難聴や耳鳴りには漢方薬が効果的? 難聴・耳鳴りの原因と共に解説


「最近、耳が聞こえにくくなった」「耳鳴りがしょっちゅうして煩わしい」このような悩みを抱えている人は多いと思います。耳に関する不調は年齢が高くなるにつれて増えてくるものです。「病院を受診したが、病気ではないと診断された」「でも、耳鳴りを何とかしたいので漢方を試したい」という人もいるでしょう。また、耳鳴りを「年だからしょうがない」と放置していれば、難聴や耳鳴りが進行して日常生活に影響が出てくることもあります。

今回は、難聴や耳鳴りの原因や対処方法、漢方薬を用いた改善方法を解説しましょう。

  1. 耳鳴り・難聴の基礎知識
  2. 難聴・耳鳴りの治療方法
  3. 漢方薬を用いた難聴・耳鳴りの改善方法
  4. ​漢方薬局の利用方法
  5. 難聴や耳鳴りに関するよくある質問

この記事を読めば、自分に合った漢方薬を処方してもらう方法もよく分かります。難聴や耳鳴りに悩んでいる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.耳鳴り・難聴の基礎知識

はじめに、耳鳴りや難聴が起こる原因や耳鳴り・難聴が起こりやすい人などを解説します。

1-1.難聴とは?

難聴とは、耳が聴こえにくくなる症状の総称です。外耳(耳の入り口から鼓膜まで)・中耳(鼓膜の内側)・内耳(蝸牛や三半規管など)や、大脳の聴覚中枢のいずれかに障害が起こり、発生します。音が聴覚中枢にうまく伝わらない「伝音性難聴」と音をうまく感じ取ることができない「感音性難聴」の2種類がありますが、個人では判別が難しいでしょう。また、難聴は聴こえる音の範囲によって、軽度・中程度・高度・重度に分類されます。

1-2.耳鳴りとは?

耳鳴りとは、実際に音がしないのに耳の中で音がしているように感じる症状です。また、感じる音も人によって異なり、検査などで客観的に「今、このような耳鳴りを感じていますね」と第三者が確かめることはできません。そのため、患者からの申告で医師は原因や治療法を判断します。なお、目まいと併発することも珍しくありません。

1-3.難聴の原因やメカニズム

難聴の原因やメカニズムは以下のようなものです。

1-3-1.伝音性難聴

伝音性難聴は、病気や外傷によって耳の機能が傷ついたり低下したりしたことによって起こります。多くの人がかかった経験がある中耳炎でも、治療せずに放っておけば難聴になるリスクがあるのです。また、薬の副作用で難聴が起こることもあります。

1-3-2.感音性難聴

感音性難聴は、加齢・病気・ストレス・大きな音の聞きすぎなどが原因です。たとえば、電車など一定以上の騒音がある中で、ヘッドホンを使って音楽を聴き続けると短期間で、感音性難聴になる可能性があります。また、突発性難聴のように、ある日突然耳が聞こえなくなる病気も、感音性難聴の一種です。

1-4.耳鳴りのメカニズムや原因

耳鳴りの原因は、ストレス・加齢・病気などです。また、耳鳴りと難聴には密接な関係があります。難聴の人の約50%が耳鳴りを感じ、耳鳴りを感じている90%が難聴の症状が見られるという報告もあるのです。聴こえづらいという自覚がなくても、耳鳴りが3日以上続けて聞こえる場合は、難聴になっている可能性があります。

1-5.耳鳴りや難聴を放置しておく危険性

前述したように、病気が原因で耳鳴りや難聴が起こるケースは珍しくありません。病気の場合、放置をしておけば症状が進行し、難聴が進行する可能性もあります。また、突発性難聴のように治療が早いほど治りが早くなり、放置しておくと回復する見込みが格段に低くなる病気もあるのです。さらに、メニエール病など目まいなどの症状も共に現れる病気の場合は、放置しておくと日常生活に重大な支障が出てくるでしょう。

1-6.難聴・耳鳴りになりやすい人

難聴・耳鳴りは以下のような人に起こりやすいでしょう。

  • 高齢者
  • 強いストレスを受けている自覚がある
  • 30代以降の女性(メニエール病が最も発症しやすい年代)
  • 大きな騒音の中で長時間過ごしている
  • ヘッドホンを利用して音楽を聴いたりゲームをしたりする習慣がある
  • 中耳炎になりやすい

2.難聴・耳鳴りの治療方法

この項では、難聴や耳鳴りの治療方法を紹介します。

2-1.難聴・耳鳴りの治療方法

難聴や耳鳴りで耳鼻咽喉科を受診した場合、まず原因を突き止めます。問診・聴力検査・MRI検査などが行われるでしょう。原因が分かったら、投薬・手術・補聴器の使用などの治療法が行われます。どの治療が適しているのか、医師の説明をよく聞いて選択しましょう。なお、原因によっては長期的な治療が必要になる場合もあります。

2-2.難聴・耳鳴りのセルフケア

ヘッドホンの長時間使用などで難聴・耳鳴りが発生した場合、ヘッドホンの使用をすぐに中止しましょう。また、騒音がひどいところには、極力行かないことが大切です。また、ストレスが原因で耳鳴りや耳の聞こえが悪くなっている可能性がある場合、適度な休息やストレス発散方法を見つけましょう。

3.漢方薬を用いた難聴・耳鳴りの改善方法

この項では、漢方薬を用いた難聴・耳鳴りの改善方法を紹介します。

3-1.東洋医学における耳鳴りや難聴の考え方

東洋医学とは、中国を中心としたアジア一帯で発展してきた医学です。漢方薬や鍼灸(しんきゅう)治療などがよく知られています。東洋医学では、気(生命エネルギー)・血(血液)・水(血液以外の体液)が、バランスよく体を巡り、健康を維持していると考えです。難聴や耳鳴りは、本来なら体外かへ速やかに排出されるべき水が体内に滞っているため、耳の機能が影響を受けると考えています。

3-2.漢方薬を用いた治療のメリット

漢方薬は、生薬と呼ばれる自然の草木や鉱物などを原料とする薬です。そのため、病院で処方される薬に比べると副作用が出にくく、長期間服用することができます。ストレスや体質などで耳鳴りが起こりやすい人や、ストレスが原因の耳鳴り・難聴の再発防止に効果的です。また、漢方薬によっては即効性も期待できます。病院で処方された薬よりも、人によっては漢方薬のほうが効いたというケースもあるのです。

なお、漢方薬は副作用がないというイメージがありますが、飲み合わせによっては副作用が出ることもあります。すでに薬を服用している人が漢方薬を購入する場合、必ずお薬手帳を持参して薬剤師に相談してください。

3-3.漢方薬を用いた治療に向いている人

ストレスが原因で耳鳴り・難聴が起こりやすい人や、病院で処方される薬では効果を実感しにくい人などは、漢方薬を用いた治療を試してみるのがおすすめです。また、人によっては自律神経の乱れが耳鳴りの原因となることがあります。漢方薬を用いて自律神経を整えることで、耳鳴りが起こりにくくなる可能性があるでしょう。

3-4.耳鳴りや難聴の改善に用いられる漢方薬

耳鳴りや難聴の改善には、以下のような漢方薬がよく用いられます。

  • 真武湯(しんぶとう):目まいを伴う耳鳴りの改善に用いられる。冷えの解消にも効果的
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):突発性難聴の改善に用いられる
  • 滋腎通耳湯(じじんつうじとう):長期的な耳鳴りや難聴の改善に用いられる

なお、ここでご紹介したのはあくまでも一例です。症状や体質に合わせ、自分に合った漢方薬を使えば効果がより実感できるでしょう。自分に合った漢方薬を処方してもらう方法は次の項で詳しく説明します。

4.漢方薬局の利用方法

前述したように、耳鳴りや難聴の症状は人によって異なります。ですから、漢方薬を用いて症状の改善を試みる場合、自分の症状や体質に合った漢方薬を用いることが重要です。自分に合った漢方薬を処方してもうには、漢方薬局を利用しましょう。漢方薬局とは、漢方薬に詳しい薬剤師が常駐していて、漢方薬の調剤や販売を専門に行う薬局です。

最近は、初めての人でも利用しやすいようにサイトや相談窓口を設ける漢方薬局も増えました。相談する場合、プライバシーは万全に配慮してくれるので安心して悩んでいる症状や、病院での治療と併用して漢方薬を用いたいなど、なんでも相談をしてみてください。

医心堂薬局では、お客様の症状や体質・今までの経過などを詳しくお聞きして体質や症状に合った漢方薬を調合しています。調合した漢方薬の種類にかかわらず、煎じ薬は15日分¥11,340(税込)です。

煎じ薬と言っても、おうちで煎じる手間がかからないようにお店で煎じて1回分ずつのレトルトのパックにしてお渡ししています(煎じ薬の製法・製造過程はこちらのページをご覧ください)。無料相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

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5.難聴や耳鳴りに関するよくある質問

この項では、難聴や耳鳴りに関するよくある質問を紹介します。

Q.大きな音を聞き続けた場合に起こる難聴は、音を聞かなくなれば治るでしょうか?
A.いいえ。長期間大きな音を聞き続けた場合、聴こえの範囲が元に戻らないこともあります。

Q.ストレスが原因で耳鳴りが起きる場合、病院では治療できないでしょうか?
A.ストレスが原因の場合、耳の機能に問題がなく、耳鼻科では治療のしようがないケースもあります。そのため、心療内科や精神科を紹介されることもあるでしょう。

Q.加齢による難聴は治らないものですか?
A.はい。老化の一種なので治ることはありません。しかし、補聴器などを使うことによって聴こえの範囲を広げることができます。

Q.漢方薬は早ければどのくらいで効果が実感できるでしょうか?
A.即効性がある漢方薬の場合は、1~2日後には実感できることもあります。

Q.漢方薬はどの年代でも服用できるでしょうか?
A.はい。独特な苦みをがまんできれば大丈夫です。ただし、新生児など漢方薬の服用には注意が必要な年齢もあります。ですから、個人の判断で服用せず、必ず漢方薬に詳しい薬剤師に相談してください。

Q.漢方薬を飲み続けてさえいれば、ストレス性の耳鳴りも改善できるでしょうか?
A.いいえ。漢方薬を飲み続けていればストレス解消ができるわけではありません。適度な休息やストレス解消も必要です。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、難聴や耳鳴りが起こる原因や漢方薬を用いた改善方法を紹介しました。難聴の多くは片耳で起こるので、気がつきにくいケースもあります。また、耳鳴りの場合は、慣れてしまうと「またか」と放置してしまうこともあるでしょう。しかし、漢方薬を用いれば症状が改善する可能性があります。「病気でないと診断されたから」という人でも、あきらめず漢方薬を用いた改善方法を試してみてください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。