胃痛の原因や対処方法を知りたい! 胃痛解消に効果的な漢方薬も紹介


胃痛は、多くの人が1度は感じたことのある体の不調です。「頻繁に胃痛が起こるので、何か悪い病気ではないか」と不安に思っている人もいるでしょう。胃痛の原因はさまざまです。病気ではないのに胃が痛むということもあります。胃痛の対処法も複数ありますが、人によっては漢方薬が効果的です。しかし、「胃痛の解消に漢方薬を利用したいが、効果的な漢方薬や購入方法、服薬の仕方が分からない」という人もいるでしょう。

そこで今回は、胃痛の原因や対処方法、漢方による改善方法などを解説します。

  1. 胃痛のメカニズム・原因
  2. 胃痛の対処方法
  3. 漢方薬を用いた胃痛の改善方法
  4. 漢方薬局の利用方法
  5. 胃痛や漢方薬に関するよくある質問

この記事を読めば、漢方薬の効果や自分に合った漢方薬を処方してもらう方法もよく分かるでしょう。胃痛に悩まされている人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.胃痛のメカニズム・原因

はじめに、胃痛の原因や症状を紹介します。

1-1.胃痛が起こるメカニズム

胃は、「胃粘液」で胃壁を覆うことで、胃酸が胃壁を溶かさないようにしています。しかし、何らかの原因で胃酸の分泌量だけが増えたり、胃粘膜の分泌量が減ったりすると胃壁が荒れて痛みを感じるのです。また、胃壁が荒れそうになると胃壁の筋肉層が緊張し、けいれんを起こすこともあります。これが「胃痙攣(いけいれん)」で、痛みを感じる原因の1つです。

1-2.胃痛が起こる原因

胃粘液と胃酸のバランスが崩れ、胃痛が起こる原因には以下のようなものがあります。

  • 食べ過ぎ・飲み過ぎ
  • ストレスによる自律神経の乱れ
  • 胃炎・胃潰瘍・十二指腸炎・胃がんなどの病気

また、胃酸の分泌が過剰になって胃壁が荒れ続けると、胃炎を発症することもあるでしょう。ですから、胃痛を感じたら放置しておいてはいけません。対策が必要です。

1-3.胃痛の症状

胃痛の症状は、原因によって異なります。たとえば、食べ過ぎや飲みすぎの場合は重苦しい痛みを感じることが多く、胃酸による胃壁の荒れが原因の場合は、ひりひりずきずきとした痛みを感じることもあるでしょう。また、十二指腸炎など病気の場合は空腹時にだけ胃が痛むケースもあります。しかし、個人が痛みから胃痛の原因を特定するのは難しいので、胃痛が続く場合はできるだけ早く病院を受診してください。

2.胃痛の対処方法

この項では、胃痛の対処方法を紹介します。

2-1.食事の量を減らす

食べ過ぎ・飲み過ぎを自覚していて、食べた後に胃痛が生じるような場合は食生活を見直してみましょう。可能ならば1~2回食事を抜くか、スープのみの食事にして、胃を休ませます。そうすれば、胃の機能が回復することもあるでしょう。アルコールも飲んではいけません。喫煙の習慣がある人は、タバコをやめましょう。

また、食事の量を元に戻しても、しばらくは消化のよい温かい食べ物を意識して食べることがおすすめです。

2-2.ストレス解消を心がける

緊張したり、嫌なことがあったりすると胃が痛くなる場合は、リラックスすることが効果的です。深呼吸をゆっくりくり返すと緊張がとけることもあります。また、心身をゆっくりと休める時間を作りましょう。規則正しい生活もストレスを解消する効果があります。

2-3.食事時間を一定にする

食事時間が不規則だと、胃酸と胃粘液のバランスが崩れがちになります。食事は、できるだけ同じ時間に規則正しく食べましょう。また、冷たいものや消化の悪いものは控えるのも効果的です。

2-4.病院を受診する目安

以下のような症状の場合は、病院を受診しましょう。

  • 胃痛が1週間以上続き、食事を減らしたりするなどの対処をしても改善のきざしがない
  • 突然、激しい胃痛が起こり30分以上続いている
  • 胃痛のほか、嘔吐や下痢などの症状がある

診療科は、内科や消化器科です。かかりつけ医がある場合は、まずはそこを受診しましょう。

3.漢方薬を用いた胃痛の改善方法

この項では、漢方薬を用いた胃痛の改善方法を紹介します。

3-1.東洋医学における胃痛の考え方

東洋医学とは、中国を中心とした東アジア一帯で発展してきた医学です。鍼灸(しんきゅう)や漢方薬を用いた病気の治療がよく知られています。東洋医学では、気(生命エネルギー)・血(血液)・水(血液以外の体液)が、バランスよく体を巡り、健康を維持していると考えているのです。東洋医学では、胃痛や胃もたれは、気が不足している状態(気虚)や水のバランスが崩れている状態(水毒)が原因としています。

3-2.漢方薬を用いるメリット

漢方薬は、生薬と呼ばれる自然の草木や鉱物などを原料とする薬です。そのため、病院で処方される薬に比べると副作用が出にくく、長期間服用することができます。また、漢方薬はその人の症状や体質に合った処方が可能です。そのため、病院で処方された薬や市販薬より素早く効果が出ることもあります。漢方薬によっては、服用してすぐ効果が実感できることもあるでしょう。

3-3.漢方薬を用いた治療が向いている人

漢方薬を用いた治療が向いている人は、以下のようなケースです。

  • もともと胃腸が弱く、ちょっとしたことで胃痛が起こりやすい
  • ストレスで胃痛が起こりやすい
  • 病気ではないけれど慢性の胃痛や胃もたれに悩まされている
  • 胃腸の機能が落ちている

3-4.漢方薬を用いた治療を行う場合の注意点

漢方薬の効果は、個人差があります。特に、慢性的な疾患の改善に漢方を用いる場合は、2週間以上服薬しないと効果が実感できないこともあるでしょう。2週間以上漢方薬を服薬して効果が実感できない場合は、薬剤師に相談したり病院を再度受診したりしてください。

また、漢方薬は飲み合わせによっては副作用が現れます。すでに薬を服用している人が漢方薬を利用したい場合、薬局にお薬手帳を持参し、薬剤師に相談しましょう。個人の判断で複数の漢方薬を一度に服用してはいけません。

3-5.胃痛の改善に用いられる漢方薬

胃痛の改善には、以下のような漢方薬が主に用いられます。

  • 胃苓湯(いれいとう):急性胃腸炎や冷えによる胃腸の痛みの改善に用いられる
  • 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):慢性胃炎や食欲不振、胃弱の改善に用いられる
  • 六君子湯(りっくんしとう):生来の胃弱や食欲不振・消化不良の改善に用いられる

なお、ここでご紹介したのはあくまでも一例です。薬剤師に相談すれば、自分に合った漢方薬を紹介してもらえます。

4.漢方薬局の利用方法

漢方薬局とは、漢方薬の調剤や販売を専門に行う薬局です。漢方薬に詳しい薬剤師が常駐しており、自分に合った漢方薬を処方してもらうことができます。最近は、初めての人でも利用しやすいようにホームページや相談窓口を設ける漢方薬局も増えました。初めて漢方薬局を利用する場合は、インターネットを利用して最寄りの店舗を探してみてください。メールで漢方薬の相談を受けつけているところもあります。

店舗で相談する場合、プライバシーは万全に配慮してくれるので安心して悩んでいる症状や、病院での治療と併用して漢方薬を用いたいなどの相談をしてみてください。自分に合った漢方薬を処方してもらう場合、症状や体質をできるだけ詳しく薬剤師に伝えることが大切です。なお、すでに薬を服用している場合は、副作用を防ぐために必ずお薬手帳を持参しましょう。

医心堂薬局では、お客様の症状や体質・今までの経過などを詳しくお聞きして体質や症状に合った漢方薬を調合しています。調合した漢方薬の種類にかかわらず、煎じ薬は15日分¥11,340(税込)です。

煎じ薬と言っても、おうちで煎じる手間がかからないようにお店で煎じ、1回分ずつのレトルトのパックにしてお渡ししています(煎じ薬の製法・製造過程はこちらのページをご覧ください)。無料相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

医心堂薬局 無料相談のお申し込み
http://www.ishindo.net/無料相談のお申し込み.html

5.胃痛や漢方薬に関するよくある質問

この項では、胃痛や漢方薬に関するよくある質問を紹介します。

Q.漢方薬と市販薬・病院で処方された薬を一緒に飲んだときだけ、副作用が起こる可能性があるのですか?
A.いいえ。複数の漢方薬を同時に服用しても副作用が起こることもあります。

Q.ストレス解消にも漢方や効果的ですか?
A.緊張をやわらげ、不安を解消する効果が期待できる漢方薬もあります。

Q.胃のあたりに痛みを感じるが、別の臓器に不調があったということもあるでしょうか?
A.はい。胃の近くには小腸・すい臓・十二指腸などがあります。胃痛だと思ったらこれらの臓器に炎症などがみつかることもあるでしょう。ですから、胃痛が続く場合は内科・消化器科を受診してください。

Q.子どもが頻繁に胃痛を訴える場合は、やはりストレスが原因ですか?
A.そうとも限りません。消化不良だったり病気が原因だったりすることもあります。

Q.胃腸の調子を整える食べ物はあるでしょうか?
A.キャベツに含まれるビタミンUは胃腸の調子を整える効果があります。胃腸の調子がよくないときは、キャベツを多めに取ってもいいでしょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は胃痛が起こる原因や対処方法、漢方薬を用いた対処方法を紹介しました。胃痛はストレスや食べ過ぎが原因と思われがちですが、重篤な病気の症状である可能性もあります。長引く胃痛は一度病院を受診してみましょう。また、病気が原因でない長引く胃痛は、漢方を用いた改善方法も試してみてください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。