腱鞘炎に用いられる漢方薬は? 腱鞘炎の症状や原因と共に解説!


「腱鞘炎になったが、なかなか症状がよくならない」「腱鞘炎の治療を受けているが、病院から処方される薬の効果が今ひとつ実感できない」という人はいませんか? 腱鞘炎の主な原因は手指や手首の使い過ぎですが、使わずに生活が難しい部位なので一度腱鞘炎になると、なかなか治らないケースもよくあります。腱鞘炎の治療は投薬が一般的ですが、ケースによっては漢方薬が効果的なこともあります。

今回は、腱鞘炎の原因や治療方法、漢方薬を用いた改善方法を紹介しましょう。

  1. 腱鞘炎の症状や原因
  2. 病院での治療は投薬が中心
  3. 東洋医学における腱鞘炎の考え方
  4. 腱鞘炎の改善に用いられる漢方薬
  5. 漢方薬局の利用方法
  6. 腱鞘炎や漢方薬に対するよくある質問

この記事を読めば、自分に合った漢方薬を処方してもらう方法も分かります。腱鞘炎がなかなか改善せず悩んでいる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.腱鞘炎の症状や原因

はじめに、腱鞘炎の症状や主な原因、完治が難しい理由などを紹介します。

1-1.腱鞘炎は腱を包んでいる膜の炎症

腱鞘炎とは、手や足の腱を包んでいる「腱鞘(けんしょう)」という部分が、何らかの理由で炎症を起こすことによって発症します。私たちが手や足の指や手首・足首をスムーズに動かすことができるのは、腱を束ねる「腱鞘」があるためです。ですから、腱鞘炎になると手足の指が動かしにくくなったり痛みが出たりします。

1-2.主な症状は痛みや腫れ

前述したように、腱鞘炎になると手足の指や手首・足首に痛みを感じ、患部が腫れます。また、指が動かしにくくなったり、特徴的な動きをするようになったりすることもあるでしょう。中でも、手の親指の付け根に腱鞘炎を発症すると、指がばねのようにしか動かなくなる「ばね指」と呼ばれる状態になることもあります。また、親指側の手首の腱鞘が炎症を起こすと「ドケルバン病」と診断されることもあるでしょう。これらは皆腱鞘炎の一種です。

1-3.手指の酷使が発症につながる

腱鞘炎は手足の指や手首・足首を酷使することによって発症します。たとえば、パソコンのキーボードを長時間操作する、ものを長時間書く、楽器の演奏、家事などの作業で発症しやすいでしょう。また、赤ん坊を長時間抱っこすることの多い母親や、介護をしている人も腱鞘炎を発症しやすくなります。

1-4.放置しておくと手術が必要になるかも

腱鞘炎を発症した場合、酷使した手を休ませることも大切です。しかし、湿布を貼ったり痛み止めを飲んだりして、同じように手を使い続けるケースもあります。腱鞘炎になっても手や足を酷使していると、症状が改善しなかったり、改善してもすぐに再発したりするでしょう。その結果、手術をして腱鞘の鞘を開かないと症状が改善しない状態になることもあります。

2.病院での治療は投薬が中心

腱鞘炎は、早期発見・早期治療が大切です。手指・足指・手首などを動かした際に痛みを感じたら、できるだけ早く整形外科を受診しましょう。病院での治療は、投薬・腱鞘内ステロイド注射・局所固定を含む患部の安静など保存的な療法が中心です。しかし、前述したように「投薬をしているから」と腱鞘炎になった場所を発症前と同じように酷使していると、症状がひどくなる可能性もあります。症状が改善しなかったり再発をくり返したりする場合は、腱鞘の鞘(さや)を開く手術をすすめられることもあるでしょう。

3.東洋医学における腱鞘炎の考え方

この項では、東洋医学の考えに基づく腱鞘炎の原因や漢方薬を用いた改善方法がおすすめの人の特徴などを紹介します。

3-1.東洋医学では腱鞘炎はお血が原因と考える

東洋医学は中国を中心に発展してきた数千年の歴史がある医学です。漢方薬や鍼灸(しんきゅう)を用いた治療を行い、西洋医学とは異なるアプローチで病気を治療していきます。東洋医学では、人体の働きや機能を「肝・心・脾(ひ)・肺・腎」の5つ(五臓)に分類しており、健康とはこの五臓を気(生命エネルギー)・血・水(血以外の体液)が規則正しく巡っている状態を言うのです。東洋医学では腱鞘炎は、瘀血(血の滞り)が原因と考え、漢方薬を用いて血液の流れをよくすることで症状の改善を試みます。

3-2.病院の治療で症状が改善しにくい人に漢方薬はおすすめ

漢方薬は、草木や鉱物といった天然素材を原料とした生薬を調合して作ります。効き目が穏やかで副作用が起こりにくく、長期間に渡って服用することが可能です。また、授乳中でも服薬できる漢方薬もあります。さらに、長期服薬することで体質を改善し、腱鞘炎が再発しにくくなる効果も期待できるでしょう。長期間病院で治療を受けているが投薬をやめるとすぐに症状が再発する人や、授乳中なのでできるだけ投薬は避けたい人などは、ぜひ漢方を用いた改善方法を試してみてください。人によっては、漢方薬のほうが効果を実感できるケースがあります。

3-3.病院で処方される薬と漢方薬は併用可能

病院で処方される薬と、漢方薬を併せて使うこともできます。ただし、必ずお薬手帳を薬局に持参し、薬剤師と相談して漢方薬を調合してもらってください。個人の判断で漢方薬を服用してはいけません。副作用が出る可能性があります。

4.腱鞘炎の改善に用いられる漢方薬

この項では、腱鞘炎に用いられる漢方薬の一例を紹介します。

4-1.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸は、お血の改善や痛みの緩和に用いられる漢方薬です。また、月経異常や月経困難を改善する効果もあります。比較的体力がある人に処方されることが多いでしょう。

4-2.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は、血の不足やお血を改善する効果がある漢方薬です。月経不順や月経異常を改善する漢方薬としても知られています。こちらは、比較的体力のない人に処方されることが多いでしょう。

4-3.桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)

桂枝加朮附湯は、神経痛や関節痛など身体の痛みを改善する効果がある漢方薬です。ステロイドでは効果が実感できない人に、処方されることが多いでしょう。

5.漢方薬局の利用方法

この項では、漢方薬局の利用法などを解説します。

5-1.漢方薬局は漢方薬を専門に販売する薬局

漢方薬局とは、漢方薬の調剤・販売を専門としている薬局です。漢方薬局には漢方薬に詳しい薬剤師が常駐しており、顧客の体質や改善したい症状の相談を受けてから、その人に合った漢方薬を処方してくれます。今は、サイトを開設している薬局も多く、初めての人でも利用しやすくなっているので、まずは最寄りの漢方薬局を探してみましょう。なお、メールで相談を受けつけているところもあります。

5-2.腱鞘炎の改善には漢方薬局の利用がおすすめ

漢方薬はドラッグストアでも調合済みのものが購入できます。しかし、腱鞘炎のように人によって症状や発症箇所が違う病気の改善には、その人に合った漢方薬を服用したほうが効果が実感しやすいでしょう。プライバシーは保たれているので、安心して相談してください。

5-3.医心堂薬局の特徴

医心堂薬局では、お客様の症状や体質、今までの経過などを詳しくお聞きして体質や症状に合った漢方薬を調合しています。漢方薬の種類に関わらず、費用は15日分¥11,340(税込)です。1回分ずつのレトルトのパックにしてお渡ししていますので、お客様自身で煎じる手間はありません。

医心堂薬局 無料相談のお申し込み
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6.腱鞘炎や漢方薬に対するよくある質問

この項では、腱鞘炎や漢方薬に対するよくある質問を紹介します。

Q.腱鞘炎になったら、手を使ってはいけませんか?
A.可能な限り、重いものを持ったり複雑な動きを長時間する作業を避けたりすることが大切です。

Q.腱鞘炎は子どもでも発症しますか?
A.はい。ただし、乳幼児のばね指はほとんどが先天性で、自然治癒することが多いものです。学童期の子どもの場合、ゲームやピアノなど指を酷使すると発症しやすくなります。

Q.腱鞘炎の完治とはどのような状態ですか?
A.指や手首が自由に動き、痛みがない状態になると完治したと言われるでしょう。ただし、再発の可能性はあります。

Q.腱鞘炎は塗り薬の治療はしないのですか?
A.はい。服薬や注射が一般的です。漢方薬も飲み薬となります。

Q.漢方薬は1日何回服用すればいいですか?
A.1日2~3回、食前に服用をすることが一般的です。ちなみに当店の煎じ薬は1日2回服用していただいています。漢方薬の場合、昔から空腹時の方が吸収が良いとされているので食事の30分前、または食事の2時間後のお腹の空いたときというのが一般的です。(食後に服用していただいても全く問題ありません)

まとめ

今回は、腱鞘炎の原因や症状、漢方薬を用いた改善方法を紹介しました。腱鞘炎は一度発症すると再発をくり返す人も珍しくありません。また、投薬をやめると症状がすぐに再発するケースもあります。「長年治療を受けているけれど、よくなった実感がわかない」という場合は、一度漢方を用いた改善方法を試してみてください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。