秋の花粉症でお悩みの方へ! 漢方でつらい症状を改善しましょう!


花粉症は「春」だけではなく、「秋」にも症状が出るのはご存じですか。一般的に花粉症は「春」のイメージがあります。実際、春先になるとメディアで「花粉症特集」が組まれ、薬のCMもひんぱんに流れるので「春限定の疾病」という感じは強いですよね。けれども、実は「夏〜秋に飛散する花粉」がアレルゲンの「秋の花粉症」にお悩みの人は少なくありません。ここでは、秋の花粉症や、その症状を和らげ改善する漢方薬についてご紹介しましょう。

  1. 秋の花粉症に注意!
  2. 秋の花粉症対策
  3. 秋の花粉症と漢方薬
  4. 秋の花粉症に用いられる漢方薬
  5. 秋の花粉症〜よくある質問〜

この記事を最後までお読みいただければ、お悩みを解決することができます。ぜひお役立てください。

1.秋の花粉症に注意!

花粉症は、暖かい春風とともに訪れるだけではありません。涼風が心地いい秋の訪れとともに始まる「秋の花粉症」もあるのです。この項では、秋の花粉に関する情報をご紹介します。

1-1.秋の花粉症の症状について

「秋の花粉症」は、夏の終わりから秋にかけて発症し、以下の症状を伴います。

  • 目がかゆい
  • 鼻水やくしゃみが続けて出る
  • 透明でサラサラした鼻水が止まらない
  • 鼻が詰まる
  • 微熱が続く
  • せきが続く

春の花粉症と同様、「風邪かな?」と思うような症状が続くのが特徴です。

1-2.秋の花粉症の原因とは?

秋の花粉症の原因は、空き地・野原・道端・植え込みなどいたるところで見かける「身近な植物」の花粉です。

1-2-1.イネ科の植物

カモガヤ・オオアワガエリを代表とするイネ科の植物の花粉は、杉やヒノキの花粉症と同様の症状を引き起こします。花粉の飛散時期は主に5月〜9月です。

1-2-2.キク科の植物

全国に広く分布しているヨモギや、ブタクサなどを代表とするキク科の植物も、杉やヒノキの花粉症と同様の症状を引き起こします。花粉の飛散時期は主に8月〜11月です。

1-3.春の花粉との違いとは?

春の花粉症の原因となる、杉・ヒノキ・ハンノキなどは、高所から花粉を振りまきます。そのため、風に乗ってはるか遠方からでも運ばれてくるのが特徴です。
けれども、秋の花粉症の原因となる、イネ科やキク科の植物はいずれも背が低くいため、杉などと比較すると花粉が広範囲に飛散しにくくなります。
ただし、春ほどの量ではないものの、9月くらいから杉花粉が飛び始めるので注意が必要です。

1-4.ダニアレルギーにも注意しよう!

秋は「ダニアレルギー」の発症率も増える時期になります。夏に繁殖したダニが、9月になり気温や湿度が下がり大量に死ぬことで、「死骸がアレルゲン」となるのです。ダニアレルギーの場合も、鼻炎・目のかゆみ・ぜんそく・皮膚炎など、花粉症に似た症状が出ます。

2.秋の花粉症対策

秋の花粉症はどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。日常でできる対策をご紹介します。

2-1.アレルゲンとなる植物に近づかない

秋の花粉症のアレルゲンとなる植物(「1-2.秋の花粉症の原因とは?」を参照)には、近寄らないようにしましょう。道端・田んぼ・河原・野原・空き地などには、できるだけ行かないようにしてください。

2-2.マスクやメガネなどの装着

通常のマスクでも、ある程度花粉を防ぐ効果は期待できます。けれども、「花粉症用のマスク」のほうがより高い効果を得られるのです。
それぞれの「鼻内花粉数」を比較すると、圧倒的に花粉症用マスクを装着したほうが少ないことがわかりました。

  • マスクなし:1,848個
  • ガーゼマスク:537個
  • 花粉症用マスク:304個

(平成13年厚生労働省アレルギー総合研究事業研究報告書より)

また、通常のメガネでも目に入る花粉の数を減らせますが、防護カバー付の花粉症用メガネのほうがより効果的です。それぞれの「付着花粉数」を比較すると、以下のような結果が出ています。

  • メガネなし:29個
  • 通常のメガネ:9.8個
  • 防護カバー付メガネ:1.8個

(平成5年厚生労働省アレルギー総合研究事業研究報告書より)

症状がひどい人は花粉症用メガネをかけることをおすすめします。

2-3.付着した花粉は払う・洗い流す

外出から戻ったら、家の中に花粉を振りまかないように玄関で髪の毛や洋服などに付いた花粉を払いましょう。また、すぐに洗顔・うがいで花粉を洗い流すことも大切です。できれば、すぐに風呂場へ直行し、全身をシャワーで流してください。

2-4.市販薬について

花粉症が軽いうちは、市販薬でも効果が得られるでしょう。鼻水やくしゃみ対策には、抗ヒスタミン薬(第1世代・第2世代)・ステロイド点鼻薬・非ステロイド点鼻薬、目のかゆみには点眼薬などいろいろな種類があります。自分の症状に合った薬を選ぶことが大切です。

2-5.食べ物や飲み物で花粉症を改善!

食べ物や飲み物で花粉症を改善する方法もあります。

2-5-1.免疫力を高める食材

アレルギー反応を抑える働きをする、「免疫力」を上げる食材を食べましょう。
体内で、花粉症のアレルゲンなどと戦う免疫細胞が、最も多くいる場所といえば「小腸」です。そのため、「腸内環境を整える食材」を積極的に食べて免疫細胞を活性化し、免疫力をアップすることが大切になります。
乳酸菌・ビフィズス菌・食物繊維などを含む食材が効果的です。

  • ぬか漬け、キムチ、すぐき漬けなどの発酵漬物
  • ごぼう、レンコン、ニンジンなど食物繊維が多い根菜類

2-5-2.ヒスタミンの分泌を抑える飲み物

さらに、アレルギーの原因となる、ヒスタミンの分泌を抑える「甜茶(てんちゃ)」も、花粉症対策用の飲み物として知られています。

2-6.花粉症を改善する生活習慣

花粉症を和らげるためには、生活習慣にも気を付ける必要があります。

  • 飲酒:アルコールが肝臓で分解されるときに出るアセドアルデヒドが、アレルギーを悪化させる可能性がある。飲酒は控えめに
  • 睡眠:睡眠不足で免疫やホルモンバランスを崩さないように、夜更かしをせずに早めに就寝を
  • 喫煙:タバコの煙は、鼻や喉の粘膜を刺激するので禁煙を
  • ストレス:ストレスは免疫力に悪影響を及ぼすためスポーツや趣味などで発散する

3.秋の花粉症と漢方薬

秋の花粉症を改善するため、漢方薬を取り入れる方法もあります。ここでは、花粉症と漢方の関係などをご説明しましょう。

3-1.花粉症を改善する漢方の処方法

花粉症による鼻・副鼻くうの疾患は、専門医の間でも、漢方薬を用いることで「西洋医学の薬だけの治療よりも効果が上がる」と認知されています。
基本的に、漢方では以下の考え方で薬の処方をするのです。

  • 急性期:症状そのものに対して処方する。症状を軽くすることに重きを置く
  • 寛解(かんかい)期:症状が治まった後、体質を改善し「抗菌力」を増すことに重きを置く。患者それぞれの「証(しょう)※」に合った薬を処方する

「漢方薬」と聞くと、「西洋薬のように、即効性はないものの長期間穏やかな効き目がある」と思っている人もいます。けれども、急性疾患に即効性の高い薬も多く、西洋医療の現場でも用いられているのです。

※証(しょう):その人の状態(体質・体力・症状の現れ方などの個人差)

3-2.漢方薬のメリットは?

花粉症の改善には、「急性の症状」と「体質の改善」の両方にアプローチできる漢方薬が最適です。いろいろなメリットもご紹介しましょう。

  • 特に鼻炎に関して漢方は得意分野で、初期の段階で即効性がある薬がある
  • それぞれの症状(透明な鼻水、粘っこい黄色い鼻水など)に合わせたものを処方できる
  • 眠気や集中力の衰え、作業効率の低下などを引き起こさない
  • 症状を改善しながら根本的な体質改善につながる

3-3.漢方薬の注意点

ひとくちに「花粉症」といっても、人によって症状はさまざまです。そのため、その人の「証(しょう)」にぴったりと合ったものを服用することが大切になります。「同じ花粉症だから」と家族に処方された漢方薬を飲む……などはしないようにしてください。

4.秋の花粉症に用いられる漢方薬

秋の花粉症にはどのような漢方薬が用いられるのでしょうか。代表的な漢方薬と服用方法、どこで処方してもらえるのかなどの情報をご紹介しましょう。漢方薬局に相談すれば、これ以外にも体調や体質に応じた漢方薬を紹介してもらえます。

4-1.小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」は、水のようにさらっとした鼻水や痰(たん)・くしゃみ・鼻づまり・咳などの症状に処方されます。ほかにも、気管支・気管支ぜんそく・結膜炎に用いられることもあり、眠気の副作用がありません。
主に、「中」レベルの体力の持ち主で、触診で胃のあたりをたたくと「ポチャポチャ」と音がするタイプの人に処方されることが多い薬です。
配合されているのは、半夏(はんげ)・甘草(かんぞう)・経皮(けいひ)・麻黄(まおう)などの生薬になります。

4-2.麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」は、くしゃみや薄い鼻水、背中のゾクゾクなどの症状に効果がある薬です。手足の冷えが強く、虚弱体質の方に処方されることが多く、発汗・発散作用を促します。
配合されているのは、麻黄(まおう)・細辛(さいしん)・附子末(ぶしまつ)の生薬です。

4-3.辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)

「辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)」は、漢方の古典で中国の医書、「外科正宗(げかせいそう)」にも載っている薬です。濃い鼻汁が出る鼻づまり、慢性副鼻くう炎、ちくのう症などに効果があります。
配合されているのは、石膏(せっこう)・麦門冬(ばくもんどう)・黄芩(おうごん)・ 山梔子(さんしん)・知母(ちも)などの生薬です。

4-4.漢方薬の飲み方

漢方薬は、多くの場合、温かいお湯で食前もしくは食間に服用するようになっています。ただし、患者の年齢や体重、症状により飲み方が異なることもあるので必ず医師や漢方薬局などの指示に従って服用しましょう。
また、飲み忘れたからと「2回分を1度に飲むのはNG」とされている薬も多いため、事前に確認してください。

4-5.漢方薬局のすすめ

漢方薬は、ドラッグストアなどでも購入できる「既製品」と、漢方薬局が患者さんの症状や体質などに合わせ複数の生薬を配合して処方する「オーダーメイド」があります。

もし、花粉症のお悩みを抱えているようでしたら、自己判断で薬を飲むのではなく、1度漢方薬局に相談してみましょう。自分の症状や体質、今までの経緯などを聞いたうえで処方してもらい、飲み方や注意点なども教えてくれるので漢方初心者の人でも安心して利用できます。

医心堂薬局でも、お客様の症状や体質・今までの経過などを詳しくお聞きして体質や症状に合った漢方薬を調合しています。調合した漢方薬の種類にかかわらず、煎じ薬は15日分¥11,340(税込)です。

煎じ薬と言っても、お客様自身で煎じる手間はありません。お店で煎じて1回分ずつのレトルトのパックにしてお渡ししています(煎じ薬の製法・製造過程はこちらのページをご覧ください)。無料相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

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https://www.ishindo.net/無料相談のお申し込み.html

5.秋の花粉症と漢方薬〜よくある質問〜

秋の花粉症や漢方に関するよくある質問をご紹介しましょう。

Q.花粉症には漢方がいいと聞いたのですが長期間飲まなければならないのですか?
A.漢方薬は、急性の症状に即効性がある薬もあれば、慢性疾患や体質改善のため数か月飲む必要がある薬もあります。慢性疾患の場合でも、その人の「証(しょう)」に合う薬であれば2週間ほどで改善の兆しが出ることもあるのです。「漢方薬=遅効性」ではないので1度漢方薬局などに相談をしてみてはいかがでしょう。

Q.花粉症の症状を改善するために、部屋の掃除で気を付けることはありますか。
A.こまめに、カーペット・寝具・カーテン・クッションなどに付いた、花粉やダニの死骸、ハウスダストの掃除をしましょう。また、秋の長雨のときは、部屋の湿度が上がらないように除湿機を使ってください。

Q.漢方薬を始めたいのですが漢方薬局を利用するのは初めてで不安です。
A.医心堂では、体のお悩みがある方が気軽に相談できるように、メールや電話で相談を受け付けております。対面でゆっくりと相談をしたいというお客さまには、ご来店いただいてご相談に乗ることも可能です。ご相談は無料で、無理に商品をすすめることもしません。お気軽にこちらをご利用ください。

Q.市販の花粉症の薬では眠くなり仕事に支障をきたします。どうしたらいいでしょうか。
A.漢方薬では眠くならない薬もあります。花粉症の症状によって、処方する薬も異なるので「眠くならずに鼻水や鼻づまりを改善する薬が欲しい」と、具体的にお悩みを漢方薬局に相談してみてください。

Q.何の花粉で花粉症になるのか、アレルゲンを知る方法はあるでしょうか?
A.花粉症のアレルゲンを調べるには、血液検査・皮膚反応検査・鼻粘膜誘発検査などがあります。アレルギー検査を行っている医療機関で調べることができ検査料も比較的リーズナブルです。
たとえば、血中IgE検査の場合、調べるアレルゲンが13項目以下なら約3,000〜5,000円、鼻汁好酸球検査は500円(健康保険3割負担の場合)になります。病院や検査内容によって料金は異なるのでお問い合わせください。

まとめ

いかがでしたか。秋に症状が出る花粉症と、その症状を改善してくれる漢方薬についての情報をご紹介しました。
秋になると「鼻がグズグズする」「くしゃみが止まらない」などの症状でお悩みの人は少なくありません。けれども、多くの人は「急に気温が下がったから風邪を引いたのかな」と放置してしまうようです。実は、その症状は夏〜秋にかけて飛散する花粉が原因のこともあります。
風邪薬を飲んでもなかなか治らない、毎年秋になると目や鼻の調子が悪いなどの自覚がある場合は、「秋花粉症」を疑ってみましょう。
また、症状の改善には漢方薬がおすすめです。即効性のある漢方薬でまずは症状を和らげ、その後体質を改善することも可能になります。医心堂では、体のお悩みや体質などを伺う無料相談を行っておりますのでお気軽にご利用ください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。