漢方薬は血糖値の改善にどう役立つ? 高血糖の人におすすめの漢方薬を紹介


「健康診断で血糖値が高いと指摘された。何とかしたい」と悩んでいる人は多いことでしょう。血糖値とは血液中のグルコース(ブドウ糖)量のことです。血糖値が常に高いままだと、糖尿病と診断されます。そのため、健康診断で血糖値が高いと注意されるのです。

その一方で、「血糖値のコントロールが必要と言われたが、どうすればいいか分からない」人もたくさんいると思います。体の調子を整え血糖値をコントロールしやすくするには、漢方薬が効果的なケースもあるのです。

そこで今回は、血糖値を下げる方法や漢方薬を用いて血糖値をコントロールしやすくする方法について解説します。

  1. 血糖値の基礎知識
  2. 東洋医学における高血糖の考え方
  3. 血糖値が高い人におすすめの漢方薬
  4. 自分に合った漢方薬を処方してもらう方法
  5. ​血糖値や漢方に関するよくある質問

この記事を読めば、自分に合った漢方薬を処方してもらう方法もよく分かるでしょう。血糖値の高さを指摘された人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.血糖値の基礎知識

はじめに、血糖値が高くなる危険性や血糖値をコントロールする必要性を紹介します。

1-1.血糖値は血液中のブドウ糖量

前述したように、血糖値とは血液中のブドウ糖(グルコース)量のことです。血液中のブドウ糖は、細胞のエネルギー源となります。私たちの血中には常時一定の糖が含まれており、運動すると消費されて血糖値は低くなり、食事をすると高くなるのです。高くなりすぎた血糖値は、膵臓から分泌される「インスリン」という物質でコントロールされています。

1-2.血糖値が上がる原因

血糖値が上がる原因には、以下のようなものがあります。

  • すい臓の機能異常により、インスリンがほとんど分泌されなくなる(1型糖尿病)
  • 糖質の取りすぎ:ごはん・麺類・スナック菓子などを毎日多量に食べる
  • 清涼飲料水の飲みすぎ
  • 野菜不足
  • 運動不足
  • 睡眠不足
  • 食事と食事の間が長時間あく
  • 過度のストレス

1型糖尿病の原因である、すい臓の機能異常以外は、生活習慣や食生活の乱れが原因です。​つまり、生活習慣や食生活を見直せば、高血糖が改善する可能性があります。

1-3.血糖値が高いのはインスリン不足の証拠

血糖値が高いということは、インスリンが不足している状態ということです。前述したように、血糖値はインスリンでコントロールされていますが、何らかの原因でインスリンが不足した状態が続くと血糖値が高いままの状態が続きます。すると、やがて尿にまで糖が含まれるようになり、「糖尿病」を発症するのです。

1-4.血糖値が低すぎると命の危険が生じる

健康な人の血糖値は、空腹時で70mg/dL~110mg/dl以下です。血糖値が70mg/dL以下になると、汗をかく・不安な気持ちになる・脈が速くなるといった交感神経症状が現れます。さらに、50mg/dL以下になると昏睡状態になり、命の危険が生じることもあるでしょう。血糖値が低くなりすぎる原因には、炭水化物の不足や空腹時に長時間運動をしたなどがあるほか、糖尿病の治療で血糖値を下げる薬を服用しすぎたなどがあります。

1-5.血糖値を正常に保つことが大切

このように、血糖値は高すぎても低すぎても健康に重大な悪影響が出ます。健康な人はインスリンが血糖値を調整してくれますが、糖尿病になると薬や注射でコントロールしなければなりません。ですから、血糖値には常に気を配っておく必要があります。

2.東洋医学における高血糖の考え方

2-1.血糖値が上がることによって起こる症状

東洋医学では、体の中を気(生命エネルギー)・水(血以外の体液)・血が規則正しく巡っている状態を健康と考えています。また、人体の働きや機能を「肝・心・脾(ひ)・肺・腎(じん)」の5つ(五臓)に分類しており、この5つが衰えたりエネルギー不足になったりすると病気になると考えているのです。東洋医学では、慢性的な高血糖が続いた結果起こりやすくなる喉の渇きを「消渇(しょうかつ)」、血行障害による冷えや手足の末端のしびれは血の流れが滞った状態(お血)と考えています。

2-2.漢方薬の服用はこんな人におすすめ

漢方薬には、病院で処方される血糖値を下げる薬と同じ効果は期待できません。その一方で、慢性的な高血糖による喉の渇きや手足の冷え・しびれ、多尿など、不快な症状を改善する効果は期待できます。ですから、「血糖値を下げなければならないけれど、身体の具合がよくないので、積極的になれない」という場合は、漢方薬を服用すれば高血糖由来の不快な症状を改善し、食生活の改善や運動などに積極的になれる可能性があるでしょう。

慢性的な高血糖による喉の渇きや手足の冷え・しびれなどの症状が出ている人は、漢方薬を服用すれば症状が改善する効果が期待できます。また、ストレスによる暴飲暴食が止まらない人も、漢方薬を服用することにより、気持ちが落ちつく効果が期待できるでしょう。なお、高血糖な人だけでなくすでに糖尿病を発症している人にも効果が期待できます。

3.血糖値が高い人におすすめの漢方薬

高血糖や糖尿病の諸症状の改善には、以下のような漢方薬が用いられます。なお、今回ご紹介する漢方薬はあくまでも一例です。体調や症状によってさまざまな漢方薬が用いられます。

3-2.八味地黄丸(はちみじおうがん)

高血糖由来の手足の冷え・しびれ・多尿を改善する効果が期待できます。夜中にオシッコで何度も起きる人や、手足が冷えてつらいという人によく用いられる漢方薬です。

3-3.牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

高血糖由来の手足の冷え・しびれ・むくみなどのほか、体力回復にも効果が期待できます。たとえば、老化によって体力が低下し、適度な運動が行えないという人にも処方されることが多いでしょう。

3-4.柴苓湯(さいれいとう)

喉の渇きやむくみを改善する効果が期待できる漢方薬です。慢性的な高血糖だと、喉が渇いて水をたくさん飲み、むくみに悩む人も多いでしょう。柴苓湯はそれを改善する効果が期待できます。

3-5.六君子湯(りっくんしとう)

胃腸の動きを改善し、胃痛や嘔吐感を解消する効果が期待できます。食事制限や糖尿病食による胃腸の不調を感じる人に効果的な漢方薬です。

3-6.人参湯(にんじんとう)

体力を回復させ、胃腸の不調を改善する効果がある漢方薬です。六君子湯と同じように、食事制限などによる胃腸の不調を改善する効果が期待できます。血糖値を下げるために食事を見直したら、胃腸が不調になったという人におすすめです。

4.自分に合った漢方薬を処方してもらう方法

この項では、漢方薬局を利用し、自分に合った漢方薬を処方してもらう方法を紹介します。

4-1.漢方薬局は漢方薬の調合・販売を専門とする薬局

漢方薬局とは、通常の薬局と異なり漢方薬の調剤・販売を専門としているところです。常駐している薬剤師は漢方薬に詳しく、顧客の体質や症状を聞いて、漢方薬を処方してくれます。高血糖や糖尿病の症状は人によって異なるため、自分に合った漢方薬を処方してもらったほうが、より高い効果が期待できるでしょう。

4-2.漢方薬局に相談に行ってみよう

初めて漢方薬局を利用するときは、まず薬剤師に体質や改善したい症状を薬剤師に相談しましょう。現在は、サイトを開設している薬局も増えました。サイトから相談の予約ができたり、メールで相談を受けつけたりしてくれる薬局もあるので、まずはインターネットで検索してみましょう。プライバシーはしっかり守られるので、安心して薬剤師に何でも相談してください。

医心堂薬局では、お客様の症状や体質・今までの経過などを詳しくお聞きして体質や症状に合った漢方薬を調合しています。漢方薬の種類に関わらず、費用は15日分¥11,340(税込)です。

煎じ薬と言っても、1回分ずつのレトルトのパックにしてお渡ししていますので、お客様自身で煎じる手間はありません(煎じ薬の製法・製造過程はこちらのページをご覧ください)。無料相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

医心堂薬局 無料相談のお申し込み
https://www.ishindo.net/無料相談のお申し込み.html

5.血糖値や漢方に関するよくある質問

この項では、血糖値や漢方に関するよくある質問を紹介します。

Q.血糖値は子どもでも慢性的に高くなることがあるでしょうか?
A.はい。糖の取りすぎによって高血糖になることはあります。

Q.何もしていないのに血糖値が上がることはありますか?
A.たとえば、ストレスですい臓の働きが悪くなると、食生活は健康的なのに血糖値が高くなることはあるでしょう。

Q.慢性的な高血糖の自覚症状は、高血糖になってすぐに出てきますか?
A.いいえ。糖尿病が進行しないと出てこないケースも多いでしょう。高血糖になってすぐは、ほとんど自覚症状はありません。

Q.漢方薬と病院の薬は、同時に服薬してかまわないでしょうか?
A.薬剤師に相談してください。自己判断は禁物です。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、血糖値が高くなる原因や血糖値を下げる効果が期待できる漢方薬について解説しました。血糖値の改善は、早めに行うほど効果があります。健康診断で血糖値が高いと診断されたら、できるだけ早く食生活や生活習慣の改善や漢方薬の服用を始めましょう。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。