鼻炎の症状を漢方で改善したい! 漢方を処方してもらう方法とは?


鼻炎は鼻の粘膜が炎症を起こし、鼻水や鼻づまりなどが起こる症状の総称です。その原因はウィルスやアレルギーなどさまざまですが、長年つらい症状で悩んでいる人も多いことでしょう。鼻炎の治療方法はたくさんありますが、漢方薬が効果的という人もいます。

今回は、鼻炎の症状を改善する効果が期待できる漢方を紹介しましょう。

  1. 鼻炎の基礎知識
  2. 鼻炎の治療方法
  3. 漢方薬を使った鼻炎の改善方法
  4. 漢方薬局を利用する方法
  5. 鼻炎と漢方薬に関するよくある質問
  6. おわりに

この記事を読めば、鼻炎を治療する選択肢が増えます。鼻炎に悩まされている人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.鼻炎の基礎知識

はじめに、鼻炎の種類や原因、症状などを解説します。どのような原因で鼻炎が発症するのでしょうか?

1-1.鼻炎とはどんな病気?

鼻炎とは、鼻の粘膜が炎症を起こし、鼻づまりや鼻水といった症状が現れる病気です。原因によって特定の季節だけ発症したり、1年を通じて発症したりすることもあるでしょう。また、鼻炎が重症化すると鼻水が喉の奥に落ちこむ後鼻漏になったり、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)に移行したりすることもあります。

1-2.鼻炎の種類と原因

一口に鼻炎といっても、以下のような種類や原因があります。

  • ウィルス性鼻炎:細菌やウィルスが原因の鼻炎。鼻風邪と診断されることもある。ウィルスが体外に排出されれば治る
  • 季節性アレルギー性鼻炎:花粉症など、季節性のものが原因で起こる鼻炎。特定の時期に症状がひどくなる
  • 通年性アレルギー性鼻炎:ハウスダストなど1年中ある物質がアレルゲンとなり、発生する鼻炎。特定の場所でひどくなることもある
  • 血管運動神経性鼻炎:自律神経の失調やストレス・環境の変化などで発生する、原因が特定しにくい鼻炎。ある日突然発症することもある
  • 副鼻腔炎:鼻の周囲にある副鼻腔という空洞内が炎症し、鼻水や鼻づまりが起きる。ウィルス性鼻炎から移行する場合も多い。急性と慢性がある。

また、原因によって対処方法も違います

1-3.鼻炎の弊害

鼻炎は、「たかが鼻水、鼻づまり」と放置されやすい病気です。ウィルス性鼻炎ならば、自然治癒もあるでしょう。しかし、アレルギー性鼻炎や血管運動性鼻炎・副鼻腔炎は、適切な治療をしないと悪化したり慢性化したりすることがあります。鼻水や鼻づまりが長引くと、鼻呼吸が阻害されて酸素不足から頭がボーッとする、集中力が落ちるなどの弊害が出てくることも珍しくありません。また、前述した後鼻漏になると、鼻づまりと相まって睡眠不足にもなります。

2.鼻炎の治療方法

この項では、一般的な鼻炎の治療方法を解説します。どのような治療方法があるのでしょうか?

2-1.鼻炎は治療可能?

ウィルス性鼻炎や血管運動神経性鼻炎、副鼻腔炎などは的確な治療を受ければ治療できます。しかし、鼻炎は再発をくり返すことも多い病気です。ウィルス性鼻炎から副鼻腔炎に移行し慢性化した場合などは、治療が難しくなったり長引いたりすることもあります。前述したように、鼻炎は放置して治るのを待つ人も多いのですが、耳鼻咽喉科を受診して適切な治療を受けた方が治りが早く、再発もしにくいでしょう。

一方、アレルギー性鼻炎は、現代の医学では完治が難しい病気です。そのため、治療方法はアレルギーの症状を抑える対症療法が主流となります。

2-2.投薬治療

鼻炎の主な治療方法は、投薬です。ドラッグストアでも鼻炎の薬はたくさん販売されています。また、鼻の粘膜に直接噴射する点鼻薬は即効性があり、重宝している方も多いでしょう。しかし、点鼻薬は乱用すると薬剤性鼻炎やドライノーズといった副作用が出ます。また、アレルギー性鼻炎の治療薬の中には眠気を伴うものも多く、必ず用法・用量を守って服用することが大切です。

2-3.手術療法

ひどいアレルギー性鼻炎の場合や、鼻炎をくり返して鼻の粘膜が厚くなってしまった場合は、鼻の粘膜を焼いたり削ったりする手術をすすめられることもあります。手術といっても日帰りで行えるので、体への負担は少ないでしょう。医師とよく相談して手術をするかどうか決断してください。

3.漢方薬を使った鼻炎の改善方法

この項では、東洋医学における鼻炎の考え方や、鼻炎の症状を改善させる効果が期待できる漢方薬について解説します。

3-1.東洋医学における鼻炎の考え方

東洋医学はとは、中国を中心に東アジア一帯で発展してきた医学です。西洋医学とは異なり、体内は気・血・水の3要素で構成されていると考え、この3要素がバランスよく流れている状態を健康であると考えています。病気になるということは、気・血・水のバランスが崩れたり、不足や過剰が起こったりする状態であり、漢方薬を使って乱れた状態を改善するのです。

東洋医学では、体の中に水分がとどこおっているので鼻炎になると考えています。そのため、体外に余分な水分を排出する漢方薬を使い、改善を試みるのです。

3-2.西洋医学による治療との違い

西洋医学では、薬や手術で症状を抑えて病気を治します。ですから、原因がはっきりと分かっている病気の治療は得意です。一方、アレルギーのように個人の体質によるものや、病気ではないけれど体調が悪いという状態の治療は難しいでしょう。漢方薬は、生薬と呼ばれる自然の草木や鉱物などを原料としている薬で、化学合成された薬に比べると副作用が出にくいのが特徴です。ですから、病院やドラッグストアで販売されている薬より長期間服用することができ、副作用も出にくいでしょう。そのため、体質を改善する効果も期待できるのです。

ですから、病院の薬では今ひとつ効果が実感できない人や、病院の薬では対症療法しかできないという鼻炎でお悩みの方は、漢方を用いて症状の改善が期待できます。

3-3.鼻炎改善に用いられる漢方薬

鼻炎の改善に使われる漢方薬は、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)や葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうきゅうしんい)荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)などが有名です。これらの漢方薬は子どもでも服用できます。また、ドラッグストアでも調剤済みのものが販売されていますが、万人に効果が出るように調整されているので、人によってはあまり効果が実感できないこともあるでしょう。また、漢方薬はれっきとした薬であり、飲み合わせによっては副作用が出ます。すでに薬を服用している人は、必ずドラッグストアにお薬手帳を持参し、薬剤師に相談しましょう。勝手に服用してはいけません。

4.漢方薬局を利用する方法

漢方薬局とは、漢方薬を専門に調合・販売している薬局です。漢方薬に詳しい薬剤師がお客様の症状や体質・経過などを詳しく聞いて、その人の体調や体質にあった漢方薬を処方します。ですから、体質や体調ににあった漢方薬を購入することが可能です。初めて漢方薬局を利用する場合は、相談窓口を開設しているところを選びましょう。

医心堂薬局では、直接お店に来ていただかなくても、メールや電話(0120-88-9301)で漢方薬の相談・販売を行っています。一人一人の症状・体質に合わせて漢方薬をお作りしますので、ぜひご利用ください。内容に関わらず15日分一律¥11,340(税込)です。

医心堂薬局 漢方薬のご注文
https://www.ishindo.net/漢方薬のご注文.html

5.鼻炎と漢方薬に関するよくある質問

Q.鼻炎の治療は漢方薬と病院の薬を併用することはできますか?
A.はい。可能です。お薬手帳を持参して漢方薬局に相談に行けば、併用できる漢方薬を処方してくれるでしょう。

Q.漢方薬は1つの薬にいろいろな効果があるようですが、鼻炎以外の症状でも漢方薬局で処方された薬は飲めますか?
A.いいえ。漢方薬局で処方された薬は、顧客が望む症状改善に合わせたものです。インターネット上には漢方に関するサイトも多く、「鼻炎以外にもこんな症状に効果がある」という紹介がされている漢方薬もありますが、素人判断で飲んではいけません。

Q.漢方薬はとても高いというイメージがあります。
A.確かに高価な生薬を使用する漢方薬もありますが、顧客に無断で高価な生薬を使った漢方薬を使用することはありません。価格は15日分1万~2万円が相場です。

Q.漢方薬局で処方してもらった薬は家族で共有できますか?
A.できません。漢方薬局で処方された薬は、その人の症状や体質に合わせて調薬されたものです。同じような症状に悩んでいる人でも、服薬すると思わぬ副作用が出ることがあるでしょう。

6.おわりに

いかがでしたか? 今回は鼻炎の症状を改善する漢方薬について解説しました。鼻炎は長年苦しんでいる人も多く、漢方薬による症状改善に期待している、という人もたくさんいます。治療法の選択肢を広げたいという場合も、まずは1か月から試してみましょう。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。