相談してみましょう。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。