逆流性食道炎に効果的な漢方薬は? 症状や原因・治療方法と併せて解説


最近、喉のあたりにすっぱいものがこみ上げてくることが多くなった。胸がムカムカすることが増え、痛みも感じる。このような症状が出る病気に逆流性食道炎があります。以前は欧米人に多い病気でしたが、食生活の変化などにより、日本でも患者数が増えてきました。逆流性食道炎は、漢方薬を用いることにより、より症状が改善しやすくなるケースもあります。

今回は、逆流性食道炎の症状や原因、漢方を用いた改善方法を紹介しましょう。

  1. 逆流性食道炎の基礎知識
  2. 逆流性食道炎の治療方法
  3. 逆流性食道炎に用いられる漢方
  4. 漢方薬の処方や相談は漢方薬局へ
  5. 逆流性食道炎や漢方薬に関するよくある質問

この記事を読めば、どんなときに漢方薬を使うと効果的かもわかります。逆流性食道炎に悩んでいる人、現在の治療で満足いく結果の出ていない人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.逆流性食道炎の基礎知識

はじめに、逆流性食道炎の症状や原因、発症しやすい人の特徴などを紹介します。

1-1.逆流性食道炎とはどのような病気?

逆流性食道炎とは、胃の内容物が食道に逆流することで食道内に炎症が起きる病気です。胃の内容物には胃酸が含まれており、これが食道の壁を傷つけ、炎症を起こします。胃の内容物が逆流する機会が多いほど炎症はひどくなり、やがて潰瘍(かいよう)ができることもあるでしょう。

1-2.逆流性食道炎の症状

逆流性食道炎を発症すると、以下のような症状が現れます。

  • 胃のむかつき
  • すっぱいものがこみ上げてくる
  • 胃から胸にかけての痛み
  • ゲップがよく出るようになる
  • 喉にイガイガとした違和感が出る
  • 膨満感

人によって症状は異なりますが、潰瘍ができると痛みが強くなるでしょう。

1-3.逆流性食道炎の原因

逆流性食道炎の原因には、以下のようなものがあります。

  • 加齢による下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)などの衰え
  • タンパク質や脂肪分・香辛料などの多い食事の取りすぎ
  • 前かがみの姿勢を長時間取っている
  • アルコール・タバコ・コーヒーの取りすぎ
  • ストレス

なお、複数の原因が絡まりあって発症することもあるので、飲酒・喫煙の習慣がない人や若い年代でも発症しないとは限りません。

1-4.高齢者や飲酒・喫煙の習慣がある人は要注意

前述したように、高齢になるほど逆流性食道炎を発症するリスクは上がります。また、食事内容が高脂肪・高タンパク質になりがちな人や、からいものをよく食べる人も発症しやすいでしょう。

そのほか、ストレスが多い人、飲酒・喫煙の習慣がある人も発症リスクが高いといえます。さらに、姿勢が悪くつい前かがみになってしまいがちな人も、胃が圧迫される時間が長いため逆流性食道炎を発症するリスクが高まるでしょう。

2.逆流性食道炎の治療方法

この項では、逆流性食道炎の治療方法や再発予防方法を紹介します。

2-1.一般的な治療方法

逆流性食道炎は、投薬と食生活・生活習慣の改善指導を組み合わせた治療方法が一般的です。投薬で用いられるものは、胃酸の分泌を抑える薬、胃酸に含まれる酸を中和したり酸による刺激を抑えたりする薬が多いでしょう。必要ならば、消化機能を助ける薬も用いられます。

2-2.症状の悪化や再発を防ぐ方法

逆流性食道炎の症状が出ている間は香辛料やコーヒー・タバコ・飲酒などを控えることも大切です。さらに、腹部を締めつける服を避け、前かがみの姿勢を長時間取り続けないように指導されることもあります。

3.逆流性食道炎に用いられる漢方

この項では、東洋医学における逆流性食道炎の考え方や、症状の改善に用いられる漢方薬を紹介します。

3-1.東洋医学では肝の高ぶりが原因と考えられている

東洋医学における健康とは、気(生命エネルギー)・血(血液)・水(血液以外の体液)が、バランスよく体を巡っている状態です。さらに、東洋医学では人体の働きや機能を「肝・心・脾(ひ)・肺・腎(じん)」の5つ(五臓)に分類しています。東洋医学において逆流性食道食道炎は、肝の気が高ぶりすぎて胃や腸に悪影響を与えることが原因と考えられているのです。

3-2.病院の薬が効かない・再発をくり返す場合は漢方がおすすめ

人によっては、病院で処方される胃酸の分泌を抑える薬が効きにくい人もいます。そのような人は、漢方薬を併用することで薬の効果が現れやすくなるケースもあるでしょう。また、東洋医学には「未病」という考え方があります。

これは、「病気ではないけれど、体の不調がある」という状態で、ストレス過多や胃腸の不調なども未病です。漢方薬を服用することで体の不調を整え、逆流性食道炎の再発を予防する効果も期待できるでしょう。ですから、「ストレスのせいか、何度も逆流性食道炎をくり返す」という人も、漢方薬の利用がおすすめです。

3-3.逆流性食道炎に用いられる漢方薬

逆流性食道炎には、主に以下のような漢方薬が用いられます。

  • 六君子湯(りっくんしとう):胃腸の水の停滞改善を目的として用いられる漢方薬。胃痛・胃のもたれ・消化不良などの改善に効果がある。
  • 茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう):ストレスが原因の逆流性食道炎の改善に用いられる。胃腸の不調を改善する効果が期待できるほか、不安を鎮める効果もある。
  • 黄連湯(おうれんとう):腹部の重圧感や不快感を解消する効果、胸やけや吐き気を改善する効果が期待できる。

ここでご紹介した漢方薬はあくまでも一例です。漢方薬局を利用すれば、このほかにも症状や体質に合わせた漢方薬を処方してもらえます。病院で処方してもらった薬を服用している人は、必ずお薬手帳を薬局に持参し、薬剤師に相談してください。

4.漢方薬の処方や相談は漢方薬局へ

この項では、漢方薬局の特徴や相談の方法を紹介します。

4-1.漢方薬局の特徴

漢方薬局とは、漢方薬の調剤・販売を専門としている薬局です。漢方薬に詳しい薬剤師が顧客の症状に応じた漢方薬を処方してくれます。前述したように、逆流性食道炎は人によって原因や症状が異なるため、自分の症状・体質に合った漢方薬を服用することが大切です。漢方薬局を利用して、自分の症状に合った漢方薬を処方してもらいましょう。

4-2.漢方薬局の利用方法

初めて漢方薬局を利用するときは、まず薬剤師に体質や改善したい症状を相談してください。近年は、サイトを開設してメールで相談を受けつけたり談専用の窓口を設けたりする薬局も増えたので、より、相談しやすくなっているでしょう。もちろん、プライバシーは守られます。なお、前述したように、すでに薬を服用している人は、副作用予防のためにお薬手帳を持参しましょう。

医心堂薬局では、お客様の症状や体質・今までの経過などを詳しくお聞きして体質や症状に合った漢方薬を調合しています。漢方薬の種類に関わらず、費用は15日分¥11,340(税込)です。

煎じ薬と言っても、1回分ずつのレトルトのパックにしてお渡ししていますので、お客様自身で煎じる手間はありません(煎じ薬の製法・製造過程はこちらのページをご覧ください)。無料相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

医心堂薬局 無料相談のお申し込み
https://www.ishindo.net/無料相談のお申し込み.html

5.逆流性食道炎や漢方薬に関するよくある質問

この項では、逆流性食道炎や漢方薬に関するよくある質問を紹介します。

Q.逆流性食道炎は、若い年代でも発症することがあるでしょうか?
A.はい。高齢者の方が発症リスクが高いものの、若い年代でも発症することが珍しくない病気です。

Q.逆流性食道炎は、薬を服用すればすぐに症状が改善しますか?
A.早期の場合は薬を飲めば比較的早く症状が改善しますが、潰瘍ができてしまうと完治まで8週間以上かかることもあるでしょう。

Q.漢方薬を服用すれば、逆流性食道炎を予防する効果は期待できますか?
A.ストレスで胃が痛くなりやすい人や胃腸の調子が悪い人が服用することにより、予防できる可能性があるでしょう。

Q.逆流性食道炎は、再発をくり返しますか?
A.はい。食生活が原因で発症した可能性がある場合、食生活を元に戻すことで再発することがあります。また、ストレスがかかりっぱなしだと、一時的に症状が改善してもすぐに悪化することもあるでしょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は逆流性食道炎の原因や症状・漢方薬を用いた改善方法などを解説しました。逆流性食道炎は薬で症状を改善しても、また胃の内容物が逆流しはじめれば、症状が再び現れます。投薬と同時に食生活や生活習慣の改善をしましょう。また、薬の効果が実感できない場合は、漢方薬を合わせて服用することが効果的なこともあります。「病院で薬を処方してもらっているが効果が実感できない」という場合は、ぜひ漢方薬局で相談してみてください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。