副鼻腔炎の治療に漢方を取り入れたい! 効果が期待できる漢方薬は?


副鼻腔炎とは、鼻の周囲にある副鼻腔という空洞内が炎症を起こす病気です。急性と慢性があり、しつこい鼻づまりや鼻水などが症状として現れます。再発をくり返すケースも珍しくなく、改善しない鼻づまりやそれに伴う症状に悩んでいる人も多いでしょう。
そこで今回は、副鼻腔炎の症状改善に効果が期待できる漢方について解説します。

  1. 副鼻腔炎とはどのような病気?
  2. 副鼻腔炎の症状改善が期待できる漢方薬
  3. 好酸球副鼻腔炎に効果が期待できる漢方薬
  4. 漢方薬を用いた治療について
  5. 副鼻腔炎や漢方に関するよくある質問
  6. おわりに

この記事を読めば、副鼻腔炎の治療方法の選択肢が広がるでしょう。副鼻腔炎で悩んでいる人や新たな治療方法を探している人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.副鼻腔炎とはどのような病気?

前述したように、副鼻腔炎は鼻の周囲にある副鼻腔という空洞内が炎症し、鼻水・鼻づまり・副鼻腔内に膿がたまるといった症状が出る病気です。ウィルス性鼻炎や風邪から移行する例も多く、「風邪が治ったのに鼻水や鼻づまりだけがいつまでも続く」という場合は、副鼻腔炎を発症している可能性があります。副鼻腔炎には急性と慢性があるほか、難治性の「好酸球副鼻腔炎」があり、患者数は1,000万人以上もいると言われている病気です。

2.副鼻腔炎の症状改善が期待できる漢方薬

この項では、急性および慢性副鼻腔炎の症状改善に効果が期待できる漢方について解説します。

2-1.東洋医学における副鼻腔炎の考え方

西洋医学では、副鼻腔に細菌が入って炎症を起こした結果、副鼻腔炎が発症すると考えています。一方、東洋医学は、体内で気・血・水(血以外の水分)が規則正しく巡ることによって健康が保たれるという考え方です。この3要素のバランスが崩れると病気になると考えられています。副鼻腔炎は、体内に水分がとどこおって発症すると思われているため、体内の余分な水分を排出する効果が期待できる漢方薬が治療に用いられるのです。

2-2.漢方薬の特徴

漢方薬は、生薬と呼ばれる自然の草木や鉱物などを原料としています。そのため、病院で処方される化学合成された薬に比べると、副作用が出にくいのが特徴です。前述したように、副鼻腔炎は再発をくり返すことも珍しくありません。そのような人が漢方薬を服用することにより、症状の改善だけでなく再発しにくい体質にする効果も期待できるでしょう。

2-3.副鼻腔炎の治療に用いられる漢方薬とは?

副鼻腔炎の治療に用いられる漢方薬には、以下のようなものがあります。

  • 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせいきゅうしんい):鼻汁の減少などの効果が期待できる。副鼻腔炎の急性期に用いられることが多い。
  • 荊芥連翹湯(けいかいれんぎょう):慢性化した副鼻腔炎、再発をくり返す副鼻腔炎に効果が期待できる。慢性期の治療に用いられることが多い。
  • 辛夷清肺湯(しんせいはいとう):慢性化した副鼻腔炎が原因で起こる後鼻漏の症状軽減に効果が期待できる。慢性期や重症化した副鼻腔炎の治療に用いられることが多い。

3.好酸球副鼻腔炎に効果が期待できる漢方薬

この項では、好酸球副鼻腔炎の特徴や症状改善に効果が期待できる漢方薬を紹介します。

3-1.好酸球副鼻腔炎とは?

好酸球副鼻腔炎とは、鼻腔内に鼻茸と呼ばれる良性のポリープが多発する難治性の副鼻腔炎です。通常の副鼻腔炎でも鼻茸ができることはありますが、再発することはめったにありません。しかし、好酸球副鼻腔炎の場合は鼻茸を手術で取り除いても、再発をくり返します。そのため、厚生労働省の指定難病306にも指定されているのです。

3-2.好酸球副鼻腔炎の一般的な治療方法

好酸球副鼻腔炎の治療法は、ステロイドの内服です。しかし、ステロイドを長期間使用すると下痢や食欲増進・胃痛や腹痛などの副作用が出る可能性があります。そのため、症状が軽減するとステロイドをいったん休止することも多いでしょう。しかし、ステロイドの服用を休止しているときに、風邪などの感染症にかかると再び症状が悪化する可能性もあるので、日々の健康管理も大切です。

3-3.好酸球副鼻腔炎に効果が期待できる漢方薬

好酸球副鼻腔炎に効果が期待できる漢方薬には、荊芥連翹湯(けいかいれんぎょう)や 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)などがあります。ただし、これらの漢方薬には鼻茸を小さくする効果はありません。 好酸球副鼻腔炎は難病ですから、漢方薬と西洋医学に基づいた治療法を併せて行いましょう。

4.漢方薬を用いた治療について

この項では、漢方薬を用いた治療を行う方法などについて解説します。ぜひ、参考にしてください。

4-1.漢方薬を用いた治療が向いている人

以下のような症状に悩んでいる人は、漢方薬を用いた治療を試してみましょう。

  • 副鼻腔炎の再発をくり返す
  • 病院で慢性副鼻腔炎の治療を受けているが、今ひとつ効果が実感できない
  • 好酸球副鼻腔炎の症状悪化を防ぎたい

4-2.漢方薬の購入できる場所

漢方薬は、ドラッグストアでも調剤済みのものが販売されています。しかし、このようなものは万人に効果が出るように調整されているので、人によってはあまり効果が実感できないこともあるでしょう。自分の体質や症状にあった漢方薬を利用したい場合は、漢方薬局がおすすめです。漢方薬局とは、漢方薬を専門に調合・販売している薬局で、漢方薬に詳しい薬剤師がお客様の症状や体質・経過などを詳しく聞き、その人の体調や体質にあった漢方薬を処方します。今は、相談窓口を設けている薬局も多いので、初めての人は相談窓口のある薬局を選びましょう。

医心堂薬局でも、お客様の症状や体質・今までの経過などを詳しくお聞きして体質や症状に合った漢方薬を調合しています。調合した漢方薬の種類にかかわらず、煎じ薬は15日分¥11,340(税込)です。

煎じ薬と言っても、お客様自身で煎じる手間はありません。お店で煎じて1回分ずつのレトルトのパックにしてお渡ししています(煎じ薬の製法・製造過程はこちらのページをご覧ください)。無料相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

医心堂薬局 無料相談のお申し込み
https://www.ishindo.net/無料相談のお申し込み.html

 

4-3.注意点

漢方薬局で調合してもらった漢方薬は、本人以外服用できません。また、漢方薬は直射日光の当たらない涼しい場所に保管し、2週間分ならば2週間で飲み切りましょう。

5.副鼻腔炎や漢方に関するよくある質問

Q.副鼻腔炎は自然治癒することはありますか?
A.ごく軽度なものならば自然治癒しますが、慢性化すると自然治癒は難しいでしょう。

Q.漢方薬はどのように服用すればいいのですか?
A.粉薬をそのまま服用したり、生薬を煎じて服用します。煎じ方は薬局で教えてもらえますので、心配はいりません。
※医心堂薬局では最初から煎じた液体をパックにしてお渡ししていますので煎じる手間はかかりません。

Q.子どもでも漢方薬は服用できますか?
A.はい、苦い場合ははちみつなどと混ぜて服用してもらってもかまいません。

Q.漢方薬に副作用はありますか?
A.その人の体質や症状に合わない漢方薬を服用したりすると副作用が出ることもありますので、専門の医師や薬剤師に相談してから服用することをお勧めします。

Q.漢方薬による症状改善と病院の治療を同時に行うことはできますか?
A.はい。可能です。ただし、薬には飲み合わせがあるので、漢方薬を処方してもらう際は薬剤師に現在受けている治療と服用している薬について説明してください。

6.おわりに

いかがでしたか? 今回は、副鼻腔炎の症状改善に効果が期待できる漢方薬について解説しました。漢方薬は即効性は期待できませんが、長期間服用することにより症状が出にくくなるといった効果が期待できます。今までの治療は効果があまり実感できなかったという場合は、一度漢方薬局で相談してみましょう。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。