頻尿を漢方で改善する方法とポイントは? 漢方の効力を解説!


「トイレが近い」「おしっこの回数が多い」などの頻尿症状が続いている方は、常にトイレの不安がつきまとうでしょう。頻尿は排尿回数が多くなる症状のことです。頻尿を改善するためには原因を突き止め、適切な処置を行うことが大切になります。そんな頻尿の対処法の1つとして最近注目されているのが「漢方薬」です。本記事では、頻尿の原因や漢方薬を用いた対処法などについて解説します。

  1. 頻尿のメカニズムと原因を知ろう!
  2. 漢方医学からみた頻尿とは?
  3. 頻尿に用いられる漢方薬を紹介
  4. 頻尿を予防するために心がけるべきこと
  5. 頻尿の漢方相談はどこに行けばいい?
  6. 頻尿と漢方に関してよくある質問

この記事を読むことで、頻尿の原因や漢方薬を使用した対処法などが分かります。気になっている方、悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1.頻尿のメカニズムと原因を知ろう!

頻尿を改善するためには、そのメカニズムと原因を知る必要があります。どのような原因が考えられるのか、一緒にチェックしていきましょう。

1-1.排尿回数が増える「頻尿」

頻尿とは、通常よりも排尿回数が増える症状のことです。残尿感が伴うこともあります。病気ではありませんが、膀胱炎や子宮がんなど大病が関係している可能性もあるのであまく考えてはいけません。一般的には1日に8回以上の排尿があると頻尿とされます。しかし、一概に1日に何回以上の回数が異常とはいえず、8回以下でも自身で多いと感じれば頻尿の可能性があるのです。

1-2.頻尿の代表的な症状一覧

頻尿の代表的な症状は以下のとおりです。

  • トイレに間に合わず漏れてしまうことが多々ある
  • 排尿の回数が以前よりも多く感じる
  • 日常生活に支障をきたすほど排尿の回数が多い
  • 発熱・排尿時に痛みなどがある

1-3.頻尿の原因を知ろう!

頻尿の原因には、日常生活の乱れ・病気・緊張など精神的な影響など、さまざまな原因があります。それぞれについて詳しくチェックしていきましょう。

1-3-1.加齢に伴う機能の低下

年齢を重ねると膀胱の機能が低下し、尿を濃縮するホルモンの分泌量が少なくなります。その結果、必然的に尿の量が増えてしまうのです。また、膀胱が硬くなり、尿をためる量が少なくなります。

1-3-2.頻尿の原因になる日常生活

水分の過剰な摂取・緊張状態・体温の低下など、頻尿は不規則な生活が原因で起こることもあります。特に、体の冷えは膀胱が過剰に刺激されるため、尿意を頻繁に感じることが増えるのです。なるべく、体を冷やさないように心がけましょう。

1-3-3.ストレスなど心因性頻尿

心因性頻尿は、ストレスなどの精神的な問題で頻尿になることです。この場合は、ストレスや疲れを過剰に感じているときに、頻尿を引き起こすことがあります。ただし、尿意を感じても尿がまったく出ないケースもあるようです。

1-3-4.大病が隠れていることもある

高熱・血尿・腰や背中の痛みを感じたときは、大病が隠れている可能性があります。たとえば、膀胱炎・神経因性膀胱・過活動膀胱・前立腺肥大症などです。これらの病気の症状として、頻尿が起こることもあります。排尿時に痛みを伴う場合は、病気が関係している可能性が高いので早めに受診してください。

2.漢方医学からみた頻尿とは?

それでは、漢方医学では頻尿をどのように考えるのでしょうか。

2-1.「腎」の働きが関係している

漢方医学では、泌尿器系のことを「腎(じん)」と呼んでいます。基本的に、体内のバランスが崩れているために異変が生じるという考えるため、腎がうまく働いていない状態とみなすのです。腎は泌尿器系・生殖器系・婦人科系・老化をつかさどるもので、年齢が重なるたびに働きが低下していきます。腎の機能が衰え抵抗力が落ちると、排尿・排泄に異変が生じるというわけです。

2-2.代表的な頻尿の証(しょう)をチェック!

漢方は1人1人に合った診察や処方を行いますが、そこで用いられるのが証です。大きく分けると、虚弱体質の「虚証」とがっしりした体格で血色がいい「実証」があります。以下に、頻尿が起こりやすい証をいくつかピックアップしたので参考にしてください。

  • 腎陽虚(じんようきょ):体を機能させたり温めたりするエネルギーが不足している
  • 腎陰虚(じんいんきょ):うるおいや栄養が不足している状態
  • 肝鬱気滞(かんうつきたい):体の機能を調節する肝気の流れが滞っている
  • 肺気虚(はいききょ):過労や慢性的な体調不良が原因で、水分代謝をつかさどる肺気が衰えている
  • 寒凝(かんぎょう):寒い季節や冷たい飲み物によって、寒邪(かんじゃ)が体内に侵入し、体が冷えている状態
  • 湿熱(しつねつ):体内で過剰な湿邪と熱邪が結合し、熱を持つこと

2-3.気・血(けつ)・水(すい)のバランスが乱れている

体の健康が保たれているのは、体の中を巡っている気・血・水のバランスが取れているからだと漢方医学ではいわれています。つまり、体に異変が生じるということは、それらのバランスに乱れが起きている証拠です。ちなみに、気はエネルギー・血は血液・水は体液を指しています。この3つのバランスは日常生活の乱れで崩れやすくなるため、日々の生活を見直すことも大切です。

3.頻尿に用いられる漢方薬を紹介

では、頻尿の改善に用いられる漢方薬をいくつか紹介していきましょう。あくまで一例にすぎないので、自分に合った種類は漢方薬局に相談して選んでくださいね。

3-1.体力中等度以下で疲れやすい人は八味地黄丸(はちみじおうがん)

地黄・山薬(さんやく)・茯苓(ぶくりょう)・桂皮(けいひ)などの生薬が組み合わさっている八味地黄丸は、体力中等度以下で疲れやすく、四肢が冷えやすい人におすすめです。尿量が減少したり多くなったりする方にも、改善が期待できるといわれています。働きが衰えた腎を活発化することができる漢方薬でしょう。

3-2.胃腸障害がない頻尿の人は牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

体力中等以下で疲れやすく、胃腸障害がない人には、牛車腎気丸をおすすめします。牛車腎気丸は、高齢者によく用いられる漢方薬の1つで、腎虚を改善する漢方薬です。八味地黄丸に牛膝(ごしつ)や車前子(しゃぜんし)などの生薬を加えています。

3-3.排尿時に痛みがある人は猪苓湯(ちょれいとう)

猪苓湯は体力に関係なく使用でき、排尿異常や排尿困難・痛み・残尿感がある人におすすめです。猪苓・茯苓などの生薬が複数あわさっており、体内にたまった余分な水分を外へ排出することができます。むくみがひどい方にもおすすめの漢方薬といえるでしょう。

3-4.胃腸が弱く全身倦怠感がある人は清心蓮子飲(せいしんれんしいん)

体力中等以下で胃腸が弱く、全身に倦怠感がある人は、清心蓮子飲が最適です。清心蓮子飲には、茯苓・車前子・人参(にんじん)・麦門冬(ばくもんどう)などたくさんの生薬が配合されています。残尿感・排尿・排尿痛・尿が出にくいなど、さまざまな排尿異常に効能がある薬です。

3-5.体力虚弱で疲労しやすい人は小建中湯(しょうけんちゅうとう)

小建中湯は、体力虚弱で疲労しやすい・頻尿および多尿を伴う人におすすめの漢方薬です。子どもの体質改善に使われることが多く、芍薬(しゃくやく)や桂皮・大棗(たいそう)などの生薬が配合されています。胃腸が弱い人の激痛をやわらげる作用もあるため、神経質でストレスから頻尿になった人にもおすすめできるでしょう。

4.頻尿を予防するために心がけるべきこと

頻尿を予防するために、今からでも心がけておくべきことがあります。それでは早速、チェックしていきましょう。

4-1.下半身を冷やさないようにする

日常生活でできる予防・対策には、体を冷やさないようにすることが1番大切です。体の冷えは、体内の循環バランスが悪くなり、老廃物など余計なものがたまりやすくなってしまいます。また、下半身が過剰に冷えると、尿意が近くなり、膀胱に過剰な刺激を与えてしまいがちです。特に、冬場は冷えやすくなるため、温かいものを飲んだり、ブランケット等を使ったりして冷えに気をつけましょう。

4-2.適度な水分補給を心がけ、アルコールとカフェインは避ける

頻尿になると、水分補給を少なめにする方が多いですが、それでは十分な水分を摂取することができません。適度な水分補給は体の循環を促し、気・血・水のバランスを整えることができます。頻尿でも水分補給は心がけてください。逆に、アルコールやカフェインはなるべく摂取しないほうがいいでしょう。刺激が強いので、過剰に摂取すると病気を引き起こすきっかけになります。

4-3.規則的な生活を維持する

規則正しい生活とは、1日3食の栄養バランスが取れた食事・睡眠・適度な運動の3点セットです。昼夜逆転生活になったり、食生活がおろそかになったりしている場合は、なるべく早めに改善してください。生活が規則正しくなれば体内のバランスが整いやすくなり、漢方の力が発揮しやすくなります。

5.頻尿の漢方相談はどこに行けばいい?

自分に合った漢方薬を選ぶためには、専門知識を持った人に相談するのが1番です。ここでは、漢方薬局である「医心堂薬局」の特徴を紹介します。

5-1.1人1人に合った漢方薬をオーダーメイド

医心堂薬局は、累計7万人もの人に適した漢方薬をオーダーメイドしてきました。漢方薬の知識だけでなく実績があるからこそ、最適な漢方薬をお選びすることができます。1人1人の体質と症状から漢方薬をセレクトし、負担のかからない飲み方をおすすめしているのでご安心ください。

5-2.メール・電話・LINEで無料相談ができる

遠方の方でも、メール・電話・LINEで無料相談ができるのも大きな特徴の1つです。漢方に限らず、症状や体の状態などさまざまなお悩みを受けつけています。ぜひお気軽にご相談ください。

5-3.煎じる手間のいらないレトルトパック

医心堂薬局では、お客様の症状や体質、今までの経過などを詳しくお聞きして体質や症状に合った漢方薬を調合しています。漢方薬の種類に関わらず、費用は15日分¥11,340(税込)です。1回分ずつのレトルトのパックにしてお渡ししていますので、お客様自身で煎じる手間はありません。

医心堂薬局 無料相談のお申し込み
https://www.ishindo.net/無料相談のお申し込み.html

6.頻尿と漢方に関してよくある質問

頻尿と漢方に関する質問を5つピックアップしました。

Q.体の冷えも気になる場合、どんな漢方薬がいいの?
A.一般的には、手足先が冷える場合には当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)が使われることが多いです。身体の芯から冷えるようなときは人参湯が身体の根本から温めて冷えを解消してくれます。

Q.市販の漢方はやめたほうがいいの?
A.なるべく避けたほうがいいでしょう。漢方薬は体質と症状に見合った種類でなければ、症状が緩和できない特徴があります。また、たくさん摂取したほうが改善も早くなると思われがちですが、漢方薬は毎日適量を飲み続けることで力を発揮するものです。処方された場合も、量は必ず守ってください。

Q.漢方薬局選びのポイントは?
A.実績がある漢方薬局は、症状と体質を聞き適切な種類をすすめてくれます。また、スタッフの対応にも注目しましょう。どのような内容にも丁寧に答えてくれるところを選んでください。

Q.西洋医学における治療法は? 漢方薬と併用してもいいの?
A.西洋医学では副交感神経を活性化させる薬などを使用し、膀胱の炎症や収縮を抑える治療法があります。ただし、薬は症状を緩和させるだけで根本的な原因にはアプローチできません。一方、漢方薬は根本的な原因へのアプローチが基本です。西洋薬との併用も可能ですが、組み合わせが重要なので相談の際はお薬手帳を持参しましょう。

Q.漢方を服用すると、どのくらいで症状に変化が訪れるのか?
A.早くて数週間、およそ1か月で変化が訪れるといわれています。体質によって漢方薬の力が実感できる時間も異なり、中には2週間程度で症状がやわらいだ人もいるのです。医心堂薬局では、まず15日分を処方してから経過をおうかがいします。

まとめ

頻尿に悩み始めると、安心して日常生活を送ることができません。頻尿の原因はさまざまですが、漢方薬で症状をやわらげる効果が期待できます。漢方薬は、体質や症状に合った種類でないと効果を実感できません。そのため、市販の漢方薬よりも、知識が豊富な漢方薬局に相談し、頻尿の改善に役立つ種類を服用することをおすすめします。お悩みの方は、漢方薬局に一度相談してみてください。

監修者

医心堂薬局 店主 佐竹康秀

佐竹 康秀
医心堂薬局 店主

薬剤師・日本漢方連盟会員・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

星薬科大学を卒業後、漢方の道へ。同時に鍼灸の勉強も開始。平成4年に医心堂薬局を開局。漢方歴33年・鍼灸歴30年
「それは本当に患者様のためですか?」を常に考え治療をしている。

医心堂薬局総本店店 石川篤

石川 篤
医心堂薬局総本店 店長

薬剤師・日本漢方連盟会員・生活習慣病予防士

東京薬科大学卒業/漢方歴24年
「お客様の笑顔」を創出するため、漢方だけでなく食事・考え方など、一人一人に合ったアドバイスを提供。医師・薬剤師を対象とした漢方講座も行っている。