子宮筋腫の症状改善に用いられる漢方薬は? 種類やその特徴などを解説!


「月経痛がひどく、量も多いので産婦人科を受診したら子宮筋腫と診断された」「子宮筋腫の治療法がいろいろあって、どれを選択していいか悩んでいる」という人は、多いと思います。子宮筋腫は、女性の4人に1人はあると言われている良性の腫瘍(しゅよう)です。大きくなると手術で取り除かなければならなくなります。子宮筋腫の治療はいろいろありますが、漢方薬を用いることで改善できる場合もあるのです。

今回は、子宮筋腫の原因や治療方法、漢方を用いた治療が向いている人の特徴などを紹介します。

  1. 子宮筋腫の基礎知識
  2. 子宮筋腫の治療方法
  3. 漢方を用いて子宮筋腫を改善する方法
  4. 漢方薬局の利用方法
  5. 子宮筋腫や漢方薬に関するよくある質問

この記事を読めば、自分の体質や症状に合った漢方薬を処方してもらう方法も分かるでしょう。子宮筋腫の疑いがある人や、手術以外の治療方法を探している人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.子宮筋腫の基礎知識

はじめに、子宮筋腫の症状や原因、妊娠への影響などを紹介します。

1-1.子宮筋腫は子宮近辺にできる良性の腫瘍

前述したように、子宮筋腫は子宮の内側(粘膜下筋腫、ねんまくかきんしゅ)・筋肉の中(筋層内筋腫、きんそうないきんしゅ)・子宮の外側(漿膜下筋腫、しょうまくかきんしゅ)にできる良性の腫瘍です。大きさは小豆粒程度~野球ボールくらいと人によってさまざまです。子宮筋腫は女性ホルモンによって大きくなるので、閉経すると小さくなったり消えたりします。

1-2.子宮筋腫はストレスが原因でできることもある

子宮筋腫ができる原因は、まだはっきりと分かっていません。しかし、女性ホルモンが子宮筋腫を成長させることは分かっています。そのため、ストレスによって女性ホルモンのバランスが崩れると発生する可能性が高まるでしょう。今は、女性も共働きが当たり前となり、仕事と育児・家事の両立にがんばっている人もたくさんいます。でも、その分ストレスもたまりがちです。強いストレスがかかると月経周期が乱れがちな人は、子宮筋腫ができやすい可能性もあります。

1-3.月経痛・貧血・便秘などが子宮筋腫の代表的な症状

子宮筋腫ができると、月経痛・過多月経(出血が多くなる)・便秘・貧血などの症状が現れます。ただし、子宮筋腫ができたらすぐにこのような症状が出るわけではありません。筋腫が小さいうちは、自覚症状がない人もいます。また、子宮内部・子宮外部・筋肉の中など、子宮筋腫ができた位置によっても症状が異なることもあるでしょう。

1-4.5cm以上の子宮筋腫は不妊の原因になりやすい

子宮内や筋肉の内側に5cm以上の子宮ができると、不妊の原因になることもあります。また、子宮の外側に筋腫ができた場合、その位置や大きさによっては、早産の危険性が高まるでしょう。子宮筋腫は命に関わる病気ではありませんが、妊娠を望む人にできた場合、慎重に治療する必要があります。

2.子宮筋腫の治療方法

この項では、病院で受けられる子宮筋腫も治療方法や受診の目安などを紹介します。

2-1.強い月経痛や過多月経が受診の目安

月経痛や経血の量は個人差がありますが、月経の最中は起きていられないほど痛みが強い場合や、夜用のナプキンが1時間もたないくらいに経血の量が多い場合は、産婦人科を受診しましょう。また、月経痛や過多月経の症状がなくても、ひどい便秘や長期間の頻尿で悩んでいる場合は、産婦人科を受診してください。

2-2.子宮筋腫の診断方法

子宮筋腫の有無は、内診や超音波検査で分かります。その後、必要ならばMRIや貧血検査などを行うこともあるでしょう。

2-3.子宮筋腫には3種類の治療方法がある

子宮筋腫の治療方法は、以下の3種類があります。

  • 経過観察:子宮筋腫がまだ小さい場合は特別な治療を行わず、定期的に状態をチェックする
  • 薬物療法:薬物によって一時的に女性ホルモンの分泌を止め、無月経状態にする治療方法。筋腫を手術ができるくらいまで小さくしたり、閉経まで筋腫が大きくなりすぎないように成長を止めたりする
  • 手術療法:手術によって筋腫を取り除く治療方法。筋腫だけを取り除く方法と、子宮ごと摘出する方法がある

どのような治療方法を選ぶかは、医師とよく相談して決めることが大切です。

3.漢方薬を用いて子宮筋腫を改善する方法

この項では、東洋医学における子宮筋腫の考え方や漢方を用いた治療方法がおすすめの人を紹介します。

3-1.東洋医学における子宮筋腫の考え方

東洋医学における健康とは、体内を気(生命エネルギー)・水(血以外の体液)・血が規則正しく巡っている状態です。また、人体の働きや機能を「肝・心・脾(ひ)・肺・腎(じん)」の5つ(五臓)に分類しています。東洋医学では、気・水・血のいずれか五臓内で不足・過剰・滞ると、病気になると考えているのです。子宮筋腫は、お血(血が体内で滞った状態)が原因と考えられています。

3-2.漢方薬を用いた治療がおすすめな人

漢方薬は、子宮筋腫ができた体そのものの不調を改善し、体内を巡っている血液などのバランスを整えて免疫力を上げる効果が期待できます。ですから、「現在、手術は必要ないけれど子宮筋腫が大きくなるのを防ぎたい」という人や、「手術して子宮筋腫を取ったが、再発を防ぎたい」という人などにより効果的です。また、「病院での薬物療法が体質的に合わなかった」という人にも効果が期待できます。

3-3.自己判断で漢方薬を服用しない

漢方薬はれっきとした薬です。体調や体質に合った漢方薬を服用しないと効果が実感できないこともあります。また、薬の飲み合わせによっては副作用が出ることもあるでしょう。初めて漢方薬を購入する場合は、必ずお薬手帳を薬局に持参し、漢方薬に詳しい薬剤師と相談してください。

3-4.子宮筋腫の症状改善に用いられる漢方薬

ここでは、子宮筋腫の症状改善に用いられる代表的な漢方薬を紹介します。なお、これ以外の漢方薬も症状に応じて処方されることがあるでしょう。

3-4-1.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸は、お血の改善に用いられる代表的な漢方薬です。手足が冷えるのに顔がのぼせやすい人や、下腹部が張りやすく月経異常の自覚症状がある人に主に用いられます。

3-4-2.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は、身体を温めて体内の血の巡りをよくする効果がある漢方薬です。貧血・冷え性・月経不順などの治療にも用いられます。やせて体力がない人で、目まいや立ちくらみを起こしやすい人に処方されることが多いでしょう。

3-4-3.温経湯(うんけいとう)

温経湯は血の量が不足している状態を改善する効果がある漢方薬です。月経困難症・月経不順を改善する効果も期待でき、お腹の力が弱い虚弱な女性に主に用いられます。

4.漢方薬局の利用方法

漢方薬局とは、漢方薬の調剤や販売を専門に行う薬局で、漢方薬に詳しい薬剤師が常時顧客の状や体質の相談を受けつけています。子宮筋腫は人によって症状などが異なるので、自分の体質や改善したい症状に合った漢方薬を処方してもらうことが大切です。ですから、ぜひ漢方薬局を利用してみましょう。現在は、初めての人でも利用しやすいよう、サイトを開設したり専用の相談窓口を設けたりするところも増えました。また、メールで相談を受けつけているところもあります。なお、初めて利用する場合は、お薬手帳を持参してください。

医心堂薬局では、お客様の症状や体質・今までの経過などを詳しくお聞きして体質や症状に合った漢方薬を調合しています。漢方薬の種類に関わらず、費用は15日分¥11,340(税込)です。当薬局では、煎じ液を1回分ずつパックしてお渡ししています。自分で煎じる手間もなく、持ち歩きにも便利です。袋を開ければすぐにお飲みいただけます。

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5.子宮筋腫や漢方薬に関するよくある質問

この項では、子宮筋腫や漢方薬に関するよくある質問を紹介します。

Q.子宮筋腫は、子どもや高齢者にはできないのですか?
A.はい。女性ホルモンによって成長するので、初潮前の子どもや閉経後はできません。

Q.漢方薬で子宮筋腫を小さくすることは可能ですか?
A.漢方薬を服用した人によっては、小さくなるケースもあります。しかし、必ず小さくなると断言はできません。

Q.子宮筋腫と悪性腫瘍は見分けがつくのですか?
A.はい。ほとんどが見分けがつきます。疑わしい場合は組織の一部を取って病理検査を行うのが一般的です。

Q.子宮筋腫は、自然治癒することはありますか?
A.40代半ばで子宮筋腫ができた場合、閉経によって子宮筋腫の成長が止まって消えてしまう可能性はあるでしょう。しかし、20代、30代で自然治癒することはほとんどありません。

Q.漢方薬とサプリメントを一緒に飲めますか?
A.組み合わせによっては、漢方薬の効き目が弱まったり逆に強くなりすぎたりするので、薬剤師に相談してから服用するのがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、子宮筋腫の原因や症状・漢方薬を用いた改善方法などを紹介しました。子宮筋腫は、人によって症状が大きく異なる病気です。身近にほとんど症状が出ない子宮筋腫の患者さんがいても、自分も同じとは限りません。月経痛がひどいなど自覚症状が出たら、できるだけ早く病院を受診しましょう。また、病院での治療が自分に合っていないと感じたら、ぜひ漢方薬を用いた改善方法を試してみてください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。