肩こりのメカニズムや対処法を紹介! 改善に効果的な漢方薬は?


つらい肩こりの症状にお悩みではありませんか? 肩こりを解消するグッズや解消する方法もたくさんあります。しかし、「グッズを使ったり肩こり解消方法を試してみたが、いまひとつ効き目がなかった」という方もいるでしょう。そんな人には、漢方を用いた肩こり改善が効果的かもしれません。

今回は、肩こりの原因やタイプ、漢方薬を用いた改善方法を紹介します。

  1. 肩こりのメカニズムや関連する病気
  2. 肩こりのタイプ
  3. 漢方を用いた肩こりの改善方法
  4. 漢方薬局の利用方法
  5. 肩こりや漢方薬に関するよくある質問

この記事を読めば、漢方薬を用いた改善方法が向いている肩こりの種類なども分かるでしょう。肩こりに悩んでいる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.肩こりのメカニズムや関連する病気

はじめに、肩こりが起こるメカニズム肩こりに関連する病気を紹介します。

1-1.肩こりの原因は血行不良や疲労物質の蓄積

肩こりの主な原因は血行不良や疲労物質の蓄積です。肩には腕や首を動かす筋肉がたくさんあります。血行不良になると筋肉が硬くなり、こりを感じやすくなるのです。また、血行が悪くなると血流にのって体外へ排出される疲労物質が筋肉内にたまりやすくなります。これも、肩こりをひどくする原因の1つです。

1-2.冷えやストレスは血行不良を悪化させる

血行不良は、同じ姿勢を長時間取り続けたり、運動不足で代謝が悪くなったりすると起こりやすくなります。このほか、冷えやストレスを感じやすい環境でも血行不良になりやすいでしょう。夏よりも冬に肩こりが起こりやすい場合は、冷えが原因の可能性があります。また、仕事中に肩こりになりやすい人は、ストレスが肩こりの可能性があるでしょう。

1-3.関節の病気で肩こりが起こることもある

四十肩・五十肩に代表される肩関節の病気になると、肩こりが起こりやすくなる人もいます。また、スポーツで肩を痛めたりした場合も、肩こりになりやすくなるケースもあるでしょう。この場合、ケガが治ったり病気を治療したりすると肩こりが起こりにくくなることもあります。

1-4.肩こりは頭痛・吐き気などの原因になることもある

肩の筋肉は、首の筋肉までつながっています。そのため、肩こりがひどくなると頭痛やめまい・吐き気などの症状が現れることもあるでしょう。また、肩が痛みで動かせなくなることもあります。たかが肩こりと侮っていると、日常生活に支障が出ることもあるでしょう。

2.肩こりのタイプ

この項では、肩こりを原因別にタイプ分けし、それぞれの特徴などを紹介します。

2-1.風邪や冷えによる肩こり

前述したように、肩こりは冷えが原因でも起こりやすくなります。また、風邪など発熱を伴う感染症になっても肩こりが起こることがあるでしょう。風邪や冷えによる肩こりは、肩だけでなく首から背中にかけてコリや痛みを感じやすくなります。また、ぞくぞくとした寒気や頭痛・くしゃみなどの症状が出ることもあるでしょう。

2-2.水分代謝の異常が原因の肩こり

血行不良になると、本来は速やかに排出されなければならない老廃物が水分と一緒に筋肉内にとどまり、肩こりの原因になります。水分代謝の異常が原因の肩こりは、痛みよりも重だるさを感じやすくむくみも一緒に起こることもあるでしょう。また、胃腸の調子も一緒に悪くなることもあります。

2-3.ストレスが原因の肩こり

ストレスが原因の肩こりは、肩こりを自覚する場所や時間が決まっていることが多いものです。たとえば、休日にはほとんど肩こりを感じないのに、仕事中は頻繁に起こったりします。また、肩こりと同時にイライラしたり精神的に不安定になったりすることもあるでしょう。

2-4.血行不良による肩こり

血行不良の肩こりは、肩の筋肉の強いこわばりや刺すような痛みを感じやすくなります。また、長時間同じ姿勢を取っていると痛みが増すことがあるでしょう。さらに、夜間になると痛みが増すこともあります。女性の場合は、生理中は痛みがひどくなり肩こりが起こりやすくなる人もいるでしょう。

2-5.自分の肩こりのタイプを把握することが大切

肩こりの改善方法はいろいろありますが、肩こりの原因によっては改善するどころか悪化させてしまうこともあります。たとえば、ストレスが原因の肩こりはストレスを解消しないと温めたりシップを貼ったりしても、すぐに再発するでしょう。ですから、肩こりの症状から自分のタイプを知り、それに合った解消法をすることが大切です。

3.漢方を用いた肩こりの改善方法

この項では、漢方を用いた肩こりの改善方法や漢方を用いた改善方法が向いている人などを紹介します。

3-1.東洋医学では肩こりを瘀血や水毒・気滞と考える

東洋医学では、人体の働きや機能を「肝・心・脾(ひ)・肺・腎(じん)」の5つ(五臓)に分類しており、五臓を気(生命エネルギー)・血・水(血以外の体液)が規則正しく巡っている状態が健康と考えています。東洋医学における病気とは、五臓のエネルギーが衰えたり、気・血・水が不足したり滞ったり、過剰になったりした状態です。肩こりは、血が滞る瘀血、気が滞る気滞、身体の水分バランスが崩れる水毒などが原因と考えており、漢方を用いて治療を行います。

3-2.慢性化した肩こりは漢方を用いた改善が向いている

肩こりそのものは、病気ではありません。ですから、西洋の医学では痛みや重だるさを解消する対症療法が一般的です。しかし、ストレスや血行不良が原因の場合は、それらを改善しない限り肩こりが根本的によくなることはないでしょう。血行促進には運動や入浴などの方法がありますが、冷え性などが原因の場合は漢方を用いた改善方法が効果的なことがあります。また、ストレスを和らげる漢方薬もあるので、ストレスを感じやすいけれど解消方法が分からず悩んでいる人も、漢方を用いた改善方法を試してみましょう。慢性化した肩こりにも効果がある可能性があります。

3-3.肩こりの治療に用いる代表的な漢方薬

この項では、肩こりの治療に用いる漢方薬の一例を紹介します。なお、漢方薬局で漢方に詳しい薬剤師に相談すれば、これ以外の漢方をすすめられることもあるでしょう。

3-3-1.独活葛根湯(どっかつかっこんとう)

独活葛根湯は、冷え性で寒くなると肩こりが悪化する人や長時間デスクワークを続けると肩こりが起こりやすい人に効果が期待できる漢方薬です。血の巡りをよくし、気や血の不足を補ってくれます。

3-3-2.疎経活血湯(そけいかっけつとう)

疎経活血湯は、血や水の巡りをよくし、関節痛などを改善する効果がある漢方薬です。水分代謝が悪く、肩が重だるくむくみが起こりやすい肩こりを改善する効果が期待できます。

3-3-3.血府逐瘀丸(けっぷちくおがん)

血府逐瘀丸は血の滞りを取り除き、ストレスを鎮め気を落ち着ける効果がある漢方薬です。ストレスがかかると肩こりが起こりやすい人に効果的が期待できるでしょう。

3-4.漢方薬は専門家に処方してもらうのがおすすめ

漢方薬はれっきとした薬なので、サプリメント感覚で飲んではいけません。自分の肩こりのタイプや改善したい症状を漢方薬に詳しい薬剤師に相談し、処方してもらうのが一番です。また、漢方薬は副作用がないイメージがありますが、薬の飲み合わせによっては起こることがあります。ですから、すでに薬を服用している場合は、薬局にお薬手帳を持参してください。

4.漢方薬局の利用方法

自分の症状にあった漢方薬を処方してもらうには、漢方薬局の利用がおすすめです。漢方薬局とは、漢方薬の調剤・販売を専門とした薬局で、漢方薬に詳しい薬剤師が常駐しています。顧客から症状や体質の相談を受け、それぞれの症状・体質に合った漢方薬を処方してくれるのが特徴です。現在は、サイトを作っている薬局も増え、そこから相談の申し込みができるところもあります。なお、相談は専門の相談窓口で行われるので、プライバシーの心配はいりません。

医心堂薬局では、お客様の症状や体質、今までの経過などを詳しくお聞きしてそれぞれの人に漢方薬を調合しています。漢方薬の種類にかかわらず、費用は15日分¥11,340(税込)です。1回分ずつのレトルトのパックにしてお渡ししていますので、お客様自身で煎じる手間は必要ありません。

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5.肩こりや漢方薬に関するよくある質問

この項では、肩こりや漢方薬に関する質問を紹介します。

Q.病院を受診したほうがよい肩こりはあるでしょうか?
A.急に激しい肩の痛みが生じ、1時間以上痛みが治まらない場合は心臓などの病気の可能性があります。至急病院を受診してください。

Q.漢方薬を服用したら、多少無理をしても肩こりが起こらなくなるでしょうか?
A.そんなことはありません。漢方薬を服用し、さらに生活習慣に気をつけることが大切です。

Q.肩こりを予防する方法はありますか?
A.最も手軽にできる方法は、同じ姿勢を長時間続けないことです。1時間に1度くらいは肩を回すなど筋肉をほぐしましょう。また、肩を冷やさないことも大切です。

Q.漢方薬に湿布や軟膏はありますか?
A.ありますが、肩こりには飲み薬を用いるのが一般的です。

Q.漢方薬はどれくらい服用すれば効果が実感できますか?
A.早い方ですと3日くらいで効果を実感できますが、一般的には2週間くらい継続して服用することで効果を実感できる方が多いです。

まとめ

今回は、肩こりのメカニズムや漢方を用いた改善方法を紹介しましたが、ここまで読んでいただければ、肩こりの解消方法がお分かりいただけたと思います。どんな肩こりでも温めて患部を動かせばよいわけではありません。自分の肩こりのタイプを把握し、適切な対処方法を取りましょう。慢性化した肩こりには漢方薬を服用することにより、改善が期待できるものもあります。温めたり運動をしても効果がなかったという人におすすめです。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。